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1993年、41才だったホリオン・グレイシーは僚友アート・デイビーと共にUFC(The
Ultimate Fighting Chanpionship)を開催するに当たり
「最強の格闘技とは何か?一対一で男が向き合った時、最も有効な戦闘技術を有する格闘技とは一体何か?
もう机上の空論は必要ない。ハッキリさせようじゃないか。我こそはと思う選手、競技団体は名乗りを上げてくれ。
実際に戦おうじゃないか。素手で戦うならば何をやってもいい。
ノールール、ノータイムリミットの戦いこそが真の戦いであり、その勝者こそが最強だ」と宣言する。
しかし、こんな反論もあがる「ルールがあってこそ安全性が確保され、格闘技は競技として成立する。
ルールを廃せばそれは喧嘩であり、殺し合いにも発展しかねない。」と。
ホリオンは答える、
「これは、最強の格闘技は何なのか、最強の男は誰なのかを決める戦いだ。
勿論、最も苛烈な戦いヴァーリ・トゥードこそが真の戦いであり、最もニュートラルなルールだ。
その苛烈な戦いに挑む勇気のない者は出てくる必要はない。
だが、我こそが最強だと名乗りたいならば、このオクタゴンの中に入って自らを主張すべきだ。」
アメリカ、コロラド州デンバーにあるマクニコルアリーナ。
NBAのデンバー・ナゲッツの本拠地として有名な会場の中央にオクタゴンが設置される。
それは、「ビッグ・ウェンズデイ」「レッド・ダウン」などで有名な映画監督ジョン・ミリアスが考案。
彼はホリオンのもとで柔術を学んでいた。
アメリカの格闘技専門雑誌には、優勝賞金5万ドルを賭けて出場する者はいないか、と広告が出される。
このような流れの中で、世界にヴァーリ・トゥードというものが発信された。

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