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(レポ&写真) [R.I.S.E.] 12.18 ディファ:TATSUJI優勝。MAX出場確実に

R.I.S.E.プロモーション
"FULLCAST PRESENTS R.I.S.E. DEAD or ALIVE Tournament '05"

2005年12月18日(日) 東京・ディファ有明

 レポート&写真:井原芳徳
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【テレビ中継】GAORA 06年1月27日(金) 24:00〜ほか 
       ゲスト解説:佐藤嘉洋(フルキャスト)

■ DoAトーナメント

第2試合 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
×我龍真吾(ファイティングマスター/J-NETWORKウェルター級王者)
○TATSUJI(アイアンアックス)
判定0-3 (大沢28-30/小川29-30/桜井28-30)


 TATSUJIは我龍の蹴りの打ち終わりを狙い、左のパンチを当て先手。右ローを絡めつつ、何度もパンチの連打を当て我龍を追い詰める。下がりっぱなしの我龍。3Rにようやく左ボディと左膝が当たり出すが反撃には至らず。
 だが残り1分、予告通り我龍が足を止めての殴り合いを要求すると、TATSUJIも快く応じ4セットの殴り合い。トーナメントというシステムを考えれば、ここで殴り合って体力を消耗するのは明らかに自殺行為だが、それでも応じ観客を湧かせたTATSUJIの心意気に感服した。
 試合後我龍は四方の観客に土下座してお詫び。だが観客は暖かい拍手に応じ、北側最前列に座っていた谷川貞治K-1イベントプロデューサーも笑顔でうなずいていた。

第3試合 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
×城戸康裕(谷山ジム)
○水谷秀樹(スクランブル渋谷/KAMINARIMON CLIMAX 70kg級優勝)
3R 0'48" KO (左ハイキック)

※2R右膝蹴りで水谷に1ダウン

 選手紹介VTRで、城戸は相手の水谷がプロデビュー戦の選手ということで「ラッキー」と口にしていたが、試合後、地獄に突き落とされることをどれほど想像していただろう?
 1R、城戸はリーチ差を活かし、重みのある膝蹴りとハイキックの連打で主導権。水谷もサウスポーの構えで右ジャブを振りながら左ミドル、左膝等で応戦するが、体格差は埋められず苦戦を強いられる。2Rには右膝蹴りでついにダウン。その後もパンチと膝の猛ラッシュを浴び苦悶の表情を浮かべるが、終了間際に顔面の出血でドクターチェックが入り、傷は浅く試合続行。幸運にもこの間休むことができ、ダウンを免れることに。

 3R、まさかの結末が訪れる。城戸が首相撲につかまえ膝を連打し仕留めにかかるが、頭の下がった城戸のアゴに水谷の左膝がクリーンヒット。城戸はこれ一発でフラフラに。最後の一撃は左ハイキックで、城戸は大の字。穴馬・水谷がまさかの逆転勝利を遂げ、会場はこの日最大の熱狂に包まれた。

第4試合 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
×龍二(リアルディール/REALDEALミドル級王者)
○白虎(Ranger品川ジム/元NKBウェルター級王者)
判定1-2 (小川30-29/秋谷29-30/大沢28-30)


 大会後の伊藤隆プロデューサーの話によると、龍二は練習中に膝の靱帯を損傷していたといい、試合開始早々の白虎のローで足が流れる。だがパンチを得意とする白虎は上下に打ち分ける素早いパンチ連打主体の攻めに。龍二は単発で手数では劣るものの白虎よりパワーのあるパンチで応戦する。とはいえ膝の怪我の影響か破壊力は普段より落ちる。
 以降もパンチ主体で一進一退の展開が続く。龍二の右ローを白虎は嫌ったが、倒れるほどにはならず、白虎も特に龍二の足を狙うことなく、接戦のまま試合終了。ダメージを取ったジャッジと手数を取ったジャッジで割れ、手数の白虎が本命の龍二を下すことに成功した。

第5試合 一回戦(4) 3分3R(延長1R)
○寒川直喜(バンゲリングベイ/J-NETWORKミドル級王者)
×川端健司(チームドラゴン)
判定3-0 (大沢29-28/小川29-28/秋谷29-28)

※1R右ハイキックで川端に1ダウン

 開始1分足らず、寒川は右ハイでダウンを奪取。だが川端は次第に持ち直し、右ローの等で手数で上回るように。寒川も右ハイや右ローを返すが序盤の勢いが無くなり、3Rにはパンチや左ハイも浴び劣勢に。勝ちをおさめたものの、体力を消耗し準決勝に進出することに。

第6試合 準決勝戦(1) 3分3R(延長1R)
○TATSUJI(アイアンアックス)
×水谷秀樹(スクランブル渋谷/KAMINARIMON CLIMAX 70kg級優勝)
判定3-0 (梅沢29-27/大沢28-27/秋谷29-27)

