BoutReview Logo menu shop Click here to visit our sponsor
news

[修斗]植松、復帰戦はポイント差負け/11.26北沢 レポ&写真

プロ修斗公式戦 "SHOOTO GIG EAST 2001-07"
2001年11月26日(月)東京/北沢タウンホール
主催:パレストラTOKYO

レポート:石動 龍  写真:井原芳徳

第1試合 ウェルター級 5分2R
×マーク・ドゥンカン(オランダ/バッドボーイ柔術)
○朴 光哲(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
2R 3'15" 腕ひしぎ十字固め

今年度の全日本アマ修斗王者、朴光哲はデビュー戦とは思えない落ち着いた動きを見せ、スタンド、グラウンド共にドゥンカンを圧倒。最後は腕十字でタップを奪った。激戦のウェルター級に現れた新人の今後に注目したい。

第2試合 クルーザー級 5分 2R
○安達明彦(パレストラ松戸)
×カシム・アナン(フランス/アカデミー・コニアン)
1R 3'46" スリーパーホールド

安達36歳、アナン20歳。年齢差16歳という異色の対決は、スリーパーホールドで年長者に軍配。

第3試合 フェザー級 5分2R
○喜多浩樹(パレストラ東京)
×木部 亮(ALIVE)
判定2-0(20-18,20-20,20-18)

テイクダウンし、終始上を制した喜多が僅差の判定勝ち。

第4試合 ウェルター級 5分2R
×小島直人(パレストラ東京)
○石田光洋(総合格闘技TOPS)
2R 1'58" TKO (レフェリーストップ)

小島は第2試合の安達と同じ36歳だが、こちらは大苦戦。開始早々タックルでテイクダウンされると、トップポジションから強力なパンチを多数打ち下ろされ、徐々に動きが鈍くなってしまう。1Rこそ持ちこたえたものの2Rも展開を変える事が出来ず、連打を浴びたところでレフェリーが試合を止めた。

※12.16 NK大会に出場する中山巧が休憩時間前にリングに登場。「(対戦相手のクロマドについて)身長があり、やりにくいとは思いますが、いつも通り思い切ってガンガン前に出て行こうと思います。勝って上に行く事しか考えていません。とにかくアグレッシブに行きたいと思います」と抱負を語った。

第5試合 フェザー級 5分2R
△梅村 寛(ALIVE)
△小塚誠司(PUREBRED大宮)
判定0-0(19-19,19-19,19-19)

ここ最近勝ち星に恵まれていない梅村と、デビューから二連勝と勢いに乗る小塚の対戦。1R、タックルでテイクダウンした梅村がパスガードを狙い続ける。2Rはタックルを切った小塚が上を制してパスガードに成功し、そのままマウント、バックを奪取してスリーパーを狙う。試合終了のゴングと同時に梅村はガッツポーズ、小塚は悔しそうにマットを叩くという対照的な姿を見せたが判定は三者とも19-19。痛み分けに終わった。

セミファイナル ブラジリアン柔術紫帯ぺナ級 7分1本
○渡辺 孝(パレストラ東京)
×植松直哉(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
ポイント2-0

大病を患い、「生死の境を彷徨った」という植松直哉が柔術マッチながら待望のリング復帰。10ヶ月振りの勇姿に、会場は大きな拍手に包まれた。
試合のほうは植松が攻めるシーンはほとんど無く、テイクダウンのポイントを取られた後も防戦一方。時折苦しそうな表情を浮かべる場面もあり、まだ完全復活というわけには行かないようだった。
近いうちに行われるであろう、真の意味での復帰戦となる修斗ルールの試合で、体調を万全にし、強さと輝きを取り戻した姿が見られることを期待したい。

植松コメント
「負けた後で言うのもナンだが、嬉しかった。修斗ルールではないが、試合が出来たことが嬉しかった。休んでいる間にランキングが下がってしまったが、別に負けて下がってわけではないので、(実力は)試合をしてみればはっきりすると思う」

メインイベント フェザー級 5分3R
○池田久雄(PUREBRED大宮/5位)
×村田一着(無所属/9位)
判定3-0(30-27,30-27,30-27)

再起をかけて今回からフェザー級に落としたベテラン池田久雄と、8月の大阪大会で衝撃的な日本デビューを飾った逆輸入ファイター、村田一着の注目の一戦。極めの強い村田と、バランスのいい池田、接戦が予想されたが、意外なほどのワンサイドゲームに。池田がパンチを中心とした打撃で村田を苦しめる。スタンド、グラウンドで組み合う場面があったが、村田は膠着状態から脱することができない。各ラウンド、打撃戦でポイントを稼いだ池田が危なげなく判定勝ちを収めた。
前日のディファ有明大会で新王者・大石が誕生し、“混沌”という言葉がふさわしくなってきたフェザー級。ランカー同士の対戦は、次期挑戦者の座を賭けた潰し合いの様相を呈し、敗者は後退を余儀なくされる。
「来年はチャンピオンになります!!」と力強く宣言した池田。ベテラン勢ではほかにも、秋本、野中らがおり、若手では吉岡、松根、今泉らが急成長中。そして前王者のマモルも、必ず戦線復帰してくるだろう。
一体誰がチャンピオンの前に立ちはだかるのか?
この中の誰かなのか? それとも超新星が現れるのか?
全く予想のつかないフェザー級の覇権争いから目が離せない。

<両者コメント>
池田「一本を取りたかったけど、膠着状態が続いてお客さんに無駄な時間を過ごさせてしまいました。今日は動きが固かったですね。村田選手からは気の強さを感じました。昨日の大石さんは試合運びが見事でしたね」

村田「打撃は警戒していたんですけどねぇ・・。途中で何回か入ったアッパーが効きました。もっと打撃の練習せんとあきませんね。池田選手はさすがベテランで、ロープ際の攻防とか細かいところがうまいですわ。ライト級から落としてきたそうですけど、パワーの差は感じませんでした。負けるにしても、一本かKOですっきり負けたかったですね。(今後の試合は)オファーがあれば考えますけど、冬はスノーボードをしたいんでしばらく練習は休むつもりです」

Last Update : 11/28 03:50

[ Back (前の画面に戻る)]



TOPPAGE | NEWS | REPORT | CALENDAR | REVIEW | XX | EXpress | BBS | POLL | TOP10 | SHOP | STAFF

Copyright(c) 1997-2001 MuscleBrain's. All right reserved
BoutReviewに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権はマッスルブレインズに属します。

編集部メールアドレス: ed@boutreview.com