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[SMACK GIRL] 5.6 有明 (レポ&写真):キックボクサーとの対抗戦は大接戦に

格闘エンタテインメントSMACK GIRL "GOLDEN GATE 2002" 5月6日(月・振休) 東京・ディファ有明

レポート・井原芳徳  写真・薮本直美  【→大会前のカード紹介記事】

 [→掲示板・女子格闘技スレッドに投稿お待ちしています]

★女子キックボクシング連合軍 vs. スマックガール連合軍 対抗戦

メインイベント 対抗戦 SGS公式ルール 53kg契約 5分3R
×金子真理(禅道会)
○ウィンディ智美(全日本キック)
判定1-2

 オランダなど海外を主戦場としキックボクサーとしての強さを追い求め続けるウィンディ。総合ルールにおいても、その適応力と身体能力の高さを見せつけた。
 序盤は金子のペースから始まる。テイクダウンに成功するとすかさず腕十字に。2度も決定的なチャンスを作るが、ウィンディは体格とパワーの差でしのぎきる。後半にはいると、ウィンディーがボディへのヒザを繰り出し形勢を盛り返す。
 2Rからは一進一退の攻防。総合の動きに慣れ始めたウィンディーが組んでヒザ、離れて跳びヒザと本来の動きを見せ始める。金子も3度腕十字の体勢に入るが、グラウンドでの30秒ブレイクの壁を越えられない。
 3Rに入ると金子はテイクダウンを奪えなくなり、組み合いの展開が多くなる。ウィンディーが力任せに振り回す場面も。膠着ぎみに終了し、勝敗が判定に持ち越されると、スプリットの2-1でウィンディが勝利した。試合後の金子は納得が行かない表情だった。

セミファイナル 対抗戦 SGS公式ルール 57kg契約 5分3R
○虎島尚子(RJW/Central)
×大塚美弥子(アクティブJ)
2R 3'38" アームロック

 虎島は慧舟會長崎本部で身に付けた打撃で、キックボクサーの大塚をまったく寄せ付けない。2Rには払い腰から袈裟固めに移行すると足で大塚の腕を極める。ここでレフェリーが慌てて止めに入る。敗れた大塚は左腕を負傷。試合後は三角巾で腕を吊り、病院に直行した。

第7試合 対抗戦 SGS公式ルール 60kg契約 5分3R
×亜利弥’(フリー)
○彩丘亜紗子(PALM/IPMTF&IPMTOチャンピオン)
判定0-3

 序盤静かな展開だったが、2Rに入ると試合の流れが一気に加速。亜利弥’の腕十字をグラウンドでの30秒ブレイクでなんとか凌いだ彩丘が、パンチの連打でスタンディングダウンを奪う。その後も亜利弥’のタックルを切っては、打撃を的確にヒットさせ、試合の流れを掴む。3Rも彩丘がパンチとヒザで攻め続け文句ナシの判定勝ち。顔面を真っ赤に染めた亜利弥’は、悔しさをかみ殺しながら退場した。
 彩丘は6月1日(土)有明大会で薮下めぐみとの対戦が決定している。ストライカーの彩丘とグラップラーの薮下のスリリングな試合が期待できそうだ。

第6試合 対抗戦 SGS公式ルール 50.5kg契約 5分3R
○滝本美咲(禅道会)
×大島 椿(アクティブJ)
2R 2'58" 腕ひしぎ十字固め

 1Rからテイクダウンを奪い続ける瀧本。2Rにいきなり大島の左ミドルを貰うが、組み付いてコーナーへ押し込み、足を刈りテイクダウンに成功する。腕十字を仕掛けると、大島は一度は上半身を起き上げ逃げそうになったが、瀧本は足を首にかけ直し、万全の体勢で一本勝ち。

