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(レポ&写真) [R.I.S.E.] 9.24 ディファ:マグナム優勝。須藤、腰痛自滅

R.I.S.E.プロモーション "FULLCAST PRESENTS R.I.S.E. MIGHTY EIGHTY TOURNAMENT '06"
2006年9月24日(日) 東京・ディファ有明

  レポート&写真:井原芳徳
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■ MIGHTY EIGHTY TOURNAMENT

第1試合 リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○馬場伸孝(山木ジム/前J-NETWORKヘビー級王者)
×高村 聡(VITAL SAFE KARATE SCHOOL)
判定3-0 (30-25/30-26/30-27)


 やや変則スタイルでガードの甘い高村に対し、馬場がパンチをたびたび当てる。1R、3R、パンチ連打でダウンを奪い完勝した。

第2試合 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
○マグナム酒井(士魂村上塾/G-BAZOOKA '05準優勝)
×藤田智也(ドージョー・チャクリキ・ジャパン)
2R 2'59" KO (2ダウン:左フック)


 優勝候補・マグナムが右ローを効かせつつ、左フック、左ボディを当て主導権。2Rに膝でダウンを奪うと、最後は膝の連打の後に左フックでスタンディングダウンを奪い完勝した。

第3試合 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
×伊賀弘治(龍生塾/シュートボクシング日本ライトヘビー級3位)
○三浦広光(SAMURAI SWORD)
3R 0'19" KO (右フック)


 三浦が距離をうまく取って伊賀のロー狙いを封じ、接近戦になると圧力差を活かし右フックを当て伊賀を苦しめる。パンチだけではなくローも当て、2Rには右フックでダウンを奪取。3R開始早々に右フックで伊賀をマットに沈めた。

第4試合 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
○小澤和樹(ブリザードジム/J-NETWORKミドル級3位)
×池井佑丞(クロスポイント吉祥寺/KAMINARIMON 80kg級トーナメント優勝)
判定2-0 (櫻井30-29/小川30-30/大澤30-28)


 池井が接近戦で膝とパンチをうまく当て、小澤の攻めを封じる。だが、2R中盤に膝を股間にもらうと、3分近く休まないといけないほどのダメージを負い、再開後は失速。小澤に主導権を譲り、初戦敗退となった。だが小澤も右肋骨を折りドクターストップ。準決勝にはリザーバーの馬場が進出した。

第5試合 一回戦(4) 3分3R(延長1R)
×須藤信充(team SUDO/前NKBウェルター級&ミドル級王者)
○地主正孝(シルバーアックス)
1R 1'49" KO (左膝蹴り)


 須藤は15日の公開練習の翌日、ヘビー級の選手とのスパーリング中に腰の左側を痛め、全く練習できないまま試合を迎えた。増量の影響でバランスが崩れたのだろうか?それとも35という歳のせいか? いい所のないまま初戦で敗退した。
 開始早々、素早い左フックを放ち、場内はどよめくが、地主は落ち着いてかわし右ローを着実に当てる。その後地主が右前蹴りを当てると、須藤は背中を向けてコーナーポストにうずくまる。レフェリーはローブローと判断したか?ブレイクをかける。須藤は自分の背中を指さし、表情に覇気が無い。

 再開後は得意の左フックの一発狙い。かわした地主は、右ロー、右ミドル、右フックを当て、最後は再びうずくまった須藤の顔面に左膝を叩き込む。須藤は力無く倒れ、レフェリーはダウンを宣告。そのまま須藤は立ち上がれず、レフェリーが試合を止めた。

◆須藤「ローはカットしてて効かなかったけど、腰が痛くて戦えなかった。今日は一回戦の勝利すら見えなかった。まぐれで左フックが当たれば良かったけど、ダメだね。しばらく休みたい。今は体が動ける状態じゃない」

第6試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
○マグナム酒井(士魂村上塾/G-BAZOOKA '05準優勝)
×三浦広光(SAMURAI SWORD)
1R 1'12" KO (右ローキック)


