(レポ&写真) [R.I.S.E.] 3.26 ディファ:ロバーツ、3連続KO勝ちで優勝
R.I.S.E.プロモーション "FULLCAST PRESENTS R.I.S.E. G-BAZOOKA TOURNAMENT '06" 2006年3月26日(日) 東京・ディファ有明
Text:井原芳徳 Photo:井田英登 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
■G-BAZOOKA TOURNAMENT '06 (決勝のみ3ダウン制。ほか2ダウン制)
第10試合 決勝 3分3R(最大延長2R) ×悠羽輝(大誠塾) ○アレックス・ロバーツ(アメリカ/空柔拳会館) 1R 0'20" KO (右ローキック) ※ロバーツが初優勝
試合前には新日本プロレスの木村健吾スカウト部長が花束を贈呈。決勝のみ内田競技統括がレフェリーを務める。最初に右ストレートで攻めたのは悠羽輝だったが、もう一発右ストレートで突進したところ、ロバーツがカウンターの右ロー一撃。左足にもらった悠羽輝は前にうずくまったまま立ち上がれなかった。 ロバーツは3試合全てKO勝ち。膝、ハイ、ローと技は異なるが、全て右足でつかんだKOだった。
第7試合 準決勝Bブロック 3分3R(延長1R) ×コウイチ・ペタス(ザ・スピリット・ジム) ○アレックス・ロバーツ(アメリカ/空柔拳会館) 1R 2'30" KO (2ダウン:右ハイキック)
コウイチは左ジャブを主体としたパンチと右ロー、ロバーツは右膝と右ミドルを当てる。するとロバーツの右膝が効きだし、コウイチがクリンチで防御するように。コウイチは右フックで強引に打開しようとしたが、ロバーツが左ミドルをうまく合わせるとコウイチは立ったままうずくまりダウンを宣告される。最後はロバーツがパンチの連打の後、自らもスリップする右ハイでコウイチをKO。決勝に駒を進めた。
第6試合 準決勝Aブロック 3分3R(延長1R) ×青柳雅英(アイアンアックス) ○悠羽輝(大誠塾) 4R 判定0-3 (梅沢8-10/小川8-10/秋谷8-10) 3R 判定1-0 (梅沢30-29/小川30-30/秋谷30-30)
リーチで勝る悠羽輝がプレッシャーをかけるが、1R終盤から青柳の右フックと右ストレートが当たるように。その後は悠羽輝も右ストレートを返し一進一退。両者あと一歩踏み込みが足りず、攻撃も単発で決め手がなく延長戦へもつれこむ。 すると両者は積極的に打ち合いに。青柳が左フックを連続で当てで先手を取るが、一発の重い悠羽輝が右ストレート一撃で形勢逆転。右フックでスタンディングダウンを奪うことに成功する。その後は疲れを見せ、青柳の意地のパンチラッシュに苦しめられるが、かろうじて残り時間を耐えきり、下馬評を覆す決勝進出を果たした。
第5試合 一回戦Bブロック(2) 3分3R(延長1R) ×マグナム酒井(士魂村上塾/G-BAZOOKA '05 準優勝) ○アレックス・ロバーツ(アメリカ/空柔拳会館) 2R 0'37" KO (右膝蹴り)
身長で13センチ、体重で20kg近く勝るロバーツが、序盤から右膝を何発も当て酒井を苦しめるが、酒井は左ボディブローをうまく当て応戦。ロバーツのガードが少し下がってきたが、左ボディを読むようになり、左ボディに合わせての右膝を2連続でクリーンヒットさせダウンを奪取する。 アバラを痛めた様子で苦悶の表情を見せる酒井はなんとか立ち上がり、2Rも右膝をブロックした後に左フックを当て意地を見せた。だが、最後は右膝をまともにもらい撃沈。体格の壁を越えることはできなかった。
第4試合 一回戦Bブロック(1) 3分3R(延長1R) ×ファビアーノ・サイクロン(ブラジル/TARGET) ○コウイチ・ペタス(ザ・スピリット・ジム) 1R 2'04" KO (左フック)
開始早々ラッシュを仕掛けたファビアーノ。飛び膝も使い、サイクロンの名前にふさわしい積極的な攻めを見せる。だがコウイチは右ローを着実に当て、左ジャブや左アッパーも駆使。ファビアーノも右ローと右ミドルの連打等冷静な攻めも見せ始める。 だがコウイチが左ジャブでファビアーノをけん制した後、右フックで頭を下げさせ、左フックをアゴにクリーンヒット。ファビアーノは大の字でマットに沈んだ。
