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[修斗] 五味がウェルター王者に。ノゲイラ、マッハも完勝/12.16 NK レポ&写真

SHOOTO TO THE TOP - THE FINAL ACT -
2001年12月16日(日)千葉/東京ベイNKホール
主催:サステイン

<五味隆典 vs. 佐藤ルミナ Special Column>
「極」至上主義の崩壊。あるいは総合格闘技世界標準への最後の扉

Text by 井田 英登(本誌編集長)

(試合レポート&写真:井原芳徳)

【この大会と今年の修斗の感想を、Readers' opinion で募集中!】

※選手コメントは後日掲載します。

第1試合 ウェルター級 5分3R
○マーシオ・クロマド(ブラジル/スポート・フィジカル/4位)
×中山 巧(パレストラTOKYO/6位)
1R 0'32" フロントスリーパーホールド

 開始十数秒、クロマドの飛び付きのギロチンに中山が捕まり、腰が落ちたところでレフェリーがストップ。

第2試合 ミドル級 5分3R
○加藤鉄史(PUREBRED大宮/2位)
×池本誠知(ライルーツコナン/9位)
判定3-0 (鈴木30-27,菅野30-29,浦30-29)

 加藤が上を制すが、池本がしつこく脱出するという展開が繰り返される。軍配は各ラウンドにマウントポジションを取った加藤に。

第3試合 ミドル級 5分3R
○中尾受太郎(シューティングジム大阪/3位)
×和田拓也(SHOOTO GYM K'z FACTORY/8位)
1R 4'07" 三角絞め

 和田がテイクダウンに成功、上を制すが、中尾が必殺・三角絞めに和田を切って落とした。

第4試合 ウェルター級 5分3R
○三島☆ド根性ノ助(日本/格闘サークルコブラ会/3位)
×雷暗 暴(らいあん・ぼう)(アメリカ/無所属/5位)
判定2-0 (鈴木29-28,横山29-29,浦30-28)

 雷暗の打撃を警戒した三島は柔道仕込みのテイクダウンから得意のグラウンドに。柔術的なポジショニングで雷暗に何もさせない。3Rこそ雷暗が強烈なパンチを落とす場面があったが、ポイントを覆すほどにはならなかった。
 メインイベントでは五味が勝利。三島も勝利したことで、8月大会で中止となった両者のタイトル戦への機運が高まった。

第5試合 ミドル級 5分3R
○桜井“マッハ”速人(日本/GUTSMAN・修斗道場/1位)
×ダン・ギルバート(アメリカ/ヘル・ハウス/5位)
1R 1'51" ヒールホールド

 マッハは計量を3度目でクリア(初回76.2kg、2回目76.1、3回目76.0。全て当日)。コンディションに不安を感じさせ、開始早々のギルバートの足関節狙いにヒヤリとしたが、マッハは冷静。逆にギルバートをヒールホールドに捕まえ、劇的な逆転勝利で勝負師ぶりを発揮した。これにはアリーナの観衆が大挙エプロンサイドに駆け寄って大騒ぎ。マッハは愛犬を抱えて喜びの表情を見せた。

セミファイナル 第6試合 ライト級チャンピオンシップ 5分3R
○アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル/ワールド・ファイト・センター/王者)
×戸井田カツヤ(日本/和術慧舟會/1位)
判定3-0 (鈴木30-24,横山30-26,浦30-26)
※ノゲイラが3度目のタイトル防衛

 1Rからノゲイラのシャープな打撃をもらい、トイカツの顔が腫れ上がる。グラウンドになってもノゲイラがしつこいレスリングとパワーでトイカツを封じ込める。トイカツは最後まであきらめず関節を取りにいくが、ノゲイラは難なく逃げ切る。結局ノゲイラの必殺・ギロチンがトイカツに極まることが一度もなかったが、逆にノゲイラがギロチンだけではなく打撃もレスリングもできるトータルバランスに長けたファイターであることが証明された試合だった。

メインイベント 第7試合 ウェルター級王座決定戦 5分3R
○五味隆典(日本/木口道場レスリング教室/1位)
×佐藤ルミナ(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY/2位)
判定3-0 (鈴木29-28,菅野29-28,浦30-27)
※五味が新王者に

 1Rルミナが五味の足と腕を捕まえようとする場面があったが、五味は落ち着いて脱出。結局ルミナの見せ場はここだけで、あとは五味の「レスリング地獄」にハマりこむ。五味はインサイドガードから左右のパンチはもちろん、額や顎をルミナの顔にグリグリとなすり付けたり、ルミナの後頭部をマットに叩き付けたりと、相手の嫌がる攻めに徹する。しかも一個一個の攻めの間に休みが無い。ルミナは前日計量を3度目にパスしたということもあり(初回70.3kg、2回目70.1、3回目70.0)、調整のミスがある程度スタミナに影響を及ぼしていただろうが、それ以上に五味のタフさが目立つ。3Rになっても五味の波状攻撃が続く。自軍のコーナー付近でポジションをキープし、ルミナをねちっこくいたぶる。結局ルミナに反撃の糸口を見せないまま試合終了。新世代の五味がかつてのヒーロー・ルミナに引導を渡すかのような試合運びを見せ、悲願のウェルター級新王者にたどりついた。

【読者の勝者予想】(投票数 337票)
・佐藤ルミナ196票 (58.2%) ・五味隆典 137票 (40.7%) ・引き分け  4票(1.2%)

<五味隆典 vs. 佐藤ルミナ Special Column>
「極」至上主義の崩壊。あるいは総合格闘技世界標準への最後の扉

Text by 井田 英登(本誌編集長)


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Last Update : 12/17 23:54

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