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(レポ&写真) [DEEP 19th] 7.8 後楽園:桜井隆多、滑川を粉砕

DEEP事務局 "インパクト Presents DEEP 19th IMPACT"
2005年7月8日(金) 東京・後楽園ホール  観衆:2,053人(満員:主催者発表)

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

 ◆ 大会の模様はサムライTVで放映されます(7/17(日)19:00〜初回。7/25まで再放送4回)

第9試合 -83kg契約 5分2R
○桜井隆多(R-GYM/DEEPミドル級王者)
×滑川康仁(Team M・A・D)
1R 4'40" 腕ひしぎ十字固め


 ゴング早々、隆多は滑川に組み付いてテイクダウン狙い。殴り合いを予想していた滑川は、いきなりのこの仕掛けに意表を突かれ、さらに予想以上の隆多の力強さに驚かされたという。最初のツカミに成功した隆多は、いったん離れるとパンチの連打。組み付いて防御してきた滑川を押し込むと、足をかけてテイクダウンに成功する。結局インサイドガードで膠着状態となりブレイクがかかったが、スタンドに戻ってもパンチで攻勢。滑川の右アッパーをもらう場面もあったが、テイクダウン狙いの滑川のタックルを切ってスタンドに戻すと、強烈な左フック一撃。尻餅をついた滑川はすぐさまタックルで組み付くが、隆多は潰してマウントに。パンチを落としてバックを奪った後、フラフラの滑川をきっちり腕十字で仕留めた。
 試合後マイクを持った隆多は、PRIDE武士道のウェルター級(83kg)トーナメントへの参戦を希望するアピールを行った。本来階級が上の相手にパワーで勝り、ワンチャンスを確実にものにし、時間以内にきっちり極められたのはお見事。佐伯繁DEEP代表も「武士道に向けて最高の形で勝った」と高く評価した。


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第8試合 -75kg契約 5分2R
○帯谷信弘(木口道場レスリング教室)
×長谷川秀彦(SKアブソリュート/パンクラス・ウェルター級2位)
判定3-0 (野口=帯谷/大城=帯谷/木村=帯谷)


 試合前から鋭い眼光で長谷川をにらみつける帯谷(おびや)。長谷川の握手の要求も拒否する。ゴングが鳴るや長谷川に押し込まれるが、膝蹴りのタイミングでうまく相手のバランスを崩し、先に上になることに成功する。長谷川が下から腕十字を狙おうとすると、帯谷は立ち上がってアリ猪木状態となり、ブレイク。その後もこの展開が何度も繰り返される。
 その流れの中で2Rに長谷川は腕十字、3Rには足関を極めそうになる場面もあったが、帯谷は脱出。腰の強さを発揮し、長谷川に上を取らせない。パウンドでじわじわダメージを与え、長谷川は鼻血を出すように。

 3R残り1分、帯谷は左右のフックで長谷川を追い詰める。長谷川もアームロックを狙うが、帯谷はそれを外すとバックマウントを奪取。最後はハーフガードの状態でゴングの音を聞いたが、残り1分の攻勢で勝利を確実なものとした。
 長谷川は本来帯谷より1階級上で、パンクラスの2位。セミファイナルで勝利をあげたことで、次戦あたりはDEEPのメイン、さらに来年には武士道に参戦しても不思議ではないポジションにのし上がってきた。佐伯代表はDEEPライト級(70kg)王者の三島★ド根性ノ助、ウェルター級(76kg)王者の中尾受太郎のタイトルマッチの相手候補としても帯谷の名前をあげていた。
 

第7試合 -70kg契約 5分2R
×タクミ(パレストラ大阪/KOTCライト級王者)
○長岡弘樹(総合格闘技DOBUITA)
判定0-2 (豊永=長岡/梅木=ドロー/野口=長岡)


 長岡が序盤から左右のストレートで攻勢。上なるとパスガードに成功する。ロープ際で動きが取り辛くブレイクがかかってしまったが、1R目の攻勢を印象づける。2Rには長岡のパンチでタクミは右目の下を出血。その後はロープ際の押し相撲が増えるが、3分半過ぎにタクミはテイクダウンに成功。一気にマウント、バックと有利なポジションを取る。逆転のチャンスが舞い込んできたが、惜しくも長岡に逃げ切られてしまった。
 

