(レポ&写真) [全日本キック] 10.8 新宿:Naokick's盛況。優弥久々勝利
全日本キックボクシング連盟 "CUB☆KICK'S 3days 2nd - 青春塾祭り 〜Naokick's〜" 2006年10月8日(日) 東京・新宿FACE 観衆:830人(超満員札止め)
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
休憩明けに行われた「K.N.A.C.K」のファッションショーには藤原あらしとサトルヴァシコバが登場。バンドの生演奏に合わせ、客席の間と花道を通り、本職のモデルたちに混じって二人が現れた。普段の試合とは違うリング上での姿になぜか笑いが起こったが、場違いな感じは全く無く、ショーの雰囲気にしっかり溶け込んでいた。 こういったクラブ色の強い大会でありがちな、音がうるさすぎたり、ショーが長過ぎたり等、演出側の独りよがりなものに陥ることが無かったのが好印象。観客と選手らの距離感も、新宿フェイスという箱に合わせて近かったが、かといって素人臭さも薄い。試合とショー的要素のバランスが、絶妙に保たれた大会だった。
第6試合 メインイベント 59kg契約 3分5R ○石川直生(青春塾/全日本Sフェザー級王者) ×大高一郎(山木ジム/MA日本Sフェザー級3位・元フェザー級王者) 判定3-0 (和田50-45/梅木50-46/勝本50-46) ※5R右膝蹴りにより大高に1ダウン
1Rから石川が膝蹴り、肘打ち、前蹴りを何度も当て主導権。その後もその状態が続くが、パンチを返す大高の勢いをなかなか止められない。3Rには大高の右まぶたをカットするが、石川も顔が少しずつ腫れてくる。5Rにはクリンチが多いため両者に注意1。終了間際に石川が膝蹴りでダウンを奪うも、スリップに近い状態だった。 大高を攻めきれなかった石川は「負けたような気分」と反省の弁。メインの気負いは無かったというが、「インターバルに竹島会長に作戦を言われても、大高選手にガッと来られると忘れてしまう。練習でも自分のペースにならないと単調になることがある。そういう時に立て直せる選手にならないとライバル達には通用しない」と自己分析していた。 とはいえイベント自体の成功は石川本人も自負。第2回については「やらせてもらえるような試合をしていきたい」と話しており、今後の石川の活躍次第となりそうだ。
第5試合 セミファイナル スーパーウェルター級 サドンデスマッチ(3分3R+延長1R) ○山本優弥(青春塾/ウェルター級1位) ×貴之ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックスジム/Sウェルター級7位) 2R 1'23" TKO (ドクターストップ:肘打ちによる鼻骨骨折の疑い)
貴之がサウスポーの構えから左ミドル、前蹴り、肘を当て、序盤はペースを握るが、優弥も右ミドルを返し、右ストレートやアッパーも当て反撃。貴之も肘とパンチで応戦するが、2Rも流れは変わらず、優弥が右肘で貴之の鼻を粉砕し、1年ぶりの勝利をもぎ取った。マイクを持つと「負けと怪我が続き、こういう辛いキック人生は初めてだった。勝ててほっとしている」と話し、笑顔を見せた。
第4試合 スペシャル・エキジビションマッチ 2分2R −渡辺久江(フリー/DEEP女子ライト級王者) −四十内としえ(青春塾) 勝敗無し
寿引退の四十内が試合さながらのエキシ。パンチの連打で渡辺を追い詰める場面もあった。今後も練習は続けるとのことで、渡辺は「青春塾にお伺いするので、またスパーをお願いします」と話していた。
第3試合 ライト級 サドンデスマッチ ×長谷川誠(青春塾) ○海戸 淳(S.V.G./7位) 2R 2'29" KO (3ダウン:左ミドルキック)
第2試合 スーパーウェルター級 サドンデスマッチ ○後藤友宏(TEAM GO/元NKBウェルター級2位) ×大蔵“PHOENIX1号”(PHOENIX) 2R 1'41" TKO (ドクターストップ:右縦肘による額のカット)
第1試合 ライト級 3分3R ○寺崎直樹(青春塾) ×佐藤翔太(S.V.G.) 判定2-0 (豊永30-29/朝武30-30/勝本30-29)
■オープニングファイト
第3試合 バンタム級 3分3R ×塚原 健(青春塾) ○石村修一(スクランブル渋谷) 判定0-3 (28-29/28-30/29-30)
第2試合 スーパーフェザー級 3分3R ×小松 喬(青春塾) ○梅原ユウジ(REX JAPAN) 3R 1'27" KO
第1試合 女子ライトフライ級 2分3R ○YUKAЯI(青春塾) ×MITSUKI(DRAGON GYM) 判定2-0 (30-28/30-29/29-29)
Last Update : 10/12 12:41
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