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[ORG 3rd] 6.16 TFMホール (レポ&写真):ロデオスタイルとの対抗戦は接戦に

GCMコミュニケーション "ORG the 3rd" 2002年6月16日(日) 東京・TOKYO FMホール

 レポート:磐田レン  写真提供・GCMコミュニケーション

 ◆この大会の模様はファイティングTVサムライ!にて7/ 3(水)19:00より放映される。

 【→大会前のカード紹介記事】  [→掲示板・プロ総合全般スレッドに投稿をお待ちしています]

▼今回で3回目を迎えたORG大会。回を重ねるごとに選手達の道衣を着ての試合の研究や練習の成果が現れるようになった。道衣をまとった試合の特徴をいくつか挙げると、まず下になった選手が上になった選手の襟を掴み、相手をコントロールしながらパンチが打てる。さらに、帯、道衣を掴んでのスイ−プ。もちろん、襟を掴んでの絞め技。いわゆる猪木アリ状態から、ズボンのすそをつかんでパスガードを狙うなど、裸での戦いとは異なる戦術がいくつもある。
 この大会では、そのような道衣を巧く利用したテクニックが随所に見られ、見応えのある試合が続いた。ORGの戦いは、今や道衣を着ての戦いを理解していなければ勝つ事は難しい技術水準までレベルアップしてきている。
 次回ORGは9月8日(日)横浜赤レンガ倉庫1号館にて開催される。10月20日(日)には川崎のタイガープレイスでの「アマチュアORG」も決定。現在進行形のORGから、ますます目が離せなくなりそうだ。
 また、大将戦で惜しくも判定で敗れた慧舟會の門脇英基と、副将戦で見事一本勝ちを果たしたロデオスタイルの小谷直之が、7月7日(日)のコンテンダーズ横浜大会で激突する。ルールは違うが、対抗戦の番外編としても楽しめる。門脇としては対抗戦の雪辱を晴らしたいところだろう。

★ WK/NETWORK vs. ロデオスタイル 対抗戦(5試合)


第8試合 大将戦 -65kg契約 5分2R
×門脇英基(和術慧舟會東京本部)
○村山英慈(ロデオスタイル)
判定 38-39 (1R 19-19 2R 19-20)

 2勝2敗。全くの五分で迎えた対抗戦の決着は、すべてこの大将戦に委ねられた。試合を終えた他の選手もこの試合の行方を見守る。
 両者、序盤から大将の意地を見せるかのように激しい打ち合いを展開する。スタンドでの打撃の打ち合いは若干、村山が有利に。
 後半、ガードポジションをとる門脇は、村山の帯を掴みスイ−プすると横四方にとり、強烈な膝蹴りを叩き込むも、ここでゴング。
 2R、差し合いから投げをうってテイクダウンを奪う村山。しかし門脇は再び帯を掴み、絶妙な足さばきで体勢を入れかえることに成功する。
 ここから門脇はパスを狙いながら次の展開を仕掛けるも、村山は下からパンチを打ちこみそれを阻止する。結局この状態がゴングまで続く。
 結果、僅差の判定ながら村山が勝利し、3勝2敗でロデオスタイルが今回の対抗戦に勝利した。ロデオスタイルの面々はリングに上がり歓びを分かち合った。

◆村山「門脇選手の寝技は凄かったですね。足の使い方が上手いです。タイミングとかが。(2勝2敗で試合を迎えましたが、プレッシャーは?)無かったですね。自分いつも緊張しないんですよ。現実味がないというか。だから今日は自分を追いこんでみて、わざとプレッシャーを掛けようと思って。それでちょうど2勝2敗で来てくれたんで。逆にいい状態になりました。気持ち的に高ぶって。(次の予定は?)多分、修斗の方で下北に出ます。」

第7試合 副将戦 -70kg契約 5分2R
×滝田J太郎(和術慧舟會東京本部)
○小谷直之(ロデオスタイル)
1R 2'38" アームバー

 タックルからテイクダウンを奪った滝田。しかし小谷は慌てずに三角絞めを狙う。滝田は上からパンチを落として必死に抵抗する。小谷は三角が極まらないと判断すると、滝田の頭を足でロックしたまま滝田の腕を伸ばしアームバーへと移行する。ここで滝田はタップ。小谷が見事な状況判断で勝利を物にした。これで対抗戦は2勝2敗の全くの5分となり、決着は大将戦へと持ちこまれた。

第6試合 中堅戦 -75kg契約 5分2R
○平山貴一(和術慧舟會千葉支部)
×近野淳平(ロデオスタイル)
1R 1'47" 裏十字固め

 スタンドでの打撃の攻防から差し合いになり、テイクダウンに成功する平山。ここからパスを奪うとマウントに移行する。エビで反って脱出しようとする近野だが、平山はこの隙をついて近野の一気に裏十字を仕掛ける。これががっちりと極まり近野はタップ。平山が見事な試合運びで勝利した。

第5試合 次鋒戦 -70kg契約 5分2R
×美木 航(RJW Central)
○安田けん(ロデオスタイル)
判定 37-40 (1R 19-20 2R 18-20)

 1R、安田はタックルからテイクダウンを奪うと、パンチを落しながらマウントポジションに。しかし美木はこれをTKシザーズのような形で脱出する。ここから膝をついての差し合いとなり、安田は再び上になるとパンチを打ちこむ。美木も下からパンチを狙うも安田は体を密着させこれを防ぐ。
 2Rも安田がタックルでテイクダウンを奪うと、上からパンチを落としながらサイド、上四方と有利なポジションを奪い、試合の主導権を握り続ける。結局終始試合を優位に展開した安田が判定で勝利をおさめた。

第4試合 先鋒戦 -70kg契約 5分2R
○中原太陽(和術慧舟會東京本部)
×加藤泰貴(ロデオスタイル)
判定 40-35 (1R 20-18 2R 20-17) 

 1R、差し合いから倒されガードポジションをとる中原。しかし、道衣をつかみ、下から強いパンチを加藤に繰り出す。
 2Rも下になる中原だが、やはり1R同様に下からパンチを打ちこみ、加藤は鼻血を出す。常に上になる場面が多かった加藤だが、中原は道衣を巧く使った戦いをし、判定で勝利した。

★ ワンマッチ(3試合)

第3試合 -60kg契約 5分2R
×石井俊光(TIGER PLACE)
○出口直樹(ストライプル)
1R 3'20" 片羽絞め

 差し合いから石井が出口を投げようとするも、出口はこらえマウントを奪う。ここからパンチを打ち込みながらバックにポジションを移行すると、石井の襟をつかみ絞め上げる。最後までギブアップしなかった石井は失神。出口が勝利した。

第2試合 -100kg契約
○内藤征弥(A-3)
×日下 武(烏合会)
1R2'44" 三角絞め

 タックルからテイクダウンを奪う日下。しかし、内藤はここから慌てず下から道衣を掴みパンチを繰り出し、体勢を整えると一気に三角絞めに移行。見事一本勝ちで勝利を物にした。

第1試合 -80kg契約 5分2R
○小島正也(和術慧舟會千葉支部)
×森 素道(SKアブソリュート)
判定 39-38 (1R 20-18 2R 19-20)

 1R、ガードポジションをとる森は、下から小島の道衣をつかみパンチを打ちこむ。小島も上からパンチを落しながらチャンスを伺う。隙を突いて腕十字を狙うも、森はこれを回転して逃れる。
 2R小島の飛び膝蹴りをつかんだ森は、テイクダウンに成功。ここから両者足関節を狙うも、お互い極めきれず膠着状態が続く。結局僅差の判定で小島が勝利した

Last Update : 07/02

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