第6試合 グラウンド頭部打撃無し -47kg契約 5分2R
○しなしさとこ(フリー)
×金子真理(禅道会)
判定3-0 (梅木=しなし/大城=しなし/豊永=しなし)


 しなしが有利なポジションを取り、極めのチャンスを狙いながら動き続ける時間が試合の大半を占める。少し前に対戦したばかりのせいか、防戦一方の金子も手の内がわかっているようで、危ない場面は数度あったものの、なんとか最後まで凌ぎきった。女子の総合の黎明期を支えた金子も、この試合で引退。試合後は金子の引退セレモニーが行われた。
 


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第5試合 契約体重無し 5分2R
○入江秀忠(キングダム・エルガイツ)
×力王(真戦組 Team力王)
1R 2'41" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)


 開始早々、入江が組み付いてテイクダウンすると、あっさりとマウントに。コーナーポストに運び、「オイッ!オイッ!」と威勢良く叫びながらパンチを落とすが、威力が乏しく、与えるダメージはわずか。客席からも失笑が漏れる。力王がシザースで跳ね返そうとする場面もあったが、次第に動きが減り、2分近く入江がパンチを振り回したところでレフェリーが試合を止めた。
 

第4試合 -103kg契約 5分2R
×アンソニー・辰治・ネツラー(TEAM Boon!)
○大堀竜二(R-GYM)
2R 2'04" KO (右フック)


 1R、大堀のタックルを体格で勝るネツラーが切るという展開の繰り返し。先に仕掛けるのは大堀だが、なかなかチャンスをつかめない。2R、グラウンドの展開でネツラーがアームロックを極めそうになるチャンス。だが大堀は体を回転させ逃げ切る。するとこの技で体力を使ったか? あるいは前日の4キロの減量が災いしたか?ネツラーはバテた様子を見せる。その隙を見た大堀はスタンドパンチで反撃。最後は右フックで豪快にネツラーをマットに沈めた。
 

第3試合 -90kg契約 5分2R
△佐藤光芳(GRABAKA)
△MAX宮沢(荒武者総合格闘術)
判定0-1 (木村=宮沢/野口=ドロー/大城=ドロー)


 1R、光芳がバックマウントとアームロックでチャンスを作るが、極めにはいたらず。2Rには宮沢が右フックをクリーンヒットさせる場面もあったが、光芳もパンチを当て返し五分に戻し結果はドロー。
 

第2試合 -82kg契約 5分2R
×岩見谷智義(高田道場)
○オ・ウォンジン(韓国/正進MMAジム・CMA KOREA)
1R 2'31" KO (右フック)


 マット・ヒューズのような筋肉のヨロイを身にまとったウォンジン。同じレスリング出身の岩見谷のタックルを切ると、離れ際にパンチを顔面に打ち込み、さらにパンチの連打で岩見谷の鼻から出血を誘う。さらに岩見谷は金的をもらい体力を消耗。最後はウォンジンの右フックでマットに沈んだ。
 まだまだ荒削りだが、ウォンジンの身体能力には期待大。今後彼のような本当に強いコリアンが、日本の総合マットにどんどん上がってきそうだ。
 

第1試合 -72kg契約 5分2R
×松下直揮(MB3z)
○Barbaro44(クラブ・バーバリアン)
2R 0'33" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)


 互いにストレートやフックを当てる一進一退の展開。1R終盤にはBarnaro(写真左)が左目尻を切りドクターチェックを受ける。両者とも蹴りは少ししか使わず、寝技に行く気配も無し。最後はストレートの連打でBarnaroが松下をマットに沈めた。
 

フューチャーファイト第2試合 -65kg契約 5分2R
△高橋基希(高田道場)
△谷口智則(マッハ道場)
時間切れ

フューチャーファイト第1試合 -65kg契約 5分2R
×古野 治(秋本道場ジャングルジャンクション)
○田村和也(マッハ道場)
2R 1'37" チョークスリーパー


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Last Update : 07/13 18:38

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