第5試合 対抗戦 SGS公式ルール 48kg契約 5分3R
×大室奈緒子(和術慧舟會)
○渡邊久江(LIMIT)
判定0-3

 大室は打撃戦を避け1Rからテイクダウンを狙う。グラウンドになれば大室のペース。次々と極めの形まで持って行くが、あと少しというところでグラウンドの30秒ブレイクに攻撃を阻まれる。2Rに入ると渡邊は距離を取り右のストレートとミドルでペースを掴む。3Rも流れは変わらず、渡邊が3−0のフルマークで判定勝ちをおさめた。

第4試合 SGG公式ルール ライト級(-52kg) 5分3R
○しなしさとこ(GIRL FIGHT AACC)
×佐々木亮子(禅道会)
1R 4'49" チキンウィングアームロック

 8月のサンボのアジア大会出場を控えているためグラップリングルールに臨んだしなし。「慌ててしまいました」と試合後にコメントしたとおり、序盤から拙攻が目立つ。パスに成功してもスイープされ、横四方からのアームロックも体の密着が甘くハーフガードに戻されてしまう。しかし、終始スピードで圧倒していたしなしは、ドントムーブ後に上四方から足で首をロックしながらアームロックを仕掛ける。「ボキボキいってました」と言うほどガッチリ極め、タップを奪った。

第3試合 SGS公式ルール・タッグマッチ 無差別級 5分3R
○高橋洋子(三晴塾)中村珠美(禅道会)
×金井広美(GF2)張替美佳(GF2)
1R 3'39" TKO(ドクターストップ)
※高橋の払い腰で金井があばらを骨折

 両陣営ともジャンケンで先発を決め、高橋と金井で試合はスタート。ともにタッチを繰り返し、2度目のリングインで向かい合うと、高橋がいきなりの左ハイキック。金井を怯ませ、すかさず払い腰からマウントポジションを奪う。しかしここでレフェリーが金井の異変に気づき試合を一時ストップ。ドクターチェックによりあばらを痛めていたことが判明し、不完全燃焼のまま試合が終ってしまった。

第2試合 SGS公式ルール ライト級(-52kg) 5分3R
○Lay-ho(ボディプラント)
×松田笑美(ファイヤージェニック)
判定3-0

 Lay-hoはスマック3戦目。松田の所属するファイヤージェニックは、キックボクサーの明日華和哉と元女子プロレスラーの工藤めぐみが結成した女子格闘技チーム。この試合はスマックガール連合軍VSキックボクシング連合軍の前哨戦として位置付けられた。
 1RからLay−hoがキック代表の松田に何度も右ストレートをヒットさせ、ペースを掴むが、なかなかダウンを奪えない。試合は疲れ知らずのLay−hoがフルラウンド攻め続け、判定勝利を収めた。

第1試合 SGS公式ルール ライト級(-52kg) 5分3R
×ナナチャンチン(チーム南部)
○坂口一美(GF2)
2R 2'03" ギロチンチョーク

 ともにデビュー1周年、かつプロ公式戦未勝利どうしの対戦。互いの「初勝利を狙う」気持ちが噛み合ったか?意外な好試合となる。
 1Rはナナチャンチンが積極的にタックルを仕掛け、腕十字やギロチンチョークを狙う。2Rに入ると、1R同様ナナチャンチンはタックルを仕掛けるが、坂口はこれをがぶってギロチンチョークを極め、遂に初勝利を掴む。リング上で喜びを爆発させ、飛び跳ねながらセコンドと抱き合っていた。

<大会トピック>
◆篠原光、6月1日(土)大会で復帰!

 篠代表による開催の挨拶が行われようとしたその時、ケバイ格好のデカいネェチャンがリングサイドに。誰かと思えば篠原光だ。自己紹介もせずにリングに上がったため、観客の中には「誰だ?」と呟く人も。
「どうかもう一度試合を組んでください」というアピールに、篠代表は「もう一度試合を見たいという方はいますか?」と観客に拍手を要求。まばらな拍手ながら「出来るだけ最短で試合を組みたいと思います」と大会出場を確約した。後日、篠原の6月1日(土)大会への出場を発表した。

Last Update : 05/23

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