 三浦の右フックに合わせ、マグナムが右ローを数発当てる。すると三浦は足元から突然崩れダウン。そのまま立ち上がれず試合終了。マグナムがほぼ無傷で決勝に勝ち上がった。

第7試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
×馬場伸孝(山木ジム/前J-NETWORKヘビー級王者)
○地主正孝(シルバーアックス)
判定0-3 (小川29-30/梅澤29-30/秋谷28-30)


 地主が右ロー、左右のミドル、前蹴りを当て主導権。馬場のパンチをもらう場面はあったものの、最後まで危なげ無し。決定打こそ欠いたものの、2Rに手数で上回り勝利した。

第10試合 決勝 3分3R(最大延長2R)
○マグナム酒井(士魂村上塾/G-BAZOOKA '05準優勝)
×地主正孝(シルバーアックス)
判定3-0 (梅澤29-28/大澤29-28/櫻井30-28)

※酒井が優勝

 決勝は士道館と正道会館の空手家対決。両者とも時折構えを変えつつ、上下に多彩な蹴り技を出し、決勝らしくトーナメントでこの日一番レベルの高い攻防を見せる。そんな中、先に主導権を握ったのは、本命マグナム。ローを効かせた後、地主の蹴り足をつかんで右フックを当てダウンを先取する。3R序盤には右ハイでダウン気味に地主をぐらつかせる。とはいえ地主もすぐに持ち直し一進一退の攻防に持ち込む。3R後半に入ると右アッパーをクリーンヒット。ダウンでもおかしくなかったが、酒井は強引に地主に組み付いて難を逃れ、辛うじて優勝と賞金100万円を手にした。
 表彰式では冠スポンサーのフルキャストと関係の深い、楽天イーグルスの野村克也監督の夫人・野村沙知代さんがトロフィーを贈呈した。

■ スペシャルワンマッチ

第8試合 63kg契約 3分3R
○水谷秀樹(スクランブル渋谷/R.I.S.E. FtC '06 優勝)
×壮泰(士道館橋本道場/MA日本ライト級1位)
2R 1'49" TKO (ドクターストップ:左足薬指の脱臼)


 開始すぐのバッティングで、水谷は左目尻をカットしドクターチェックを受ける。再開後、壮泰が右膝、右ミドルの猛ラッシュ。パンチの打ち合いでも優位を維持し、首相撲からのアゴへの右膝蹴りでダウンを奪取する。
 その後も試合は壮泰ペース。水谷はバックハンドブローで奇襲するが空を切る。2Rにも再び膝蹴りをもらいダウン。表情が次第に曇りだし、万事休すかと思われたが、またも意外な形で『神』が降りてくる。
 なんと壮泰は左足の薬指を脱臼。どの攻防で起こったかは不明だが、過去に類を見ないアクシデントだ。ドクターはチェックするとすぐさま試合を止め、水谷の勝利となった。
 とはいえ内容では完敗。試合後のインタビューでは「今日の試合内容じゃ情けない。再戦?喜んでやります」と反省の弁だった。

第9試合 68kg契約 3分3R
×村浜武洋(OFF)
○裕樹(リアルディール)
判定0-3 (梅澤28-30/秋谷28-30/櫻井28-30)


 両者ともパンチとローを手数多く出す試合展開。裕樹は大ベテランの村浜に臆することなく、時折笑顔を浮かべたり、ノーガードで挑発したりと『悪童』ぶりは健在だ。
 2Rになると裕樹の右ローが効力を発揮。村浜の踏ん張りが弱まり、裕樹のパンチの連打でダウン気味にスリップする場面も。3Rも決定打には欠いたものの手数で圧倒。急な出場オファーにも関わらず最後まで勢いは落ちない。
 判定はもちろん裕樹。復帰戦で大物食いに成功するとともに、暮れのDoAトーナメントに向け存在感を示した。


■ オープニングファイト

61kg契約 3分3R
×松永浩一(レフティージム)
○布施将人(TARGET)
判定0-3 (25-30/25-30/26-30)

64kg契約 3分3R
×小沼“CANDY”壮城(PHOENIX)
○宮城朝彦(和術慧舟會レンジャー品川ジム)
2R 2'58" KO (バックハンドブロー)

Last Update : 09/25 16:37

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