グラバカ山崎、クラスA杉江から一本勝ち/10.23修斗北沢大会・レポート&写真
プロフェッショナル修斗公式戦 "SHOOTO GIG EAST 2001-06" 2001年10月23日(火)東京/北沢タウンホール 主催:パレストラTOKYO
(レポート:石動 龍 写真:井原芳徳)
第1試合 フェザー級 5分2R △小松 晃(格闘サークル コブラ会) △横山宜行(総合格闘技STF)※2001全日本アマ修斗フェザー級準優勝 判定1-0(19-19,19-19,20-19)
共にデビューとなる一戦。1R開始早々小松が差し合いからテイクダウンし、パスガードに成功。パンチを落とし、腕十字を仕掛けるなど、小松のペースで試合は進む。2Rにはフロントスリーパーでキャッチを奪うも、後半やや動きが落ち、横山が反撃。一進一退の白熱した攻防の末、判定はドローに。両者の積極性が光った。
第2試合 ミドル級 5分2R ×大河内貴之(パレストラTOKYO) ○弘中邦佳(SSSアカデミー)※2001全日本アマ修斗ミドル級準優勝 判定0-3(18-20,18-20,17-20)
この日がデビュー戦の弘中が、序盤から打撃で攻め込む。スタンドでは伸びる右ストレートを有効にヒットさせ、グラウンドでもトップポジション、サイドポジションから多数のパンチを打ち下ろしていく。中盤大河内がアンクルホールドを狙う場面もあったが、極めには至らない。2Rも同様の展開となり、終始攻め続けた弘中が判定勝ちを収めた。
第3試合 ブラジリアン柔術紫帯ペナ級・7分 ×大賀幹夫(ねわざワールド&パレストラTOKYO) ○植野 雄(グレイシー・バッハ) ポイント0-10 ※植野がスイープ、マウント、バックマウントでポイント獲得
引き込み合いから始まった柔術マッチ。植野が下になり、クローズガードを取った瞬間にヒップスロー。マウントから、流れるようにバックマウントも奪取し、絞めを狙う。大賀もディフェンスを固め、チャンスをうかがうが、体制を変えることはできずにそのまま試合終了。植野が10−0のポイント差で勝利した。
第4試合 北斗旗ルール・本戦3分・延長2分 ○アレクセイ・コノネンコ(大道塾東北本部) ×小野 亮(大道塾総本部) 再延長旗判定3-0(延長旗判定2-1) ※小川英樹(大道塾中部本部)負傷欠場のためコノネンコが出場
北斗旗ルール特別試合は激しい打撃戦を見せる。均衡した試合展開ながら、再延長でパンチを多くヒットさせたコノネンコが旗判定で勝利。
第5試合 ウェルター級 5分2R ×杉江 "アマゾン" 大輔(ALIVE) ○山崎 剛(TEAM GRABAKA) 2R 3'44" 腕ひしぎ十字固め
1R開始から、山崎が杉江をコーナーに押し込む場面が多く見られる。何度かテイクダウンするも、杉江もスイープ、下からのヒールホールドなどで対抗し、互角の展開に。 しかし2Rに入ると、杉江にややスタミナの切れた感があり、3分過ぎにテイクダウンされる。そのまま山崎はパスガードに成功し、サイドポジションから一気に腕十字へ。クラッチが切れ、腕が伸びてもしばらく杉江は耐えていたが、レフェリーが試合を止めた。 試合後に山崎はマイクを持ち、「ようやく一本勝ちできてうれしい。来年はチャンピオンシップにも絡んで行きたい」と喜びを語ると共に、近い未来の目標をアピールした。山崎は4戦3勝(1S)1分となり、大会翌日付けでクラスAに昇格した。
第6試合 フェザー級 5分2R ○松根良太(パレストラMATSUDO/7位) ×高橋大児(SHOOTO GYM K'z FACTORY) 判定2-0(20-19,20-19,19-19)
開始早々前に出た松根が組み付く。首投げ、内掛けでテイクダウンし、ラウンド終了間際には腕十字の体勢に入るなど、有利な試合運びを見せる。 2Rに入っても再び組みに行く松根だが、高橋も首相撲からのヒザで反撃。途中で松根がかかと落としを放つ場面や、高橋の投げに対して松根がロープを掴んで凌ぐというシーンもあったが、試合時間の多くはコーナー、ロープ際でのせめぎあいに費やされ、終了のゴングが鳴った。 控え室で松根は、「試合前には絶対一本勝ちしてやろうと思っていたが、1R優勢だったので、2Rで守りに入ってしまった。前回指摘されたロープを掴む行為も、頭ではわかっていたが、(無意識のうちに)やってしまった。納得のいく試合ができなくて悔しい」と語り、勝利の喜びよりも、反省の念が先行しているようだった。
Last Update : 10/25 00:33
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