(レポ&写真) [NKB] 2.25 後楽園:須藤信充、2R KO勝ちで3階級制覇
日本キックボクシング連盟 "2006 逆襲シリーズ" 2006年2月25日(土) 東京・後楽園ホール 認定:NKB実行委員会
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第12試合 メインイベント NKBミドル級タイトルマッチ 3分5R ×阿久澤英一(ピコイ/ミドル級王者) ○須藤信充(神武館/挑戦者・ウェルター級王者) 2R 3'00" KO (右ローキック) ※須藤がNKBミドル級王者に。ウェルター級との2冠達成
最強の挑戦者・須藤を迎える阿久澤は、入場から気合いたっぷりの表情。一方の須藤も阿久澤がリングインしたのを見計らい、自軍のセコンドに試合並の威力の右フックと左ボディを当て、気迫の入りようを見せつける。 須藤圧勝の声も多かったが、先手を取ったのは阿久澤だった。開始すぐ、肘で須藤の頭を切り裂く。ドクターチェックの後もワンツーやミドルを当てペース。とはいえベテラン須藤は落ち着いてパンチをブロック。パンチ主体からロー主体に軌道修正し、じわじわと流れを引き寄せる。
2Rになると足が効いてきた阿久澤はスイッチを繰り返すように。須藤は左ボディ、左フックでも体力を奪う。須藤の右ローが阿久澤の股間に当たり10秒ほど時計が止まる場面もあったが、須藤は再開後すぐに右ハイ。このあたりもベテランらしくイヤらしい。 最後は須藤が阿久澤をロープに詰めての右ハイ、左フック、右ローの連続攻撃。ここまでそれほどローに痛がる様子を見せていなかった阿久澤だが、上に意識が向いた後の足への一撃でついにダウン。須藤の2発目の右ローが阿久澤の顔面に軽く当たったが、それのダメージに関係なく、足を痛めた阿久澤は立ち上がれなかった。 ややパワー差にも押された須藤だが、ミドル級でも破壊力をアピール。これで復帰後3試合連続KO勝ち。“NKB中量級最強決定戦”を制したことで、念願のK-1 MAX参戦にさらに近づいたはずだ。
◆須藤(マイク)「肘で切られて焦っちゃった。でもK-1は肘無いんで(場内笑)、K-1なら自信あります。K-1に出させてください!」 (バックステージ)「最初の肘で終わってたら自殺しようと思ったよ。あれで作戦が狂った。相手の体力が落ちる3Rにパンチで倒すつもりだったけど、肘のせいでパンチが打てなくて悔しい。蹴りの強さはアピールできたけど、まだ蹴り込みが足りない。ウェルターと違ってやっぱりミドルはパワーが違ったね。蹴りの威力があった。阿久澤君を舐め過ぎてた。俺が天狗になってたよ。 (3階級制覇を成し遂げたが、今後は?)まだここまでは最低保証だから。反省点がいっぱい見つかって、これからは腹くくって行くんで、俺のキャパはもっと広がるよ。やっぱK-1行きたいっすよ!」
第11試合 71kg契約 3分5R ×瀬尾尚弘(JK国際/ウェルター級1位) ○若生浩次(大阪真門/ミドル級3位) 判定0-3 (田上49-50/川上48-50/前田47-50)
サウスポーでリーチの勝る若生(わかいき)が、小比類巻貴之を彷彿とさせるフェイントから左の膝、ロー、前蹴りを当て続け攻勢。ウェルター時代は減量に苦しんだが、この体格なら体力も破壊力もアップ。瀬尾のフックをもらう場面もあったものの、最後まで勢いがさほど落ちることなくペースをキープする。4Rには瀬尾の目尻をカット。文句無しの勝利をおさめた若生は、「僕は“もやしっ子代表”ですが、まだまだ強くなります。ミドル級のタイトルに名乗りを上げられるよう頑張ります」とアピールした。
第10試合 ライト級 3分5R ○高野洋一(神武館/3位) ×高橋賢哉(渡辺/5位) 判定2-0 (君塚48-47/加賀見48-48/前田49-48)
高橋が膝と肘で試合全体のペースを握ったが、2Rに左ストレートで1ダウンを奪った高野が辛うじて逃げ切った。
第9試合 フェザー級 3分5R ×谷 真臣(大阪真門/8位) ○馳 大輔(JK国際/9位) 判定0-2 (前田49-50/君塚49-49/川上49-50)
第8試合 フェザー級 3分5R ×松永 敦(渡辺) ○巨輝(大阪真門) 3R 0'25" TKO (ドクターストップ:右肘による生え際のカット)
第7試合 ウェルター級 3分3R △塚野真一(ピコイ) △岡田清治(大塚) 判定1-0 (29-29/30-29/29-29)
第6試合 ヘビー級 3分3R ○太郎(大阪真門) ×大地(誠勇塾) 1R 2'01" TKO (ドクターストップ)
第5試合 62kg契約 3分3R ○大杉 健(テツ) ×ピエロ(TOPS) 2R 2'09" KO
第4試合 フライ級 3分3R ○山下將之(テツ) ×田中顕太郎(神武館) 判定2-0 (30-29/30-30/30-29)
第3試合 フェザー級 3分3R ×江連圭介(村越) ○猪ノ川真(大塚) 判定0-2 (29-30/29-29/29-30)
第2試合 バンタム級 3分3R ×濱村 朗(SQUARE-AP) ○高木慎一(仲FG) 2R 1'04" KO
第1試合 ウェルター級 3分3R ○井村 賢(大阪真門) ×ミヤケン(仲FG) 3R 2'40" KO
Last Update : 02/26 00:07
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