PRIDE.16にフライ、シュルト、アローナ参戦決定
▼PRIDE.16(9月24日 (月・祝)大阪城ホール)に新たに3カードが追加された。どの試合も注目の選手がラインナップされている。
まず注目は総合格闘技に復帰を果たすドン・フライ。フライは96年、UFCで活躍し、ゲーリー・グッドリッジ、タンク・アボットなどを破るなど強豪ぶりを発揮していた。しかし97年よりプロレスラーに転向。主戦場の新日本プロレスではアントニオ猪木氏の引退試合の相手を務めた。7月に総合格闘技への復帰を表明し、その猪木氏がエグゼクティブプロデューサーを務めるPRIDEを舞台に選んだ。だが復帰戦の相手はギルバート・アイブル。“ハリケーン”と異名を取る回転の速い打撃ラッシュに、35歳のフライがどこまで耐え凌げるかがポイントとなりそうだ。 そして第9代キング・オブ・パンクラシスト、セーム・シュルトも正式に参戦が決まった。パンクラスでは無敵を誇ったシュルトだが、ここのところ同体格で寝技のできる選手に苦戦している。3月「2HOT 2HANDLE」ではレスラーのアレクセイ・メドベデエフにグラウンドで押さえ込まれドロー、5月「UFC31」ではピート・ウィリアムスを粉砕したが、6月「UFC32」ではジョシュ・バーネットの腕ひしぎ十字固めに散っている。PRIDE初戦の相手、イゴール・ボブチャンチンもストライカーながらグラウンド技術に定評があり、シュルトにとってはいきなり困難な試合が予想される。なお日本での試合は、PRIDE.16のちょうど1年前の同じ日、パンクラス横浜文体大会の渋谷修身戦以来となる。
さらに8月のリングスのミドル級ワールドタイトル決定トーナメントを制したばかりのヒカルド・アローナが、噂通りPRIDEに参戦することが決まった。アローナはアブダビ・コンバット00年&01年98キロ級トーナメント優勝、01年無差別級トーナメント優勝などグラウンド技術の高さは世界一と言っても過言ではない選手。PRIDE初戦で相対するガイ・メッツアーは最近はアグレッシブな打撃で評価を上げつつあるが、アローナ相手には「難攻不落の獅子」と呼ばれたあの鉄壁のディフェンスが復活する可能性も高い。
なお現段階で出場が決まっている日本人は谷津嘉章一人だけ。それでもこれだけの豪華カードを揃えられるということも、PRIDEの勢いを象徴していると言えよう。(井原芳徳)
PRIDE.16 2001年9月24日 (月・祝) 大阪城ホール 開場/13:30 開始/15:00
<決定対戦カード> マーク・コールマン(米国) vs. アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル) 谷津嘉章(オフィス荒武者) vs. ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバゴ) ギルバート・アイブル(オランダ) vs. ドン・フライ(米国) イゴール・ボブチャンチン(ウクライナ) vs. セーム・シュルト(オランダ) ガイ・メッツアー(米国) vs. ヒカルド・アローナ(ブラジル)
<チケット(入場料/全席指定・消費税込み)> VIP(ビップ) 100,000円(特典付き) RRS(ロイヤルリングサイド)23,000円 スタンドS 13,000円 スタンドA 7,000円 <お問い合わせ> 株式会社ドリームステージエンターテインメント 03-5775-5700
Last Update : 09/11 05:24
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