(レポ＆写真) [全日本キック] 10.7 新宿：山内、白虎とのドツき合い制す

全日本キックボクシング連盟 "CUB☆KICK'S 3days 1st - AJ NIGHT 〜Tradition〜"
2006年10月7日(土)　東京・新宿FACE　　観衆・780人（超満員札止め）

　　レポート：井原芳徳　　【→カード紹介記事】　【→掲示板スレッド】

第7試合　メインイベント　70kg契約　3分5R
○山内裕太郎（AJジム／全日本スーパーウェルター級王者）
×白虎［はくと］（和術慧舟會RANGER品川GYM／元NKBウェルター級王者）
5R 1'23" KO (右ローキック)

　1R、山内が右ローを効かせた後、右ストレートをきっかけにパンチの連打で主導権。右ストレートの相打ちで白虎がダウンする。
　とはいえそれまでの展開で白虎も得意のパンチを当てており、2R中盤には右フックでダウンを奪い返すことに成功。さらにパンチの連打で山内を苦しめる。
　白虎の逆転勝ちもありうる展開だったが、山内はここから怒濤の底力を発揮。2R終盤には右肘で白虎の左眉を切り裂き、3Rには左フック、右ローの連打で2ダウンを奪い返す。
　4Rは互いに手数が減ったが、白虎に余力は無い。5Rに山内が右フックを当てると、白虎は背中を向けて後ずさりしてマットに倒れ込みダウン。意識朦朧とした状態でも立ち上がったが、山内が渾身の右ローを叩き込んだところでレフェリーが試合を止めた。
　最初から最後まで満員の新宿FACEが大歓声に包まれる激闘に。パンチャーの白虎相手に山内が真っ向から打ち合いを繰り広げ、KO勝利をもぎ取った意義は決して小さくないだろう。来年のK-1 MAX戦線に山内の名も連なるのか？今後の期待がいっそう膨らむ。

第6試合　セミファイナル　63kg契約　サドンデスマッチ（3分3R+延長1R）
○吉本光志（AJジム／IKMF東洋ライト級王者）
×島野智広（建武館／全日本ライト級6位）
判定2-0 (野口30-29/和田30-30/豊永30-28)

　序盤、サウスポーの島野が左ミドルと左ストレートの手数で上回る展開。吉本も右ミドルで応戦し、次第に手数が増えていく。2Rには左ミドルとストレートもヒット。3Rには肘で島野の左目尻を切り裂く。とはいえ傷口は浅く、島野の左ミドルの連打をくい止めることはできないまま試合終了。延長戦でも不思議ではなかったが吉本に軍配が上がった。

第5試合　女子54kg契約　サドンデスマッチ
○WINDY智美（AJジム／IKMF東洋女子バンタム級王者）
×イム・スージョン（韓国／大韓ムエタイ連盟バンタム級王者）
判定2-0 (朝武29-29/野口30-29/豊永30-29)

　リーチのあるスージョンは組んでからの膝や前蹴りを得意とするムエタイスタイル。パンチの打ち合いでも一歩も引かない。3R、WINDYは左の前蹴りと右ストレートをクリーンヒットさせる等、何度かチャンス。これが評価され判定勝利をおさめたが、スージョンの実力が高く、公約通りのKO勝利からは程遠い内容となってしまった。

第4試合　ウェルター級　サドンデスマッチ
○湟川満正（AJジム／2位）
×遠藤慎介（峯心会／元フェザー級1位）
1R 終了時 TKO (タオル投入：左前腕の負傷)

　1R、湟川が左右のミドルとロー、さらにはハイキックも当て主導権。2R以降さらに勢いを増すかとも思われたが、遠藤の左腕の肘の下あたりが陥没したような状態となっており、インターバル後にセコンドからタオルが投入された。湟川は不完全燃焼といった様子。次戦での爆発に期待したい。

第3試合　バンタム級　サドンデスマッチ
○割澤　誠（AJジム／2位）
×真後和彦（はまっこムエタイジム／3位）
判定3-0 (梅木29-28/和田29-27/朝武29-28)

　2R、割澤が右ローで真後の足を止めた後、パンチの連打でスタンディングダウンを奪う。だが3Rに真後は右肘一発で割澤の額を切り裂き、敗れるも一矢報いた。

第2試合　ライト級　3分3R
×安川文健（AJジム）
○鈴木真治（藤原ジム）
3R 2'14" TKO (タオル投入：右ローでダウン)

第1試合　フェザー級　3分3R
○倉田光敏（AJジム）
×宮本直幸（勇心館）
判定2-0 (30-28/30-27/30-30)

オープニングファイト第1試合　ライト級　3分3R
△丹藤義則（AJジム）
△ソルデティグレ・ヨースケ（U.W.F.スネークピットジャパン）
判定1-0 (30-30/30-30/30-29)

Last Update : 10/08 00:27