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石井館長、掟破りの小川直也スカウトへ

▼大みそかの「INOKI BOM-BA-YE 2001」で開催される猪木軍との対抗戦を視野にいれたK-1プロデューサーの石井和義・正道会館館長が、かつて闘魂伝承を旗頭にもあげたプロレスラー・橋本真也の率いるZERO-ONEのプロレスイベント「真撃・第3章」(10月25日・日本武道館)の客席に姿を見せた。

 24日、敵軍の将・アントニオ猪木氏は成田空港での会見で、新日本プロレスの永田裕志、中西学の参戦を示唆するなど軍団形成に余念が無いところを明らかにしている。対する石井館長の真撃来訪の真意はずばり選手のスカウトだった。この日、マーク・ケァーの“引き抜き”問題で猪木に反旗を翻した橋本真也がジェラルド・ゴルドーと肌を交えた他、かつてK-1のリングでバーリ・トゥード戦を経験した田村潔司の愛弟子・大久保一樹が佐藤耕平とのUWFルールマッチなどを行っている。だが石井館長はこうした戦力には目もくれず。白羽の矢をたてたのは、かつての名ボクサー・ジャック・デンプシーの血を引くジョシー・デンプシーとセミファイナルで激突した小川直也だった。現在、小川は師匠である猪木氏の誘いを突っぱね、K-1との対抗戦出場に背を向けた形で、橋本との呉越同舟状態にある。一説には来春の実現を目指してタイソン、あるいはヒクソンとのコロシアム2002での対決の噂もあり、全くK-1との対抗戦を視野に入れていないと見る向きもあった。小川は試合後、乱闘騒ぎを起こして結果を潔しとしないデンプシーを「フザけんな、馬鹿野郎!」とマイクで一喝し、バックステージに戻っても控室に閉じこもったままだったが、石井館長は全試合終了後にすばやくこの控室を訪問し、マスコミシャットアウトの状況で何らかの密談を行った模様だ。

 小川の控室を出た石井館長は「今日はスカウトにきました。やっぱり高山選手と小川選手はいいねえ。手ごたえはいいですよ。猪木さんも強いのばかり連れてくるからね。新日の選手の参戦は待ってましたと言う感じですね。ファンやマスコミも含めてみんなの気持ちがそうなっているならそれはやっていかなければならないし、駄目だということであればやらないほうがいいし。物事には流れやタイミングというものがあって、機運が高まっているのにそれに乗りそこなうというのが一番いけないことなので。列車が発車しようとしているのにそれに乗り遅れたりだけはしないようにしようとおもってます。その意味で猪木さんには心から感謝していますよ」と短いコメントを残して会場を後にした。

 具体的な事実は未だ水面下ながら、年末に予定される猪木祭りに向けて着実に伏線を引き続ける両陣営の綱引き合戦は、さまざまな思惑を巻き込みながら今後もさらに活発になっていきそうだ。(井田英登)

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Last Update : 10/26 02:59

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