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(レポ&写真) [NJKF] 1.22 後楽園:藤原&高橋防衛。桜井判定負け

ニュージャパンキックボクシング連盟 "INFINITE CHALLENGE I 〜無限の挑戦〜"
2005年1月22日(土) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第12試合 メインイベント WMCスーパーフェザー級ランキング戦 3分5R
○デンチャイ・トー・シィラチャイ(タイ/8位・ラジャダムナン同級8位)
×桜井洋平(GANGA/元10位・NJKFライト級王者)
判定3-0 (多賀谷50-47/少50-46/高木50-46)

※2R右ストレートで桜井1ダウン

 1Rは桜井がパワーとリーチ差を活かしミドル、ローを当てる等やや攻勢。しかしムエタイ戦士は1Rは様子見をするのが当たり前。距離感をつかむと右ローを何発も当て始める。そして2R残り30秒、強烈な右ローをもらった桜井が左足の痛みをごまかそうとしてトランクスの裾を引き上げた瞬間、デンチャイは右ストレートで突進。桜井は半分押し倒されるようにダウンを喫してしまう。
 完全に左足を殺されてしまった桜井。あとはスリップのふりをして組み付いたり、ロープに引っかかったりと、デンチャイの右ローから逃げるのがやっとの状態。バックハンドや飛び膝で奇襲するが、踏ん張りが効かずデンチャイに全て読まれてしまう。結局反撃の糸口はつかめず、文句無しの判定負け。
 桜井は「久しぶりにローを効かされて、試合をさせてもらえなかった。自分の持ち味の足を使った動きができなくなってしまった」「スーパーフェザーとライトを行き来するのじゃなく、本格的にライト級で体を作ったほうがいいかもしれない」とガックリ。J-NETWORKとの交流戦の話を振られても「今日みたいな試合をやっているようじゃ、何も言う資格はない。今は次のことが考えられない」と答えるのみだった。

第11試合 メインイベント NJKFバンタム級タイトルマッチ 3分5R
○藤原国崇(拳之会/王者)
×米田貴志(OGUNI/2位)
判定3-0 (多賀谷50-49/シーナ49-48/少50-48)

※藤原が防衛

 02年9月の対決では藤原が5R KO勝ち。それから両者とも大きくキャリアアップし、後楽園のメインで再激突を果たした。
 ローの打ち合いの後、1R終盤から藤原がストレート、左ボディ、アッパー、肘で攻勢に。2Rから米田の表情が曇り出す。だが3Rから米田も左ストレート、左ローで巻き返し、一進一退の展開に突入。そして4R、米田が肘で藤原の額をカット。勝負の行方がわからなくなる。しかし藤原はこのピンチから底力を発揮。5R序盤、肘で米田の頭頂部を逆に切り返し、その後も肘の猛攻。米田は血まみれになりながらもハイとストレートを返し、藤原もアッパーで応戦。壮絶な攻防のまま試合は幕を閉じ、2、5Rを取った藤原に軍配が上がった。

第10試合 メインイベント NJKFフライ級タイトルマッチ 3分5R
○高橋拓也(拳之会/王者)
×増倉敦士(一心館/2位)
3R 0'48" KO (右アッパー)

※高橋が防衛

 開始早々、高橋が右肘で増倉の額をカットし大流血。両者短期決着狙いの肘合戦に突入する。だが地力で勝るのは高橋。2Rからバック肘、バックブロー、アッパー、ストレートとバリエーションに富んだ技で波状攻撃を仕掛け、増倉を窮地に追い詰める。そして3R、強烈な右ストレートでダウンを奪取。最後はコーナーに追い詰め、右アッパーで増倉をマットに沈めた。
 増倉はゴングが鳴った後も起きあがって攻め続けようとして気の強さを見せつけたが、前回の対決でもそうだったという。高橋の破壊力と多彩な技、増倉の粘りとやられっぷりがうまく絡み合う好勝負だった。高橋は前王者・川津真一との対戦を希望するマイクアピール。3試合連続KO賞として40万円を藤田理事長から贈呈された。

第9試合 セミファイナル 66kg契約 3分5R
△石黒竜也(東京北星/NJKFウェルター級王者)
△スリン(タイ/元ラジャ・ライト級ランカー)
判定1-0 (センチャイ49-49/高木50-49/少49-49)

※5Rスリンにローブローにより減点1

 石黒はムエタイ選手相手に、まるで化粧をするように頬に何度も手を当てる動作を繰り返しフェイントを仕掛ける。2Rにはフックを何度か当て、スリンを少し苦しめるのに成功。だが3Rからスリンが強烈な右ミドルで反撃を始める。前蹴りも絡め石黒を攻めさせない。5R、再三のローブローにより減点1を喫したが、その後も何度も石黒をコカして翻弄。減点が無ければ危うく石黒の負けだった。

◆ 藤田理事長、NKB離脱を正式発表

 藤田真NJKF理事長は第6試合終了後リングに上がり、「方向性の違い」を理由にNKBを離脱したことを発表した。さらに「信用のある団体なら国の内外を問わず交流したい。これからは面白いマッチメイクができると思う。ファンのみなさんも希望のマッチメイクがあれば声を寄せて頂きたい」とアピールした。

第8試合 フェザー級 3分5R
○岩井伸洋(OGUNI/1位)
×安田和伸(岩瀬/4位)
判定3-0 (50-48/50-48/50-48)

第7試合 68kg契約 3分5R
×中村篤史(北流会君津/ミドル級4位)
○加藤 健(OGUNI/ウェルター級6位)
5R 2'14" TKO (ドクターストップ:右肘による生え際のカット)
※2Rに左フックで中村に1ダウン

第6試合 ヘビー級 3分5R
○天昇山(キング)
×宮原康介(日進会館/西日本グローブ空手2004年重量級優勝)
判定3-0 (50-47/50-47/50-47)

第5試合 75kg契約 3分3R
×山口治久(格闘道場G-1)
○草柳茂明(TARGET)
判定0-2 (28-30/29-29/28-30)

第4試合 62kg契約 3分3R
○ひでお(北流会君津)
×川俣伝史(PIT)
不戦勝 (川俣の怪我による)

第3試合 バンタム級 3分3R
×深谷一成(岩瀬)
○松田 徹(PIT)
判定0-3 (27-28/27-28/27-28)

第2試合 フェザー級 3分3R
×辻 史英(E.S.G.)
○上山浩一(PIT)
1R 2'17" KO (3ダウン:右ストレート)

第1試合 フェザー級 3分3R
×浅瀬石真司(町田金子)
○久保優太(立川KBA)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

Last Update : 01/23 00:23

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