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[スマックガール] 新生スマックは秒殺の連続/2.3 ディファ有明 (レポ&写真)

格闘エンタテイメント SMACK GIRL
 〜Pioneering Spirit〜 

2002年2月3日(日)東京・ディファ有明

【→大会前のカード紹介記事】

【→次回 3.2 有明大会には、星野育蒔を破った辻結花が初参戦。全カードはこちら】

第8試合 SGS公式ルール 無差別級 5分3R
○ドレイク森松(フリー/163cm/82kg)
×篠原 光(チーム南部/170cm/65kg)
2R 2'01" ギロチンチョーク

 悪役プロレスラーのイメージの強いドレイクだが、プロレス以前はアマレスをやっていたということもあり、何度も篠原を組み倒し、アキレス腱固め、袈裟固め、腕十字を狙い試合を優位に運ぶ。しかし篠原も必死でポジションを移動してディフェンスし、制限時間30秒以内には極めさせない。2R、篠原はパンチと膝のコンビネーション、亀になったドレイクのボディへの膝蹴りなどで果敢に攻める。蓄積するダメージ、そしてプロレスとは違う呼吸で体力の消耗を見せ始めたドレイクは、一気に勝負に出る。テイクダウンしマウントポジションをとると、肩固め風のギロチンチョークでタップアウト勝ちをおさめた。

 勝ったドレイクは「よっしゃ〜!」と雄叫び。だがリング上でマイクを向けられると、「ここで負けたら自分のプロレス人生も終わりだなと思ってました」と安堵の表情に。そして「三日前におじを交通事故で亡くしました。プロレスの試合があったので昨日告別式に行けなかったですけど、おじが自分にやり残したパワーを与えてくれたんだと思います。今日はどうもありがとうございました!」と驚きのエピソードを披露した。
 まだ総合の技術は荒削りなドレイクだが、昨年大みそかの猪木ボンバイエで活躍した安田忠夫を思わせるようなひたむきさが印象に残った。

第7試合 SGS公式ルール 無差別級 5分3R
○石原美和子(禅道会/155cm/74kg)
×市村幸恵(GF2/160cm/58kg)
1R 0'37" 腕ひしぎ十字固め

 間合いを保つ両者だったが、市村が軽くローを放ったところに石原が強烈な右のフックをお見舞いし、組み付いてテイクダウン。そのままサイドポジションから腕十字を極め勝利。前の試合で勝利した高橋、久保田らと同じく、貫禄のあるファイトを見せた。

第6試合 SGS公式ルール・タッグマッチ 無差別級 5分3R
○しなしさとこ(Girl Fight AACC/150cm/44kg)
 & 福原邦子(Girl Fight AACC/160cm/55kg)
×坂口一美(GF2/150cm/42kg)
 & 関口るみ(フリー/159cm/48kg)
1R 2'30" KO

 しなしはサンボ、福原はレスリングの世界で活躍してきたトップアスリート。対する坂口と関口は体ができ上がる前に女子プロレスを廃業し、格闘技の実績もない。両チームの実力差は歴然で、しなしと福原は組技の技術をほとんど使わずともパンチとキックだけで坂口と関口を圧倒。まず坂口からダウンを奪い、続いて関口からダウンを奪ったところでレフェリーが試合を止めた。

第5試合 SGS公式ルール 無差別級 5分3R
○高橋洋子(三晴塾/170cm/68kg)
×張替美佳(GF2/156cm/61kg)
1R 2'35" アキレス腱固め

 昨夏のクラブファイトから約半年ぶりにリングに戻ってきた高橋。その間にはプロレス団体でのレフェリー業を辞め、女子総合格闘家として一人立ちした。三晴塾仕込みの合気道を思わせるような動きでマウントポジションを取っても「練習したことを試したかったから」と語るようになかなか極めようとしない。スタンドでも豪快なミドルキックを見せ、最後はマウント状態で足を抱えアキレス腱固めで一本勝ちをおさめた。

第4試合 SGS公式ルール 無差別級 5分3R
○久保田有希(チーム荒武者/170cm/68kg)
×金井広美(GF2/165cm/66kg)
1R 0'34" 腕ひしぎ腕固め

 スピードスケート競技を思わせるようなコスチュームで登場した久保田は、ローで金井をけん制し、足払いで簡単にテイクダウンに成功すると、サイドポジションを制しての腕固めで素早く試合を決めた。試合後リング上で「今年は勝負をかけたい」と語ったが、その意気込みが伝わってくるファイトだった。

第3試合 SGS公式ルール 無差別級 5分3R
○中嶋智希(インプレス/174cm/55kg)
×中村珠美(禅道会/180cm/58kg)
判定3-0

 入場曲とともに登場したファッションモデルの中村は、ハイヒールを履き、花道をUターンするキャットウォークを披露。試合になると同じく長身の中嶋と派手な打撃戦を繰り広げる。技術的には比較的キャリアの長い中嶋のほうが上で、1Rにパンチの連打でスタンディングダウンを奪い、3Rには顔面パンチを何度も当て試合を優位に進めた。

第2試合 SGG公式ルール ライト級(-52kg級) 5分3R
○小池亜伊子(禅道会/160cm/49kg)
×大室奈緒子(和術慧舟會/145cm/48kg)
判定2-1

 小池がスタンドでの打撃、大室がテイクダウンとポジショニングで強みを発揮。大室はセコンドの宇野薫のアドバイスを聞きながら落ち着いた動きを見せたが、小池もスタンドでのギロチンと腕十字のチャンスがあった。判定は分かれ小池が勝利。

第1試合 SGG公式ルール ライト級(-52kg級) 5分3R
○川又尚美(フリー/161cm/47kg)
×ナナチャンチン(チーム南部/147cm/43kg)
1R 0'30" 腕ひしぎ十字固め

 レスラー川又のタックルに警戒してか低い構えのナナチャンチン。だが川又は押し倒しサイドポジションからの腕ひしぎであっさり一本。その瞬間ナナチャンチンが「キャア!」と叫んだのに対し、レフェリーに止められた川又はあっけない決着に「マジで?」とつぶやき、驚きを隠せない様子だった。

Last Update : 02/22

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