[総合] サンパウロで総合格闘技禁止法成立? テレビでホイラーが反論
▼ブラジル最大の都市サンパウロの市長が先週、同市での総合格闘技大会を禁止する法律に署名をしていたことが明らかになった。米国の格闘技専門タブロイド紙フルコンタクトファイターのウェブサイトが伝えるところによると、この法律は同市議会の与党のArselino Tatto議員が提案。Tatto議員は地元紙において「この手のイベントは暴力を助長するだけで、特にテレビで放映されればなおさらだ。私にはスポーツとは思えない。吐き気がする」と語っていたという。3月には同市でシュートボクセ主催のメッカ・ワールド・バーリトゥードが開催予定だったため、開催地が移動することは必至だ。
当然この法律に対してブラジルの格闘技関係者は納得していない。UAEのアブダビコンバットクラブのニュースページによると、ホイラー・グレイシーやファービオ・グージュウら柔術家がテレビ出演し、Tato議員と番組内で30分間討論したという。同法はサンパウロでの暴力事件の増加が背景と見られているが、ホイラーらはTato議員が十分な資料を用意しないまま総合格闘技と暴力を関係付けていると指摘。対するTato議員は総合格闘技についての知識の乏しさを露呈し、最後まで「これはスポーツでない」という主張を押し通すばかりだったという。番組の最後にTato議員は総合格闘技のルールについて議会内の委員会で討論することを約束した。ホイラーらは今後も総合格闘技がスポーツであることを世間に訴え続けていく構えだ。(井原芳徳)
Last Update : 12/13 00:25
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