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(レポ&写真) [リアルリズム] 3.4 大阪:DEEP王座戦、地元頂上決戦に湧く

リアルリズム事務局 "REALRHYTHM 3rd STAGE"
2006年3月4日(土) 大阪・Zepp Osaka

  レポート&写真:矢野成治  【→カード紹介記事】 【→掲示板・DEEPスレッド】


第8試合 メインイベント DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R
○中尾受太郎(日本/フリー/王者)
×池本誠知(日本/TEAM Boon!/挑戦者)
判定2-0

※中尾が防衛

 リアルリズムのエース・池本には、入場とともに大歓声がわき起こり、在りし日の女子プロレスもかくやという感じで恒例の紙テープがリングに投げ込まれる。王者・中尾もアウェイ的な空気を感じてか、池本お得意のトップロープ飛び越しを真似てリングイン。ベテランらしいとぼけた切り返しで、神経戦の幕をきっておとす。

 中尾は池本のローの蹴り足を取ると、押し込んでグラウンドへ。そのまま池本がガードポジションで押さえ込まれる展開が続く。中尾優勢のままこのラウンド終了かと思えたが、上下を入れ替えて抜け出した池本が、猪木アリ状態からの踏みつけを見せ、会場は大歓声に包まれる。だがすかさずその長い足をキャッチして、足関節をとる中尾。池本の得意の攻撃パターンを、詰め将棋のようにことごとく封印してしまう。

 またスタンドでは、このところ打撃に進境著しい池本がパンチで先行。さらに膝蹴りを多用して攻め込むが、中尾はそのタイミングを読んで蹴り足をキャッチ。肩の上まで担ぎ上げてテイクダウンを狙うなど、池本の前のめりさを利用してチャンスを作る展開が見られる。

 2Rも1Rと同様、中尾が上のポジションを支配。下からの蹴り上げなどで、必至に抵抗する池本。その後マウントをとるものの、池本が腕を取ってパウンドを許さない。逆に体を入れ替えた池本がマウントをとると、またもや大歓声。だが攻め手に欠きブレイク。再度テイクダウンして、上を取ったのはやはり中尾だった。

 最終ラウンド、後の無い池本は、コーナーに押し込まれながら、一瞬の隙を突いてタックルを仕掛け、テイクダウンに成功。だが、中尾はポジションを入れ替えると、ヒールホールドへ。かなりエグイ角度で極っているように見えたが、池本はタップしないまま、長時間ねばり、試合終了。

 DEEPのウェルター級王座戦として争われた大阪在住者同士の対決だったが、実は共に修斗ミドル級のランカーだったという因縁もある。いわば、幻の修斗ランキング戦という構図も成り立つ一戦でもあった。
 長年、東京との地域格差に泣かされて来た大阪勢だが、シューティングジム大阪、コブラ会などの選手がお互いに所属の壁を越えて切磋琢磨する日々が続いた。
 そんな中、伸び悩みの見えた池本は、地元大阪密着型のリアルリズムでエースに抜擢され、ようやく選手専業の生活を手に入れた。
 また中尾も、修斗時代はマッハに行く手を阻まれてどうしても手が届かなかったタイトルを、ようやくDEEPで手に入れた。暗いジムのマットの上で何回となく繰り返されたスパーが、今華やかなライトの下、イベントのメインを飾る一戦となった。

 終わってみれば、池本の攻撃を受切ったベテラン中尾の横綱相撲が際立った試合だったが、今回は単純な勝った負けたの結果より、その事実を祝福したい。終了後、正座のまま健闘を称えあう両者には、地元ファンの拍手が降り注いだ。


第7試合 
○ザ・スネーク(フランス/TEAM Boon!)
×大場貴弘(フリー)
2R 3'47" チョークスリーパー

第6試合
○プロフェッサーX(フランス/TEAM Boon!)
×キム・フン(韓国/CMA KOREA 正進ジム)※キム・デオンから変更
2R 2'45" KO (ハイキック)

第5試合
△G.I.ジョー(アメリカ/TEAM Boon!)
△梶田高裕(グラップリングシュートボクサーズ)
判定0-0

第4試合
×タンク(TEAM Boon!)
○バーバリアン西(クラブバーバリアン)
1R 2'24" アームロック

第3試合
×R.O.B(TEAM Boon!)
○濱村 健(CMA京都成蹊館)
1R 2'33" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)

第2試合
○栗原 強(Team ROKEN)
×島川敦行(PUREBRED京都)
2R 1'49" 腕ひしぎ十字固め

第1試合
×アンソニー・辰治・ネツラー(アメリカ/TEAM Boon!)
○カリム・バイロン(カナダ/P's LAB大阪)
判定0-3


◆オープニングファイト

第3試合
△北崎 鎮(禅道会広島支部)
△石中 暢(PUREBRED京都)
時間切れ

第2試合
×グッドマン田中(K.S.W八条プロレス)
○笹本憲嵩(PUREBRED大阪)
1R 3'30" 腕ひしぎ十字固め

第1試合
△鍵山雄介(コブラ会)
△田辺宗右(錬志塾)
時間切れ

Last Update : 03/06 01:50

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