第3試合 一回戦Aブロック(2) 3分3R(延長1R) ×澤屋敷純一(チーム・ドラゴン) ○悠羽輝[ゆうき](大誠塾) 1R 1'21" KO (2ダウン:右フック)
しばらく軽い打ち合いで様子見の雰囲気だったが、悠羽輝の右ストレートがクリーンヒット。澤屋敷は腰から崩れダウンを喫する。なんとか立ち上がったがフラフラの状態。悠羽輝がパンチの連打で一気に攻め、最後はガードの隙間を貫く右フックで澤屋敷をマットに沈めた。去年の新空手全日本大会決勝に続き澤屋敷相手に2連勝。
第2試合 一回戦Aブロック(1) 3分3R(延長1R) ×百瀬竜徳(TARGET/G-BAZOOKA '05 優勝) ○青柳雅英(アイアンアックス) 判定0-3 (大沢29-30/秋谷29-30/小川29-30)
開始しばらくは青柳がうまく距離を取り右フックを当てていたが、百瀬も前に出るようになると、パンチを当てるように。2Rはほぼ互角の攻防となったが、3Rになると青柳の右フックが当たりだし、百瀬が防戦一方に。青柳も攻め疲れ逆に百瀬のパンチを浴びる場面もあったが、結局3R前半の猛攻が決め手となり青柳が勝利。03年の対戦の返り討ちに成功するとともに、準決勝への切符を手に入れることに成功した。
第1試合 リザーブ戦 3分3R(延長1R) ○内田洋一(リアルディール) ×濱田淳史(チーム・ドラゴン) 3R 2'42" KO (2ダウン:左ローキック)
1Rはほぼ互角だったが、内田がパンチとローのコンビネーションを何度も繰り返すうちに濱田が失速。内田も攻め疲れたが、左ローで2連続ダウンを奪い見事KO勝利をおさめた。
■スペシャルワンマッチ
第9試合 -70kg契約 3分3R ×新田明臣(バンゲリングベイ/K-1 MAX 日本代表決定トーナメント '05 準優勝) ○白虎(レンジャー品川ジム/元NKBウェルター級王者) 判定0-3 (大沢29-30/梅沢29-30/桜井29-30)
新田がコンビネーションからの右ロー、白虎がパンチを当てる攻防。2R終盤には白虎も右ローの連打を返す。なかなか両者とも攻勢に持ち込めなかったが、3R、白虎が右の前蹴りを炸裂。さらに新田がその足をつかむと、白虎はそのままパンチの連打を当て新田を苦しめる。その後は新田も右ローで白虎の足を止めるが、白虎もパンチとローの打ち合いで意地を見せる。全体を見れば大差は無かったが、結局3Rにチャンスのあった白虎に軍配が上がった。
第8試合 -73kg契約 3分3R ○チャーンヴィット・ギャットトーボーウボン(タイ/谷山ジム/ラジャダムナン・ウェルター級9位・元王者) ×寒川直喜(バンゲリングベイ/J-NETWORKミドル級王者) 判定3-0 (秋谷30-29/大沢30-28/桜井30-28)
1Rはチャーンヴィットがサウスポーから左のロー、ハイ、前蹴りを当てうまさを発揮。終盤には左ストレートを当てるが、寒川はパンチの打ち合いに持ち込むと逆に当て返してみせる。 だが寒川の見せ場はここまで。2R以降はチャーンビットの左ボディ、左膝に苦しむように。さらには上下左右に巧みに散らすパンチと蹴りに翻弄され、最後まで反撃の糸口を見いだすことができなかった。
■オープニングファイト
第3試合 女子-49kg契約 3分3R △岡田敦子(ドージョーチャクリキ・ジャパン) △山田純琴(y-park) 判定1-0 (30-29/30-30/29-29)
第2試合 -61kg契約 3分3R ×高橋正也(クロスポイント吉祥寺) ○板橋 寛(大誠塾) 判定0-3 (26-30/26-30/26-30) ※2R高橋に1ダウン
第1試合 -60kg契約 3分3R ×鈴木敏也(スクランブル渋谷) ○龍馬(y-park) 判定1-2 (30-29/28-29/29-30)
Last Update : 03/27 11:57
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