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(レポ&写真) [ケージフォース] 11.11 ディファ:鹿又、無念TKO負け

GCMコミュニケーション "CAGE FORCE EX -eastern bound- "
2007年11月11日(日) 東京・ディファ有明

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】


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第9試合 CAGE FORCEライト級王座決定トーナメント準決勝 5分3R
アルトゥール・ウマハノフ(ロシア/SKアブソリュート・ロシア)
×鹿又智成(パラエストラ八王子)
2R 2'54" TKO (アクシデントにより続行不能)


 総合で約4年負け無しの鹿又に、日本人初のウマハノフ超えの期待が高まる一戦だったが、バッティングのアクシデントにより、後味の悪い結末となってしまった。
 鹿又は金網を背負いつつ、左のミドルやローをウマハノフに当てる。ウマハノフは鹿又の足をすくって倒し、猪木アリ状態になるが、寝技にはつきあわない。
 1R中盤、ウマハノフのパンチが炸裂すると、鹿又がタックルで防御に行くが、ウマハノフはギロチンを仕掛けチャンス。しかし鹿又も外して下から腕十字や足関節を狙い、一歩も引かない。
 2Rは1R前半同様、ウマハノフが鹿又の蹴り足をすくい、猪木アリ状態となる展開の繰り返し。長期戦の様相を呈してきたが、組付き際の偶発的なバッティングにより鹿又が鼻を負傷してしまう。鹿又は「まだやれる」とアピールしたが、ドクターチェックで鼻の骨が露出していることが判明しストップがかかってしまう。
 このケースだと、この時点までの試合内容でジャッジが判定する団体や競技が多いが、ケージフォースのルールでは試合続行不可能な鹿又が敗者に。ウマハノフが12/1ディファ大会の決勝戦で朴光哲と戦うことが決まった。

第8試合 ウェルター級 5分3R
中村K太郎(和術慧舟會東京本部)
×花井岳文(TWIST)
1R 1'59" KO (スタンドでの膝蹴り)


 “裸十段”K太郎と“真・足関十段”花井の激突で、寝技の攻防への期待が高かったが、打撃オンリーでの短時間決着に。
 序盤、花井が重みのある右ミドルと右フックで場内を沸かせるが、サウスポーのK太郎が右フックを連打し花井をぐらつかせると、押し倒した際に花井の顔面に膝蹴りを当てる反則を犯してしまう。
 いったんブレイクがかかり、花井はドクターチェックを受ける。「何があったの?」と花井は話し、記憶が無い様子。インターバル後再開すると、K太郎が再び右フックを当てチャンスを作り、首相撲からの膝蹴りの連打で試合を終わらせた。
 マイクを持ったK太郎は「来年にはまたたぶんUFCに挑戦すると思います」と話し、いつものKポーズで締めくくった。

第7試合 ライト級 5分3R
児山佳宏(パラエストラ松戸)
×金原泰義(チーム・クラウド)
判定3-0 (豊永=児山/池田=児山/芹澤=児山)


 児山陣営にはチーム黒船の山田武士トレーナー、金原陣営には秋山成勲の姿。1Rは児山が左フックで2度金原をダウンさせるが、終盤には金原が右フックで反撃する、壮絶な打撃戦に。
 だが2R以降はレスリングで天皇杯出場経験もある児山がタックルで再三上になり、主導権をキープし続け完勝した。持ち前のレスリングに打撃が加わった児山。来年の躍進が期待できる。

第6試合 ライト級 5分2R
×孫 煌進(スクランブル渋谷)
吉本光志(全日本キック・AJジム)
判定0-2 (梅木=ドロー/池田=吉本/松本=吉本)


 強豪揃いの全日本キックのトップ戦線で活躍していた吉本が、持ち前の打撃テクを存分に発揮。右ストレートと左ハイのコンビネーションや、突き刺すような右のテンカオや左のジャブが冴え渡る。空手出身の孫はタックルに行かず、最後まで吉本と打撃で真っ向勝負。パンチや肘の応酬で沸かせ、前蹴りやローも返してみせる。
 判定の結果、クリーンヒット数で大差をつけた吉本の勝利に。試合場がケージのせいもあってか、総合ともキックとも違う、別種の新競技を見ていると錯覚するような一戦だった。


第5試合 ミドル級 5分2R
圭太郎(和術慧舟會RJW)
鳥生将大(パンクラスism)
判定1-1 (池田=圭太郎/芹澤=ドロー/松本=鳥生)


 鳥生がタックルで圭太郎を倒すと、ハーフの体勢で金網に押し込んで鉄槌を狙う。ケージに適応した戦いぶりを見せるが、2Rはタックルをがぶられて、逆にパンチを浴びてしまい、ドローに終わった。



第4試合 肘無し ミドル級 5分2R
九十九優作(和術慧舟會TIGER PLACE)
×一慶(チーム・クラウド)
判定3-0 (池田=九十九/松本=九十九/梅木=九十九)


 九十九(つくも)はタックルを切られそうになってもしぶとく食らいつき、再三上になる。2Rにはバックを奪い、スタンドでの打ち合いでもパンチを当て勝利。へクター・ロンバードとも3R戦い抜いた執念で観客を沸かせた。



第3試合 ライト級 5分2R
美木 航(和術慧舟會RJW)
×西方清信(KOコンバット)
判定3-0 (池田=美木/松本=美木/梅木=美木)


 1R終盤、西方のカウンターの左フックでダウン気味にスリップする場面もあった美木だが、2Rはタックルでのテイクダウンとバックマウント等のポジショニングで優位を維持し、再起戦を白星で飾った。



第2試合 K-GRACE提供試合 48kg契約 5分2R 
△大室奈緒子(和術慧舟會東京本部)
△瀧本美咲(禅道会)
判定0-0 (池田=ドロー/大薮=ドロー/芹澤=ドロー)


 大室が左ミドルを当てるが、カウンターで瀧本のパンチをもらうと、タックルに行き、瀧本が切るという展開が両ラウンドとも繰り広げられる。互いに大きなチャンスは無くドローに終わった。



第1試合 K-GRACE提供試合 ノーパウンドルール 53kg契約 5分2R 
○藤野恵実(和術慧舟會GODS)
×ゆうこ(パラエストラ八王子)
判定3-0 (松本=藤野/梅木=藤野/大薮=藤野)


 1Rは金網に押し込まれる場面の多かった藤野だが、2Rは序盤から上になると、マウントを奪うなど優位を維持した。



プレリミナリーファイト ライト級 5分2R
宮本直樹(和術慧舟會A-3)
×高橋良明(パラエストラ八王子)
判定2-0 (松本=ドロー/芹澤=宮本/池田=宮本)

Last Update : 11/12 12:14

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