五味、宇野に判定勝ちしルミナ戦を熱望/10.8コンテンダーズ結果
G.C.M The CONTENDERS 6 MM21 Limited Edition (みなとみらい21限定編) 2001年10月8日(月・祝)横浜ランドマークホール
レポート:井原芳徳 写真:飯島美奈子
-第1部- 第1試合 THE CONTENDERS 5分2R -60kg契約 △阿部正律 (RJW/Central) △実原 隆浩 (チーム品川) 判定 38-38 (1R:20-18, 2R:18-20)
第2試合 THE CONTENDERS 5分2R -75kg契約 ×福本 洋一 (和術慧舟會千葉支部) ○小沢 稔 (フリー) 判定 35-40 (1R:16-20, 2R:19-20)
第3試合 THE CONTENDERS 5分2R -57kg契約 ○廣野 剛康 (和術慧舟會東京本部) ×晝間 貴雅 (ストライプル) 判定 40-36 (1R:20-17, 2R:20-19)
第4試合 THE CONTENDERS 5分2R -100kg契約 ○矢野 倍達 (RJW/Central) ×折橋 謙 (パワーオブドリーム) 判定 40-36 (1R:20-18, 2R:20-18)
-第2部- 第5試合 ORG 5分2R -76kg契約 ×太田 洋平 (A3) ○北岡 悟 (パンクラス東京) 判定 38-39 (1R:18-20, 2R:20-19)
第6試合 ORG 5分2R -74kg契約 ○芹沢 健一 (RJW/Central) ×岩崎 英明 (ストライプル) 2R 4'43" チョークスリーパー
第7試合 ORG 5分2R -65kg契約 ○塩沢 正人 (和術慧舟會東京本部) ×井上 和浩 (インプレス) 判定 40-39 (1R:20-19, 2R:20-20)
-第3部- 第8試合 THE CONTENDERS 5分2R -72kg契約 ×小室 宏二 (RJJ) ○雷暗 暴(ライアン・ボウ)(フリー) 判定 37-39 (1R:20-19, 2R:17-20) 1R小室が差し合いを制しテイクダウンに成功したが、2Rライアンが胴絞めスリーパーを狙い続け優勢勝ち。ライアンは星条旗を掲げ勝利を喜び、12月16日の修斗・東京ベイNK大会での三島★ド根性ノ助戦を希望した。
第9試合 THE CONTENDERS 5分2R -65kg契約 ×阿部 裕幸 (RJW/Central) ○池田 久雄 (PUREBRED大宮) 判定 38-40 (1R:18-20, 2R:20-20)
第10試合 THE CONTENDERS 5分2R -68kg契約 ×戸井田 カツヤ (和術慧舟會東京本部) ○若林 次郎 (SKアブソリュート) 判定 39-40 (1R:20-20, 2R:19-20) スピーディーでテクニカルな攻防で接戦が続いたが、2Rにグラウンドで関節を狙う場面がわずかに多かった若林が僅差のポイント勝ち。若林はマイクを持ち「来年はサンボの世界チャンピオンとしてコンテンダーズに出たい」と語ったあと、網膜剥離が明らかになった盟友・大山峻護について触れ「大山は必ずリングに戻ってきます。これから大山にとって厳しい状況が続くと思いますが、みなさん声援をお願いします」とアピールした。
第11試合 THE CONTENDERS 5分3R -71kg契約 ×宇野 薫 (和術慧舟會東京本部) ○五味 隆典 (木口道場レスリング教室) 判定 56-59 (1R:17-20, 2R:19-20, 3R:20-19)
大会のマッチメイカー宇野薫が自らの相手に選んだのは、なんと五味隆典だった。修斗ウェルター級前王者・宇野と、同級王者に手を掛けようとしている・五味の、タイトルマッチに匹敵する一戦が実現。予想通り、互いにバックボーンとするレスリング技術が、これでもかと発揮される好勝負となった。
8月のタイトルマッチが三島の負傷で中止となり、うっぷんの溜まっていた五味が、いきなり猛攻をかける。宇野のバックを取ると、桜庭和志ばりにアームロックを狙う宇野を突き崩し、胴締めスリーパーでチャンスを得る。一瞬極まったかに見えたが、スリーパーの脱出を得意とする宇野はなんとかピンチを切り抜けた。スタンドでのいなし合いに戻ったが、宇野の仕掛けにも五味はなかなか倒れない。
2R前半も五味が優勢。タックルからテイクダウンに成功し、一瞬サイドポジションを取る。だが宇野にもようやく反撃のチャンスが巡ってくる。スタンドのいなし合いを制し、宇野がテイクダウン、ハーフガードの体勢に。パスガードに成功した直後に足関節を狙われるが、宇野も五味の足をつかむ。だがこの攻防はゴングに阻まれる。
最終ラウンドになっても一進一退の高度なレスリングは止まらない。終盤宇野がマウントの状態で三角絞めの体勢になるが、極まるところまでは至らず。この後五味が脱出してからのグラウンドでの両者の回転するような攻防は、一瞬も目が離せないほど素晴らしいものだった。ゴングが鳴った瞬間に宇野がマウントポジションを取りガッツポーズを見せると、カッとなった五味は敵意むき出しで宇野に突っ掛かろうとしていた。お互いの勝利への執着の強さが伝わる幕切れだった。
結果は1Rの五味のスリーパーが決定打となり五味のポイント差勝ち。五味はニュートラルコーナーに昇って立ち上がり喜びを示した。五味はマイクを持つと「今日は(佐藤)ルミナさんが来ているかわからないけど、僕が修斗で一番ですのでルミナさん、闘って下さい」と12月16日の修斗・東京ベイNK大会でのウェルター級タイトルマッチを希望した。
一方敗れた宇野は五味の強さを認めながらも珍しく悔しさを口にしていた。国内では追われる立場にあること、オーバーワーク気味だったことが影響し、試合前には心理的に少し弱気になっていたという。だが米国・ラスベガスで11月2日(金・現地時間)開催されるUFC34では新鋭の柔術家・BJペンとの対戦が決定しており、気持ちを一新して挑んでもらいたいところだ。
Last Update : 10/09 00:24
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