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(結果) [bodogFIGHT] 8.22 コスタリカ:シーズン1全試合無料配信

BEG "bodogFIGHT シーズン1"
2006年8月22日(火) コスタリカ共和国・マリオット・ロス・スエーノ

  レポート:シュウ・ヒラタ(BoutReview USA) 【→掲示板スレッド】


 デジタル・エンターテイメント企業のBEG(Bodog Entertainment Group)とパートナーシップ契約を結びbodogFIGHT(ボードッグファイト)として生まれ変わったMFC(Mixed Fighting Championship)。今年9月から米ケーブル局でオンエアがスタートしたリアリティ番組「bodogFIGHT」のシーズン1全8話が、同ホームページで無料ダウンロード可能となっている。

 9月16日の記念すべき第一回にオンエアされたのは修斗で青木真也と対戦した事もあるキース・ウィスニエフスキーと、フロリダ州マイアミ出身のストライカー、ジュージ・マズヴィダルの間で行われたウェルター級5分3回戦。1、2ラウンドと試合をコントロールしたウィスニエフスキーだったが3ラウンドにマズヴィダルの打撃に押され2−1の判定負け。多くのファンが判定に疑問を投げかける波乱で幕を開けた。

 三週目の10月3日にオンエアされたのは、実質上アメリカ女子最強対決と言われていたタラ・ラローサとアマンダ・ブキャナーの闘い。
 身体がひとまわり小さいアマンダは、グラウンドで圧力をかけられるよりも打撃で渡り合う戦法にでた。柔術の選手とは思えない鋭いワンツーの連打をタラの顔面にヒットさせ序盤は試合を完璧にコントロールしていたが、最後は馬力でタラが勝った。パンチを受けながらもコーナーにアマンダを押し込むと膝けりの連打でスタミナを奪い、3ラウンド終了間際にグラウンドに持ち込むとチョークスリーパーを決極めタップを奪った。
 今シーズンのベストバウトの呼び声も高いこのふたりの闘いは、これからの女子総合格闘技の発展を充分に期待させる名勝負。磨きのかかったアマンダのボクシング技術といい、それを力でねじ伏せるタラの強すぎるハート、どちらも必見だ。

 これでbodogFIGHT(MFC)のリングでロクサン・モダフェリ、赤野仁美、そしてアマンダを連破したタラは、アメリカ代表として12月2日のbodogFIGHT初のPPV大会において、レッド・デビルのジュリア・バレジコーヴァと対戦する。
 対ロクサン、対赤野とbodogFIGHT(MFC)で行われる女子の試合はいずれも好勝負ばかり。そのせいか12月中旬にロシアのサンクトペテルブルグで撮影がスタートする「bodogFIGHT」シーズン2には女子の試合が数試合組まれる。ひとつはすでに発表済みのケージ・ウォリアーズ現王者ロッシー・セクストン対ブラジルのカリーナ・ダム。125ポンドという新しい階級で、来年3月のPPV第二大会の出場権を争う。
 135ポンド契約の試合には、去年のH n S(フックンシュート)8人トーナメントの覇者ジュリー・ケッゼィーが参戦するとの噂が流れているが、そうなるとこの階級では世界のトップのほとんどがbodogoFIGHTに出揃う事になる。
 タラを頂点に、そのタラが判定に持ち込まれ白黒つける事のできなかったロクサンと赤野。そして互角以上の勝負をしながらも惜しくも破れてしまったアマンダ。スマックガール無差別王者のタイトルを持つ彼女も、まだまだこの階級ではトップのひとりである。そしてそのアマンダをMFC 7では延長ラウンドまで持ち込んだ新星シェイナ・バズラー。来年はbodogoFIGHTで女子総合が一気にヒートアップしそうな予感がする。

 六週目には今年のADCC北米予選99キロ級以上を制したマリオ・リナルディ、そして七週目と最終回の八週目には、一部の関係者の間では185ポンド以下裏アメリカ最強と言われているチェール・シェノンとトレバー・プラングリーが登場する。

 アメリカのケーブル局でオンエアされた番組が全編ノーカットで無料ダウンロードできるというのは世界でも前例のない異例のマーケティング戦略。ただファンにとっては、普段観られない選手たちのチェックもできるのでこれ以上に嬉しいことはない。



ウェルター級(170ポンド) 5分3R (→ダウンロード)
×キース・ウィスニエフスキー(アメリカ/デュ−ンランド・ヴァーリトゥード)
◯ジョージ・マズヴィダル(アメリカ/ フリースタイル・ファイティング・アカデミー)
判定1-2

ライトヘビー級(205ポンド) 5分3R (→ダウンロード)
◯マイク・パット(アメリカ/ミート・トラック・インク)
×カリアム・エリングトン(アメリカ/フリー)
2R アームロック

女子135ポンド 5分3R (→ダウンロード)
◯タラ・ラローサ(アメリカ)
×アマンダ・ブキャナー(アメリカ)
3R 4'31" チョークスリーパー

ライト級(155ポンド) 5分3R (→ダウンロード)
◯ニック・アガラー(アメリカ/フリースタイル・アカデミー)
×ナルドゥー・デブラ(アメリカ/フリー)
2R TKO

ミドル級(185ポンド) 5分3R (→ダウンロード)
◯ニック・トンプソン(アメリカ/フリースタイル・アカデミー)
×ダヴィオン・ピーターソン(アメリカ/インテグレーテッド・ファイティング)
3R チョークスリーパー

ヘビー級 5分3R (→ダウンロード)
◯マリオ・リナルディ(アメリカ/アメリカン・トップ・チーム)
×マーク・バーチ(アメリカ/デューンランド・ヴァーリ・トゥード)
判定3-0

ミドル級(185ポンド) 5分3R (→ダウンロード)
◯チェール・シェノン(アメリカ/チーム・クエスト)
×ティム・クルーダー(アメリカ/フリー)
1R 2'18" TKO

ミドル級(185ポンド) 5分3R (→ダウンロード)
×ケイシー・ウスコーラ(アメリカ/プライマル・トライブ・ファイティング・クラブ)
◯トレバー・プラングリー(アメリカ/アメリカン・キックボクシング・アカデミー)
2R 0'35" 三角絞め

ライト級(155ポンド)リザーブ・ファイト 5分3R 
◯ラファエル・ディアズ(ブラジル/アメリカン・トップ・チーム)
×ヘンリー・マタモロス(アメリカ/チーム・マタモロス)
2R 3'21" TKO (レフェリーストップ:グランドパンチ)

Last Update : 11/30 11:22

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