星野“DDT”で快勝/7.26 SMACK GIRL 3:レポ&写真
渋谷系女子格闘技 SMACK GIRL 第三弾興行 "Indeed" 2001年7月26日(木)東京・渋谷club ATOM (レポート&写真:井原芳徳)
第5試合 ReMix公式ルール5分3R ○星野育蒔(156cm/55kg/GF2) ×金子真理(150cm/52kg/禅道会) 3R 1'50" フロントチョーク
金子は昨年11月のクラブファイトでは体格の勝る高橋洋子にアキレス腱固めで敗れ、12月の女子ボクシングで土田奈緒子に判定負けを喫している選手。星野はいつものようにミドルキックと柔道仕込みの投げが冴え渡るが、グラウンドになると金子のディフェンスをなかなか崩せない。金子が星野のテイクダウンをくぐり抜け逆にバックを奪う場面も。だが最終ラウンド直前に雄叫びを上げ気合を入れた星野がついに勝負に出た。スタンドで金子の首をキャッチし、プロレス技のDDTのように豪快に引き込んできっちり締め上げると金子はたまらずタップ。星野が難敵を仕留めた。 星野は今日も興奮が冷め止まない。勝利者インタビューでも目を大きく見開き、マイクを持ったまま身振り手振りで試合内容の反省点を説明するとその仕草に観衆から大爆笑が起こる。「いろんな人と戦いたいです。歩いててもシャドーしながら歩いちゃうんで」と“天然格闘少女”ぶりを実感させてくれるエピソードを披露して大会を締めくくった。
第4試合 ReMix公式ルール5分3R ×市村幸恵(160cm/58kg/GF2) ○尾上佳子(169cm/58kg/禅道会) 2R 4'23" 腕ひしぎ十字固め
秋山賢治らが所属する長野の禅道会から2選手が参戦。長身の尾上はショートカットから覗かせる顔が宇野薫に似たボーイッシュな選手で、昨年11月にMAキックでアティシャ・ミクに判定勝ちをおさめている。試合では途中鼻血を出したが、何度もテイクダウンを奪い腕十字を狙い続け、最後も腕十字でフィニッシュ。
第3試合 ReMixアマチュアルール5分2R ×ナナチャンチン(147cm/43kg/GF2) ○大野千春(160cm/49kg/フリー) 1R 4'10" 腕ひしぎ十字固め
元女子高生プロレスラー・千春が一児の母となり総合格闘技で復帰。冒頭いきなりナナチャンチンの裏拳をくらったが「プロレス時代に受けた攻撃に比べれば全然効かなかった」と余裕。プロレスデビュー以前から木口道場で修業を積んでいたということもあり、寝技のテクは一人前で、フロントチョーク、アキレス腱固め、腕ひしぎ十字固めと余裕の攻めで完勝。今後も家事を優先させながら機会を見て出場したいという。
第2試合 ReMixアマチュアルール5分2R ×佐藤めぐみ(156cm/62kg/フリー) ○篠原 光(170cm/65kg/チーム南部) 1R 3'01" フロントチョーク
往年の名プロレスラー・力道山を刺殺した男の娘ということで一時話題を呼んだ篠原がアマチュアルールに出場し、学生時代鳴らしたというストリートファイト流の攻めで元・女子プロレスラー佐藤を圧倒。巨体を活かした豪快な投げを放ち、マウントパンチを叩き込み、最後はフロントチョークで完勝。
第1試合 ReMixアマチュアルール5分2R ○藤城生美(155cm/55kg/SSS) ×中嶋智子(174cm/55kg/フリー) 2R 2'06" フロントチョーク
“闘うレースクイーン”中嶋が長身を活かしパンチなどで豪快に攻めるが、藤城は冷静にミドルを叩き込み徐々に中嶋のスタミナを奪う。最後はフロントチョークに捕らえ一本勝ち。
※次回大会は8月23日(木)東京・渋谷club ATOMにて。お問い合わせは株式会社エヌ・イー・オーまで(TEL. 03-3796-7461 / FAX. 03-3796-7462)
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