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(レポ&写真) [MAキック] 8.6 後楽園:木村辛勝。山本兄弟が挑戦権

マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 "SURPRISING 6th 新東金ジム28周年記念 〜戦場の狼2〜"
2006年8月6日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート:本庄功志  写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第18試合 メインイベント(2) 62kg契約 ショーダウンマッチ(3分3R+延長2R)
○木村 允(土浦ジム/MA日本ライト級王者)
×小石原勝(習志野ジム/MA日本Sフェザー級王者)
4R 延長3-0 (梅澤10-8/松田10-8/緒方10-8)
3R 判定1-0 (梅澤29-29/松田30-29/緒方30-30)

※4R小石原にダウン1

 2Rに小石原の右フックがヒットし、木村が少し効いた様子を見せる。しかし3Rに入ると木村が手数で圧倒し、小石原はクリンチが多くなりスタミナ切れを感じさせる。
 本戦では互いに決定打に欠き延長へ。終盤に木村の攻撃で小石原がスリップ・・・かと思われたが、レフェリーはダウンを宣告。木村は試合後「当たってなかったねぇ」と語っており、ラッキーなダウンだっただろう。結局このダウンが功を奏してか木村は勝利したが、延長戦は木村が優位に進めていたため、ダウンが無かったとしても木村勝利は揺るがなかったことだろう。

 木村は第10試合で挑戦者決定戦に勝利した山本佑機との防衛戦が決定している。「若い人の挑戦を受けるのも指名。今の若い選手は上手いですよね。若い、勢い、かっこいいから負けらんねぇな」と話しており、若い世代の選手に対抗意識メラメラといった様子。「やっぱ気合と根性ですかね」と常々話しており、王者の気合と根性が挑戦者山本佑機に立ちはだかる。

第17試合 メインイベント(1) 70kg契約 ショーダウンマッチ(延長1R)
○土井広之(シーザージム/SB世界ウェルター級前王者)
×バダムガラブ・バルジンニャム(モンゴル/新東金ジム/モンゴル全国キック大会70kg級 '04 '05王者)
判定3-0 (梅澤30-27/秋谷30-27/松田30-27)


 1Rには土井の代名詞キラーローではなく、「キラーミドル」一発でダウンを奪う。しかし打ち所が悪かっただけか?その後再三土井のミドルを受けるもバルジンニャムは耐えてみせる。土井はバルジンニャムにパンチで攻め立てられる場面もあったが、決定打を許さずロー、ミドルと返し相手に確実にダメージを与えていく。全ラウンド通じて危なげなく試合を進めた土井が、外敵を倒し試合を制した。

第16試合 ウェルター級ランキング戦 ショーダウンマッチ(延長1R)
○水町 浩(士魂村上塾/1位)
×笹谷 淳(橋本道場/2位)
1R 2'10" KO (右膝蹴り)


 試合中盤に水町の左フックで笹谷はダウン。その後のラッシュは凌がれるものの、完全に水町ペース。相手にプレッシャーをかけ、組んでの右ヒザでまたもダウンを奪い笹谷をKOした。

第15試合 エキシビジョンゲーム
−SHINOBU・ツグト・アマラ(モンゴル/チーム・ハードコア/全日本キックライト級前王者)
−HAYATΦ(FUTURE_TRIBE/UKF世界Sウェルター級王者)
勝敗無し

第14試合 59kg契約 ショーダウンマッチ(延長1R)
○ウルシーバト・エンコバヤル(モンゴル/新東金ジム/アマキック'05世界王者)
×赤羽秀一(ウィラサクレック・フェアテックスジム)
3R 1'35" テクニカル判定1-1 (30-27/28-30/29-29)

※赤羽がバッティングで右眉を切りレフェリーストップがかかった為、そこまでの内容で採点。ショーダウンマッチのため、合計1ポイント差でエンコバヤルが勝利

 エンコバヤルは19歳ということで顔に幼さが見えるが技術はなかなかのもの。しかし赤羽が前に出てプレッシャーをかけると、組んでのヒザを相手のボディに幾度となく叩き込んでいく。対するエンコバヤルは2、3Rとパンチをヒットさせていくも、赤羽にプレッシャーをかけられ下がりながらのパンチの為、効いているかは疑問なところ。3R中盤にエンコバヤルのバッティングで赤羽が出血しドクターストップがかかってしまう。テクニカル判定によりエンコバヤルが勝利したものの、赤羽は悔しさを露にし後味の悪い結果になってしまった。

第13試合 63kg契約 ショーダウンマッチ(延長1R)
○ウルジーホトグ・ガンパートル(モンゴル/新東金ジム/モンゴル全国空手大会'04 '05 王者)
×KING(土浦ジム/MA日本ライト級6位)
2R 1'42" TKO (ドクターストップ:左目尻のカット)


 ガンパトールは空手王者ということだが、パンチは空手に似合わない大振りのフックを連発。しかしパンチの回転が速くKINGのガードがはじかれるぐらいに威力は抜群だ。1Rに右フックで早々にダウンを奪うと試合の主導権を握る。2Rには投げを多用し減点1をもらってしまうものの、豪快なパンチでKINGの左目尻をカットし試合を終わらせた。

