(レポ&写真) [SB] 3.25 後楽園:宍戸、カノレッティ下す。次は安廣戦
シュートボクシング協会 "NEO OPΘPOZ(ネオ・オルトロス)Series 2nd" 2006年3月25日(土) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第10試合 メインイベント エキスパートクラス 70kg契約 3分5R ○宍戸大樹(シーザージム/SB日本ウェルター級王者・S-cup 2004準優勝) ×マルフィオ・カノレッティ(ブラジル/シッチマスター・ロニー/K-1 MAX 2002ブラジル王者) 判定3-0 (大村50-47/平50-49/北尻50-47)
宍戸は1R、ロー主体の攻め。カノレッティの右ボディを主体としたコンビネーションでコーナーに詰められる場面もあったが、2R中盤から負けじとパンチを駆使するようになると、逆にカノレッティを追い詰めるように。
もちろんローも忘れず、3Rからは左ミドルも多用。4R終盤にはパンチとローと飛び膝のラッシュで攻め、カノレッティはブロックするのが精一杯に。カノレッティの打たれ強さに手を焼き、あと一歩の詰めが足りず、ダウンを奪うには至らなかったが、5Rノンストップの激闘で観客を喜ばせた。
試合後は5/26後楽園大会で安廣一哉と対戦することを発表。リングインした安廣は「正々堂々と男の勝負をしたいです。終わった後、酒でも飲みに行きましょう」とマイクで話した。
◆宍戸「カノレッティはタフでした。一発一発も気持ちが込もってました。僕はパワーでは負けるので、武器を総動員して最後は一点突破をしたいんですけど、攻撃の詰めと体重の乗せ方の甘さが出ましたね。でも今回は気持ちを伝える試合ができたと思います。目指すはSB歴代最強選手。僕の目標は定まりました。 (安廣戦について)僕も楽しみだし、お客さんも見たかったカードだと思う。今日はまだ終わったばかりですけど、燃えるものがあります。歴史に残るような試合をしたいです。」
第9試合 エキスパートクラス 70kg契約 3分5R ○土井広之(シーザージム/前SB世界ウェルター級王者) ×キム・パンスー(韓国/ソウル・ジョンムジム/KOMAウェルター級王者) 判定3-0 (茂木50-47/大村50-48/北尻50-47)
土井がサウスポーの構えから左ミドルと左ローを着実に当てる。パンスーは回ってうまく距離を取り、ローからパンチの連打に持ち込むコンビネーションで応戦する。 次第に土井のローが効いてきてKO勝ちも近いかと思われたが、パンスーの強引なパンチ連打に手こずる。4Rにはダウン寸前まで追い詰められた後、最後の手段ともいえるチョークでキャッチポイントを獲得し、ピンチをしのぐ場面も。5Rはローを効かせ主導権を維持したが、最後まで倒しきれず、ほろ苦い判定勝利となってしまった。
第8試合 エキスパートクラス 70kg契約 3分5R ○緒形健一(シーザージム/SB日本Sウェルター級王者) ×キム・ヨンジョン(韓国/チョンアン・チョンムジム) 4R 1'35" TKO (タオル投入)
テコンドー系の伸びのあるハイやミドルを出すヨンジュンに対し、緒形は右ローを効かす。パンチの打ち合いで逆にもらう場面もあったが、2Rからは左ミドルとボディブローも駆使すると、ヨンジュンのガードが下がるように。
何発もらってもヨンジュンは倒れず、驚異のタフネスを発揮し会場を大いに盛り上げたが、最後はコーナーに詰められサンドバッグ状態となったところでタオルが投入された。 緒形は相手を讃えた後、「S-CUPに忘れ物をしているので、11月のS-CUPまで一戦一戦魂を込めて戦う」とマイクで宣言した。
第7試合 エキスパートクラス 60kg契約 3分5R ○及川知浩(龍生塾/SB日本スーパーフェザー級王者) ×竹村健二(名古屋JKF/元全日本キック・フェザー級1位) 3R 2'49" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)
同門の佐藤嘉洋を彷彿とさせる竹村の執拗な右ローやミドルや前蹴りに手こずった及川だが、肘の打ち合いで優位に立ち、3Rにはロープの反動を利用しての右肘打ちでダウンを奪取。最後は肘で額を切り裂き、隠れた肘の名手ぶりを発揮した。
第6試合 エキスパートクラス 特別ルール 59kg契約 3分3R ○石川剛司(シーザージム/SB日本フェザー級1位) ×梅下湧暉(湘南ジム/J-NETWORKフェザー級3位) 判定3-0 (茂木30-24/平30-24/大村30-23)
開始すぐ石井が左右のフックでダウンを奪取。さらに前方への投げ2回を1Rに決め、2Rには肘打ちでダウンを奪い完勝した。
第5試合 エキスパートクラス 特別ルール 66.5kg契約 3分3R ×金井健治(ライトニングジム/SBスーパーウェルター級4位) ○ファピカート・クロスフェニックス(タイ/クロスフェニックス/元ラジャダムナンSフェザー級8位) 1R 1'11" TKO (ドクターストップ:肘打ちによる左目尻のカット)
ファピカートはラジャの元ランカーで、ムエタイ戦績115戦90勝25敗の30歳。ボクシングは15戦14勝1敗で、ラジャダムナンのライト級王者となったことがある。開始から素早い攻防を繰り広げ、右肘で相手をひるませると、最後は右肘の連打で金井の目尻を切った。
第4試合 フレッシュマンクラス グローブハンデ戦 56kg契約 2分3R ○えなりのりゆき(シーザージム)※今井教行から改名 ×江口光治(チームドラゴン/1kgオーバー)※タイガー石井から変更 判定3-0 (30-28/30-27/30-28)
えなりの入場曲は「渡る世間は鬼ばかり」のテーマ。これだけで場内が盛り上がるが、試合も好勝負で観客を楽しませる内容に。えなりが鋭いローを効かせ、2Rには後方への投げで2ポイントを獲得。3Rにはパンチを浴び苦しんだが、最後までローを返し一進一退の攻防を繰り広げた。
第3試合 スターティングクラス ヘビー級 2分3R ○西脇恵一(チームドラゴン) ×炭谷直紀(シーザージム) 2R 1'39" TKO (3ダウン:右ストレート)
第2試合 スターティングクラス 58kg契約 2分3R ×センカン大和(湘南ジム) ○中西卓也(大阪ジム) 判定0-3 (29-30/28-29/28-30) ※1R前方への投げにより中西にシュートポイント1
第1試合 スターティングクラス 57kg契約 2分3R ×岩崎晃久(大村ジム) ○中森保貴(シーザージム) 判定0-3 (27-30/28-30/27-30) ※1R前方への投げにより中森にシュートポイント1
■右写真:エキスパートクラスの試合では、グラビアアイドルの花井美里さんがラウンドガールを務めた。
Last Update : 03/27 12:41
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