※1R左ハイキックでTATSUJIに1ダウン、3R左ボディブローで水谷に1ダウン

 1R序盤、TATSUJIの左右のコンビに苦しんだ水谷だが、中盤過ぎ、右ジャブでフェイントをかけた後の左ハイをTATSUJIの首筋に叩き込みダウンを奪取。一回戦に続くミラクルへの予兆を感じさせる。その後も左ミドルをうまく当てる等TATSUJIをかく乱。TATSUJIはデータの無い相手との戦いにやりにくそう。2R中盤にローブローが入りTATSUJIが休んでいる間、水谷は手拍子で応援団を煽る。さらにはバックブロー等の大技も飛び出し、流れを引き寄せる。
 だが途中からパンチの打ち合いに応じてしまい、一気に劣勢に。TATSUJIが連打を当てれば、水谷は苦しみまぎれにクリンチで防御する展開が繰り返される。TATSUJI陣営はレフェリーに注意を促す。結局3Rになってもこの状態が続き、残り30秒にはTATSUJIが左ボディでダウンを奪取。かろうじて試合終了まで耐えきったが、水谷の健闘はここまでだった。

第7試合 準決勝戦(2) 3分3R(延長1R)
○白虎(Ranger品川ジム/元NKBウェルター級王者)
×寒川直喜(バンゲリングベイ/J-NETWORKミドル級王者)
2R 2'00" KO (2ダウン:パンチ連打)


 1Rは途中までパンチの打ち合い中心の展開。終盤は寒川が右ローを連打し、白虎は一回戦同様効いている様子だ。しかし寒川は一回戦での体力消耗と減量苦が災いし、2Rから失速。故意の投げでイエローをもらってしまった直後、白虎の左フックを皮切りにパンチの連打を浴びてしまい劣勢に。寒川のセコンドからは「組め」という声が飛ぶが、寒川は両腕でブロックした状態で防御を続け、何発も浴びるうちに腰から崩れるようにダウン。最後はコーナーに詰められパンチの連打を浴びたところで、レフェリーにスタンディングダウンを宣告されKO負けとなった。

第10試合 メインイベント 決勝戦 3分3R(最大延長2R)
○TATSUJI(アイアンアックス)
×白虎(Ranger品川ジム/元NKBウェルター級王者)
1R 2'11" KO (右ローキック)

※TATSUJIが優勝

 両者ともボクシングを得意とするが、TATSUJIの方が左フックと左ジャブを的確に当て主導権。このままパンチ主体の攻防が続くかにも思われたが、中盤過ぎ、一回戦でも駆使した右ローが白虎の左足にクリーンヒット。一回戦からローを嫌がっていた白虎はこの一撃で足元がフラフラになり、右ローの連打で2度目のダウンを喫したところでレフェリーストップがかかり、TATSUJIの優勝が決まった。

◆TATSUJIの試合後のマイクアピール「応援ありがとうございます。自分の野望はこれからが始まりです。2月のK-1 MAXに参戦し、K-1のベルトをR.I.S.E.に持ち帰りたいです」

◆K-1谷川Pの談話「初めてR.I.S.E.を観ましたが、選手発掘、選手育成の場としても、いいイベントだと思いました。K-1 MAXの熱がこういう所にも伝わっているな、と。出場選手たちも個性的で楽しめました。優勝したTATSUJI選手はアグレッシブでいい選手なので、ぜひ来年のMAXに出場してもらいたいと思います」

 
■ ワンマッチ

第9試合 セミファイナル スペシャルワンマッチ ヘビー級 3分3R
△中迫 強(ZEBRA244)
△百瀬竜徳(TARGET)
判定1-0 (秋谷30-29/桜井29-29/梅沢29-29)


 開始早々、百瀬が左ボディを主軸としたパンチのラッシュで先手。中迫は時折ガードを下げて余裕を見せるが、ラウンド終盤にパンチで少し巻き返す程度で、1Rのポイントを取られることに。2Rには距離を詰めての打ち合いでほぼ五分に戻し、3Rにはパンチの連打と左右のミドルの手数で上回ったが、ダウンを奪うには至らず。百瀬が殊勲のドローを手にした。

第8試合 スペシャルワンマッチ 67.5kg契約 3分3R
×水町 浩(士魂村上塾/MA日本ウェルター級暫定王者)
○尾崎圭司(チームドラゴン)
2R 1'23" KO (3ダウン:上段後ろ回し蹴り)


 1R、パンチと膝の打ち合いの後、中盤に水町の右ストレートがクリーンヒット。飛び膝も絡めたラッシュに尾崎は防戦を強いられる。だが終盤には左フックや後ろ回し蹴りで巻き返し。2Rには奇襲の右バックハンドブローでダウンを奪うことに成功する。水町はなんとか立ち上がるも足元がフラフラ。尾崎はパンチラッシュで2度目のダウンを奪い、最後は上段後ろ回し蹴りをクリーンヒット。飛び膝蹴りで突進したところで水町はマットに崩れ落ちた。

第1試合 DoAトーナメント・リザーブ戦 3分3R(延長1R)
×剣(フリー)
○A.KAMINE(TARGET)
判定0-3 (大沢28-30/小林29-30/桜井27-30)

オープングファイト第2試合 53kg契約 3分3R
×横山雅人(OGUNI-GYM)
○小林優起(クロスポイント吉祥寺)
3R 0'54" TKO

オープングファイ第1試合 60kg契約 3分3R
○鈴木敏也(スクランブル渋谷)
×白川昌徳(TOPS)
2R 1'03" KO

Last Update : 12/19 00:07

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