[PRIDE.21] 6.23 さいたま (3):スティーブリング vs アンデウソン
DSE "明治生命L.A. presents PRIDE.21" 6月23日(日) さいたまスーパーアリーナ [ → カード一覧に戻る]
第3試合 「あまりにもムエタイ的な」 ×アレックス・スティーブリング(アメリカ/IFアカデミー) ○アンデウソン・シウバ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー) 1R 1'36" TKO(流血によるレフェリーストップ)
シュートボクセ軍団第四のシウバ登場というより、修斗現役ミドル王者がPRIDEリングヘ上がったことを“事件”とみるべきだろう。 御大ヴァンダレイをセコンドに従えて、リング上で本家シウバの手首ひねりのポーズを継承して見せたのは、PRIDE初お目見えのアンデウソンにとって最大の観客アピールとなった。対するスティーブリングは、当初予定されていたパウロ・フィリォに替わっての大会直前の代打起用ながら、気合のはいった様子で、ムエタイのBGM、頭にはモンコン、ムエタイパンツと、これから始まる試合のルールを再確認したくなるほどの完全なムエタイスタイルだ。
左右に首をふってリズムを読みながら、前蹴り、左ミドルを出すスティーブリング。対するシウバは左ハイ、ワンツーでフックをアゴにぶち込んでくる。飛び込んでの左右もヒット。一気に畳み込んできたシウバの左ハイをこめかみに受けながら、自ら振りだした右フックでシウバの蹴り足をまきこむようにして、グラウンドに持ち込んだスティーブリング。押し込まれたその勢いを利用して、下からの三角を狙うシウバの顔面に、スティーブリングの顔面からこぼれた血が滴る。
あまりの流血にドクターのストップがかかる。右の目尻と眉間がハイを受けた衝撃で割れていたのだ。結局、流血レフェリーストップという、あまりにも趣向にぴったりのムエタイ流の結末で、スティーブリングの短い試合は終わってしまった。
■アンデウソン 「体重を増やしてPRIDEのリングで戦っていきたい」
「今日は自分の思い通りに戦えました。今日はすごく早く試合が終わってしまいましたが、今度試合をする時はもっともっといい試合を見せたいですね。 (スティーブリングが“ブラジリアンキラー”だと言われていたことについて)そういうことを言うのは良くないと思います。選手はリングの上で戦って実力を証明すればいいんですから。今日はブラジル人を代表して戦いました。結果を見てもらえれば本当に強いのが誰なのかはわかったと思います。 (修斗のリングへは上がらないのか?)今後私は体重を増やして、PRIDEのリングで戦っていきたいと思います。修斗のベルトはこれからの話し合いになると思います。」
■スティーブリング 「自分自身に腹が立つね」
「自分のやりたいことが一つもできなかったよ。自分自身に腹が立つね。負けたのは自分のせいだから。アンデウソンはとても強かったね。動きがすごく速かった。急なオファーのせいもあったけどね。」
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Last Update : 06/24
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