(レポ&写真) [Ring of Combat] 8.18 米国:薮下、ローラに連敗も激闘
Ring of Combat XI 2006年8月18日(金) 米国ニュージャージー州アトランティックシティ: トロピカーナ・カジノ&リゾート
現地情報:シュウ・ヒラタ(BoutReview USA) 編集:井原芳徳 写真:Nick McDonell 【→掲示板スレッド】
<主な結果>
第8試合 ダブルメインイベント ROC女子ウェルター級選手権 5分3R ○ローラ・ディオーガスト(アメリカ/チーム・タイガー・シュルマン/王者) ×薮下めぐみ(日本/巴組/挑戦者) 1R 終了時 TKO (ドクターストップ:バックハンドブローによる右前腕部骨折の疑い) ※1R後頭部へのパンチの反則によりディオーガストに減点1
両者はちょうど1年前、スマックガールの代々木大会で行われたスマック初代ミドル級女王決定トーナメント決勝で対戦。接戦の末、ローラが判定2-1で勝利し、ベルトをアメリカに持ち帰った。今回はローラの持つROCのベルトを賭けた争いとなる。
最初からパンチで前に出るローラ。薮下の投げを警戒し、ロープに押し付けてコツコツと膝を当て、離れると一気にパンチに狙う作戦だ。 対する薮下は、元々ローラと7月7日に対戦予定だったが、その後もニューヨークに滞在し、ムエタイジムで打撃を強化。まだ力任せなところがあるものの、豪快なパンチで応戦し会場を盛り上げる。寝技でも積極的に仕掛け、得意の一本背負いからの腕十字でキャッチを奪い、観客のハートもつかむ。
ところがバックハンドブローを放った際、右前腕部がローラの頭部に当たり、薮下は負傷。スピートと重さがあり、ローラを一気に後ずさりさせたものの、ラウンド終了時に骨折の疑いによりドクターストップがかかり、惜しくも試合終了となってしまった。 そんな状態でも薮下は、ラウンド終了間際に一本背負いで再びローラを投げ、気の強さを発揮。入場時から観客のノリが良かったこと、グローブが日本のものより軽かったことも、薮下の気持ちを盛り上げ、試合を前回よりスイングさせる要因となったようだ。3度目の対決での完全決着を期待したい。
Last Update : 08/20 13:19
|