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(レポ&写真) [D.O.G] 4.1 ディファ:遠藤×吉田で3R目やり直し騒動

GCMコミュニケーション "D.O.G (DEMOLITION of Octagon Gear) V"
2006年4月1日(土) 東京・ディファ有明

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第6試合 70kg契約 5分3R
○遠藤雄介(GOKITA GYM)
×吉田幸治(フリー)
判定3-0 (和田=遠藤/礒野=遠藤/芹澤=遠藤)


 一階級分近く大きく、総合の経験で勝る遠藤が、1Rからスリーパーや下からの腕十字で何度もチャンスを作る。だが全てギリギリのところで逃げ切った吉田は3Rの4分過ぎ、腕十字で大逆転のチャンス。時間切れを知らせるブザーが鳴ると同時に、梅木良則レフェリーが試合を止めたが、遠藤はギブアップしていないと抗議し、審判団が5分近く協議する。

 礒野元ルールディレクターは「タップがあったと誤解したタイムキーパーが、タイムを止めてブザーを鳴らしてしまった。遠藤選手はタップしていない」と説明。両選手は続行を希望していることから、同じ体勢での再現を試み、両者が納得するなら、その体勢から再開することに決まった。
 会場のモニターにはその場面のVTRが流されるが、その体勢をうまく再現できなかった。本来は無効試合だが、両陣営が3R目をやり直すことで合意し、試合は再開した。

 結局やり直しの3R目も、序盤から遠藤が上になりマウントを奪い、腕十字を狙うなど攻勢をキープ。今度はチャンスが訪れず、結果的に完敗となった吉田だが、試合後は遠藤と握手しさわやかにオクタゴンを離れた。

 なお、大会後の主催者の説明によると、D.O.GをはじめHERO'S、MARSなどの総合の大会では、礒野ルールディレクターが中心となった「ユニバーサル・ジャッジ」という審判団が競技運営を行っている。ルール設定も行い、プロモーターと一線を引いた「完全中立」を守るのが基本姿勢だという。
 実際この試合では主催者側と裁定について相談せず、ルールに照らし合わせ、ユニバーサル・ジャッジと選手&セコンドの間だけで問題を解決していた。
 とはいえまだ組織としては準備段階。今後体制を固め、後日ウェブサイトを開設する等して存在をアピールしていく。

 次回D.O.Gは6月11日(日)ディファ有明で開催される。

 


 

第7試合 70kg契約 5分3R
○福本よう一(和術慧舟會RJW)
×メルカ・マナブッセン(アメリカ/PUREBRED / SPIKE 22)
1R 3'01" 一本 (チョークスリーパー)


 一階級分小柄なマナブッセンだが、福本が組み付くと肩から抱え上げパワーを発揮。だがそのままバックを取られ、チョークを狙われてしまう。マナブッセンは脱出したが、膠着ブレイク後も同様の展開で福本がバックに周り、今度はきっちりチョークを極めた。

 1年前の修斗福岡大会で冨樫健一郎に三角で敗れて以来の試合だった福本。冨樫は環太平洋タイトル戦に抜てきされ、先を超されたが「修斗もいいけど、他団体との戦いのほうが盛り上がる」と話し、2月のMARSでタクミを下したアライケンジや、伊藤崇文らパンクラシストとの対決に意欲を示した。

 ちなみに入場時、ピンクの派手な衣装をまとった3人のショーパブ風のダンサーに先導されたが、これは「門脇英基・総合プロデュース」だとのことだ。
 

第5試合 67kg契約 5分2R 
○田村彰敏(津田沼道場)
×斉藤正臣(フリー)
1R 1'02" TKO (レフェリーストップ:膝蹴り)


 斉藤は元高田道場所属で昨年12月のDEEPのフューチャーキングトーナメントにも出場している選手。開始早々、田村の膝蹴りをタックルで捕まえテイクダウンする。だが田村はすぐさまがぶりの体勢に。斉藤の片腕を斉藤の首に絡め、身動きが取りにくい状態をキープしたまま、斉藤の側頭部に突き刺すように膝を連打し、レフェリーストップ勝ちをおさめた。
 

第4試合 無差別級 5分2R
○内藤征弥(和術慧舟會A-3/94kg)
×金親幸嗣(フリー/120kg)
2R 1'32" 一本 (三角絞め)


 最初のテイクダウンは体重差の影響もありひっくり返された内藤だが、2度目のテイクダウンではそのままマウントを取り、すぐバックに。スリーパーを狙うも極めきれずブレイクがかかるが、4分過ぎにも再び同じ展開でチャンスを作る。
 スタンドでもストレートや膝を当て攻勢。2Rにはサバ折りで倒されたが、下から三角絞めを極め、きっちり一本をもぎ取った。
 

第3試合 65kg契約 5分2R
○碓氷早矢手 (和術慧舟會RJW)
×井上 学(U.W.F.スネークピットジャパン) 
判定2-0 (礒野=碓氷/梅木=ドロー/五木田=碓氷)


 スタンドでは井上の右ミドルをもらった碓氷だが、サバ折りや外掛けで合計5回以上テイクダウンに成功。その先大きなチャンスは無かったものの、上から攻める時間が長かったことが評価され、判定勝ちとなった。

第2試合 89kg契約 5分2R
○福田 力(KILLER BEE)
×圭太郎(手塚道場)
1R 4'40" TKO (レフェリーストップ:バックマウントパンチ)


 福田は1月のパンクラスで瓜田幸造に左フックでKOされ、今回が再起戦。その負けを意識してか、少しでもガードが下がると、客席の山本“KID”徳郁からは「ガードを上げろ」との声が飛ぶ。とはいえ組み付けばほとんど相手を問題にせず。2度目のテイクダウンの後、ハーフから一気にマウント、バックに。そのまま2分以上コツコツとパンチを当て続け、最後はレフェリーストップ。圧勝だった。

第1試合 89kg契約 5分2R
○瀬戸哲男(極真会館)
×花田和弘(XXX)
1R 終了時 TKO (ドクターストップ:右膝の負傷)


 寝技もスタンドも両者チャンスは無く、2Rからの勝負と思われた。だが1R終了間際、花田がスタンドのアームロックのまま金網を蹴ると、その反動で瀬戸がバックドロップ気味に花田をテイクダウン。上からパンチを落としたところで時間切れとなったが、この時、花田がテーピングを施していた右膝を負傷。インターバルになっても立ち上がれず、ドクターストップがかかった。
 

Last Update : 04/08 12:16

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