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(レポ&写真) [シュートボクシング] 2.25 後楽園:タイ2冠王、緒形をKO

シュートボクシング協会 "SHOOT BOXING 2007 無双 〜MU-SO〜 其の壱"
2007年2月25日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第9試合 エキスパートクラスルール 70kg契約 3分5R
×緒形健一(シーザージム/S-CUP '06 王者・SB日本スーパーウェルター級王者)
○ビックベン・ケーサージム(タイ/ラジャダムナン&WMCスーパーウェルター級王者)
2R 1'04" KO (右フック)


 ビックベンはムエタイの2本のベルト、緒形はS-CUPのベルトとともに入場。ムエタイとSBの頂上決戦の印象を強める。
 開始すぐからビックベンはスピードのあるパンチと蹴りのコンビネーションで観客を驚かせる。単に一発一発が速いだけでなく、そのつなぎ目も異様に短い。サウスポーのビックベンに対し、緒形も右ストレートと右ローを返すが、ほとんどがかわされ手数で差をつけられる。
 シュートポイントはつかなかったが緒形に投げられた影響もあり、1Rは慎重だったというビックベン。2Rに入るとムエタイ戦士らしくスパートをかける。前の2試合のタイ人とは明らかにゴツさの違う上体から、強烈な右アッパーやフックを連打。緒形のガードをも壊すような破壊力で、緒形の腰が落ちる。

 チャンスと見たビックベンは冷静に、ローと膝蹴りで緒形の意識を別の箇所に散らした後、右フックで最初のダウンを奪取。緒形はなんとか立ち上がったが、再び右をもらうと力無く倒れ、うつぶせで倒れたまま動けなくなった。
 S-CUP王者がムエタイ2冠王の豪打を前に為す術なく完敗。試合後、緒形に代わり師匠のシーザー武志SB協会会長がマイクを握り、「こういう時もあります。SBは最後まで真剣勝負でやります」と悲壮感を漂わせながら発言した。ビックベン陣営はK-1 MAXの魔裟斗やブアカーオとの対戦を熱望。パンチが得意なスタイルはK-1向きと言えるだろう。緒形の敵を討てるシュートボクサーは現れるのか。

第8試合 エキスパートクラスルール 71kg契約 3分5R
○大野 崇(UNIT-K/ISKA世界ミドル級王者)
×プラカーイケーオ・シンマナサック(タイ/ラジャダムナン・ミドル級)
2R 0'47" KO (左膝蹴り)


 1Rから大野が左ミドルを中心とした蹴りで主導権。相手の力量を見切った様子の大野は2R、左ストレートと左のテンカオの連続攻撃でノックアウトした。

第7試合 エキスパートクラスルール 70kg契約 3分5R
○菊地浩一(寝屋川ジム/SB日本ウェルター級2位)
×ファープラターン・シンマナサック(タイ/ラジャダムナン・スーパーウェルター級)
2R 2'45" TKO (タオル投入:パンチとローで2ダウン後)


 序盤のローの打ち合いから、威力は菊地が上。1Rから左右のストレートの連打でダウン気味にぐらつかせる。2Rには左ストレートと左ローで圧倒。2ダウンを奪ったところでタオルが投入された。今度はもう少し強いタイ人との対戦が見てみたい。

第6試合 エキスパートクラスルール 60kg契約 3分5R
×石川剛司(シーザージム/SB日本フェザー級1位)
○アーリー・イングラムジム(タイ/ルンピニー・スーパーバンタム級)
7R 判定1-2 (大村9-10/茂木10-9/北尻9-10)

6R 判定1-1 (大村10-9/茂木9-10/北尻10-10)
5R 判定0-0 (大村50-50/茂木50-50/北尻49-49)

 アーリーが左ミドルと膝、石川は右ストレートと右アッパー中心で攻めるが、互いに決定打に欠き長期戦に。7R、石川はパンチと投げで攻めるも、アーリーに右まぶたを切られ惜敗した。

第5試合 エキスパートクラス特別ルール 70kg契約 3分3R
○ファディル・シャバリ(オランダ/チーム・サワー/WFCA世界ミドル級王者)
×山口太雅(寝屋川ジム/SB日本ウェルター級)
判定3-0 (大村30-28/和田30-27/茂木30-27)


 シャバリは途中で構えをスイッチしつつローやボディブローをヒット。2Rからはパンチラッシュを仕掛け山口に鼻血を出させる。途中笑顔でパンチを受けてみせる余裕も。3Rには前蹴りをクリーンヒットさせ、多才ぶりを見せつけた。次回来日が楽しみだ。

第4試合 エキスパートクラス特別ルール 55kg契約 3分3R
○えなりのりゆき(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級3位)
×高橋拓也(習志野ジム/MA日本バンタム級4位・元王者)
4R 判定2-0 (北尻10-9/和田10-10/茂木10-9)

3R 判定0-0 (北尻29-29/和田29-29/茂木29-29)

 1R、えなりが投げで1ポイント奪取。2R以降、高橋が左ミドルとパンチの連打で反撃し延長に持ち込んだが、高橋は体力を消耗。えなりがパンチの手数で上回り勝利をもぎ取った。改名後の連勝記録は6に。

第3試合 フレッシュマンクラスルール 57kg契約 3分3R
×中森保貴(シーザージム)
○山本秀峰(マッハ道場)
1R 1'16" KO (3ダウン:右フック)

第2試合 スターティングクラスルール ヘビー級 2分3R
○井上俊介(フリー)
×GORILLA(SAMURAI SWORD)
判定3-0 (30-28/29-28/30-28)

第1試合 スターティングクラスルール 56kg契約 2分3R
×鈴木友則(湘南ジム)
○岩崎晃久(大村ジム)
判定0-2 (29-30/29-30/30-30)

Last Update : 02/26 12:03

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