第12試合 スーパーライト級王者決定戦・準決勝 ショーダウンマッチ(延長1R)
○壮泰(橋本道場/ライト級1位)
×ナックル・ユウジ(契明ジム/ウェルター級3位)
判定3-0 (緒方30-29/梅澤30-28/小林30-29)


 1Rは両者ほぼ互角に試合を進めるも、2Rに入ると壮泰が右ロー、ミドルと先手先手と攻撃し試合を有利に進める。ユウジは右ローをもらいバランスを崩す場面もあり、足が効いている様子だ。ラウンド後半にユウジは壮泰のバッティングで左目上を出血し、壮泰にイエローカードが出される。それもあってか、3Rに入っても壮泰がローを蹴り続け常に先手。ユウジのセコンドからは「先に手を出せ!先行け!」と激しい檄が飛ぶものの、ユウジはなかなか手が出ない。結局相手の足を効かせ、積極的に攻めた壮泰が判定勝利を収めた。
 試合後には2試合前にライト級王座挑戦権を得たスーパーツインズ弟・山本佑機が現れ、二人仲良く写真撮影をした。左右で一緒に写るラウンドガールの身長が高い為、二人はおもいっきり背伸びをして観客を笑わせた。

第11試合 スーパーライト級王者決定戦・準決勝 ショーダウンマッチ(延長1R)
○山崎通明(新東金ジム/ウェルター級4位)
×TAKI(士道館/ライト級4位)
4R 延長3-0 (小林10-9/秋谷10-9/緒方10-9)

3R 判定1-0 (小林29-28/秋谷28-28/緒方28-28)
※山崎は12/3 ディファ大会で壮泰と王者決定戦

 山崎は相手の周りをフットワーク軽くグルグルと回り、打っては離れとフック主体で攻撃しヒット&アウェー戦法か。山崎が右フックでTAKIからダウンを奪い試合を有利に進めるも、ラウンドは進みお互い決定打に欠き延長戦へ突入。山崎がスタミナ切れを感じさせるも、ガンガン手を出していき印象は良い。TAKIがローブローでイエローカードをもらい、その影響もあってか山崎が40歳という年齢を感じさせない勝利をものにした。

第10試合 ライト級王座挑戦者決定戦 ショーダウンマッチ(延長1R)
×渡辺大介(ダイケンジム/2位)
○山本佑機(橋本道場/3位)
2R 0'57" KO (右ローキック)

※山本は12/3 ディファ大会で王者・木村允に挑戦

 1R序盤、渡辺が佑機のローに合わせ左フックでダウンを奪うことに成功。しかし佑機は、ダメージを少しずつ回復し冷静に戦う。2R、当たり所が悪かったか?佑機の右ロー一発で渡辺は明らかに痛そうな顔をする。佑機は続けざまにローを放ち相手はダウン。渡辺は苦悶の表情を浮かべ立ち上がることができず、佑機のKO勝ちで試合は終了した。試合後は王者・木村もリングに上がりツーショット。

第9試合 ヘビー級 ショーダウンマッチ(延長1R)
×高山博光(DANGER/MA日本ヘビー級7位)
○天昇山(キングジム/NJKFヘビー級3位)
判定1-2 (大沢30-29/小林29-30/秋谷29-30)

第8試合 72kg契約 ショーダウンマッチ(延長1R)
○城戸康裕(谷山ジム/MA日本ミドル級7位)
×赤嶺松男(TARGET)
3R 0'13" KO (左ハイキック)


 城戸が赤嶺に終始プレッシャーをかけ試合をリードする。2Rに城戸の飛びヒザがヒットし鈍い音がするも、赤嶺はかまわずパンチを振っていく。3Rに入ってすぐに城戸の左ハイがクリーンヒット。赤嶺がダウンし、なんとか立ち上がるも目の焦点が定まっておらず試合はストップされた。

第7試合 58.5kg契約 ショーダウンマッチ(延長1R)
○田中秀和(橋本道場/MA日本フェザー級4位)
×Ryu(上州松井ジム/NJKFフェザー級6位)
2R 2'32" TKO (ドクターストップ)

第6試合 55kg契約 ショーダウンマッチ(延長1R)
×佐藤英二(マイウェイジム/MA日本フライ級4位)
○えなりのりゆき(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級4位)
判定0-3 (27-30/28-30/26-30)

第5試合 52.5kg契約 3分3R
×森岡タカシ(武勇会/元MA日本フライ級王者)
○リヨン樺澤(谷山ジム)
判定0-3 (26-30/25-30/26-30)

第4試合 バンタム級 3分3R
×磯部 大(明和心塊ジム/8位)
○平本 悠(橋本道場/9位)
不戦勝
※10/22ディファ大会でリマッチ

第3試合 52.5kg契約 2分3R
×神垣太輔(谷山ジム)
○小林優起(クロスポイント吉祥寺)
3R 1'42" KO

第2試合 新人王トーナメント二回戦 ウェルター級 2分3R
×根本雅文(習志野ジム)
○一貴(マスターズピット)
判定0-3 (27-30/28-29/27-30)

第1試合 新人王トーナメント二回戦 ライト級 2分3R
○内藤知宏(習志野ジム)
×石井 保(菅原道場)
判定3-0 (30-29/30-28/30-29)

Last Update : 08/10 20:50

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