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[コンバット] アベカズ-63kg級優勝/全日本オープン レポ&写真

第5回全日本コンバットレスリングオープン選手権大会
2001年11月25日(日)
東京・町田市総合体育館サブアリーナ

レポート&写真:井原芳徳

◆ -58kg級(出場選手・12人)
優勝 :五木田勝(木口ワークアウトスタジオ)
準優勝:竹沢弘晃(フリー/レスリング初段(3年))

 コンバット常連の五木田が全試合一本勝ちで危なげなく優勝。12月14日(金)コンテンダーズの石井俊光(TIGER PLACE)戦(ORGルール)に向け弾みとなる結果を残した。

◆ -63kg級(20人)
優勝 :阿部和也(パレストラ東京)
準優勝:大河内衛(GUTSMAN修斗道場)

 阿部和也(左写真)は安定したレスリングテクニックで勝ち進み、準決勝でU-FILE-CAMPの小林悟郎に3-0のポイント差を付け決勝進出。一方、元プロ修斗ライト級2位の大河内衛も順調に勝ち進み、準決勝では現役シューターの田村彰敏にポイント3-0で勝利し決勝進出。大方の予想通りの組み合わせが決勝で実現した。
 序盤、大河内が投げでテイクダウンポイント1を獲得。しかしアベカズは落ち着いた攻めを見せ、押さえ込み4ポイントとバックマウント1ポイントを稼ぐ。大河内も最後までしつこく食らい付いたが時間切れ。阿部の優勝が決定した。

 ほとんど危なげなく優勝した阿部。しかし今回減量に苦しみ、前日朝の時点でなんと66.5kg。都内の中野から水道橋まで走り、ボクシングのスパーリング、下剤、サウナで落とし当日朝は63.7kg。計量直前まで会場周辺を走りなんとか計量をクリアした。「目標は出場することだった」と冗談めかして語ったが、その減量秘話を聞くとあながち冗談ともいえない状況だったことがうかがえる。

 大河内(右写真)は準優勝ながら「賞状をもらえたのは格闘技人生で初めて」ということもあり笑顔。「(今回の出場について)道場で指導ばかりやってると張り合いが無くなってくるんですよ。若い人達と練習してると刺激になりますね」「3月の全日本大会にも出るかもしれません。プロの試合もオファーがあれば考えます」。格闘家・大河内衛の第2章に期待したい。

◆ -69kg級(22人)
優勝 :尾藤広光(京都東山レスリング)
準優勝:富山浩宇(ひろたか)(P's LAB横浜)

 優勝した尾藤広光(写真左)はコンバットの第1回大会から出場を続けている常連選手。一回戦、第1回タイタンファイト準優勝の市川直人に5-0で勝利。準決勝では松永茂文とのベテラン対決が実現。木口会長も「コンバットの歴史を感じることができ、うれしい一戦だった」といい、1-1で迎えた残り1分、尾藤がテイクダウンとバックで2点を稼ぎ、粘り勝ちをおさめた。
 決勝でも尾藤は富山に2度テイクダウンされたものの、残り1分に押さえ込みで4点を奪取し見事逆転勝利。34歳にして悲願の初優勝を遂げた。

(なお本誌記者・石動龍も同級に出場。2勝しベスト8まで進出しましたが、準々決勝で3位の松永選手に9-1と大差のポイントを付けられ敗退しました。今後もアマ修斗等に挑戦する予定です)

◆ -76kg級(13人)
優勝 :小島弘之(フリー)
準優勝:原島宏幸(フリー/柔道参段(15年))

 プロシューターの小島弘之が1、2回戦を秒殺で勝ち上り、準決勝では花井岳文に3-0で勝利。決勝でも巻き投げからサイドポジション、腕十字と素早く移行し、わずか1分45秒で勝利した。

◆ -85kg級(9人)
優勝 :三浦広光(フリー/柔道弐段(14年))
準優勝:甲斐俊光(養正館/レスリング参段(8年))

 大学2年生の柔道家・三浦広光は正力杯16位の強豪。柔道以外の競技への挑戦が初めてながらも、圧倒的な強さを発揮した。豪快な投げから腕十字に移る勝ちパターンで、初戦30秒、準決勝35秒、決勝1分42秒とすべて短時間決着で優勝した。準優勝のレスリング参段・甲斐俊光も、初戦で鶴巻伸洋、準決勝で奈良谷洋一朗を破って勝ち上がった実力者だっただけに、三浦の凄さが際立った。

◆ +85kg級(8人)
優勝 :宮沢誠(荒武者/レスリング参段(10年))
準優勝:斉藤武(YMC/柔道参段(13年))

 宮沢は昨年コンテンダーズのライトヘビー級トーナメントに「ニーハオ」の名前で出場したことのある選手。女子格闘家の久保田有希と同門で、久保田も試合を見守る。決勝では柔道参段、全日本サンボ2位の実績を持つ斉藤と対戦し、テイクダウンなどで2点獲得し勝利した。

<その他トピックス>

▼69kg級または76kg級に出場予定だった五味隆典は12月のプロ修斗ウェルター級王座決定戦が正式決定後辞退。現在タイトルマッチに向けた練習に専念しており、コンバット大会の開会式で「タイトルマッチは全力を尽くしてがんばります」と挨拶した。(本誌関連記事>五味隆典が欠場

▼シドニー五輪グレコローマン58kg級8位で木口道場出身の笹本睦(まこと)も会場を訪れた。

▼来年4月25日(木)、木口道場主催の大会が北沢タウンホールで開催される。1970年代の映画「未知との遭遇」のタイトルにちなんで「CLOSE ENCOUNTER OF 木口道場 WRESTLING」と大会名は付けられた。アマレス、コンバットレスリング、サンボ、修斗など、木口道場と縁の深い競技が一同に会し、下北沢で「木口道場レスリングとの遭遇」ができる大会となる模様だ。

Last Update : 12/06 01:23

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