(レポ&写真) [スマックガール] 9.1 有明:サップ&バーネット、Dynamic!に襲来!
格闘エンタテイメントSMACK GIRL "Dynamic! LAST SUMMER FOREVER in 有明〜" 2002年9月1日(日)東京・ディファ有明 観衆:489人
レポート&写真:井原芳徳
【→大会前のカード紹介記事】【→スマック篠プロデューサーも出没!掲示板・女子格闘技スレッド】
▼8月28日に国立競技場で開催されたDynamite!にあやかって「Dynamic!」と名付けられて行なわれた今回のスマックガール。会場には本家Dynamite!の後も日本に滞在し続けているボブ・サップ、ジョシュ・バーネットが観戦に訪れた。休憩時間には多くのファンからのサイン&写真撮影攻めを受け、休憩明けにはリングに登壇。サップはお馴染みの地鳴りのような笑い声を響かせ、バーネットは「ゲンキデスカ!ホクトシンケンハ、ムテキダ!ノゲイラ、オマエハモウ、シンデイル!」と日本語で挨拶し、観客の笑いを誘っていた。日本の格闘技&プロレスオタクとしても知られるバーネットは、27日の修斗北沢大会、30日の全日本プロレス武道館大会の観戦にも訪れている。だが今回のスマック観戦は単なるオタク的な興味だけではなく、ガールフレンドのシャノン・フーパーがアメリカの女子総合シーンで活躍していることから、メインに出場したエリン・トーヒルの奮闘ぶりを見届ける意図もあったようだ。サップとジョシュは大会終了後もバックステージで女子選手達を激励。トーヒルのセコンドに付いていたエンセン井上とも親交を深めていた。
※次回スマックは10月5日(土)ディファにて。「JAPAN CUP 2002開幕戦」と題して、ミドル&ライト級のトーナメントの一回戦を行なう。出場決定選手は辻結花、しなしさとこ、渡邊久江。チケットはぴあ、ローソンチケット等で発売中。
第6試合 SGS特別ルール(グラウンド時間無制限)無差別級 5分3R ○エリン・トーヒル(米国/174cm/74kg) ×石原美和子(禅道会/155cm/74kg) 判定3-0
トーヒルは昨年5月のReMix代々木大会で薮下めぐみに腕十字で勝利。石原とライバル関係にあるオランダのマルース・クーネンよりも強いという評価もある。対する石原は日本の女子総合格闘技の第一人者で、重量級では日本最強との呼び声が高い。 トーヒルのセコンドにはエンセン井上が付く。トーヒルについてエンセンはReMixでの試合を解説者席で見ただけで、一緒に練習はしたことはなかったという。だが、インターネットの掲示板でトーヒルが日本で試合をすることを知り、セコンドを引き受け、大会前日にはPUREBRED大宮で井上美憂らと共に練習をした。
試合のゴングが鳴っても、なかなかコンタクトしない両者。トーヒルは「(石原の得意技の)フックに気をつけて距離を取った」といい、対する石原も「トーヒルのリーチが長かった」と踏み込めなかった理由を振り返る。ようやくトーヒルがローを叩き込み、さらにパンチで突進。数発もらった石原は、トーヒルをコーナーに押し込んで差し合いの体勢に。だがなかなかテイクダウンできず、いったん離れるとまたも両者距離を取り、パンチの応酬。一度もグラウンドの展開に入らなかった1Rだが、緊張感あふれる攻防は、Dynamite!の桜庭×ミルコ戦を思い起こさせる迫力だった。 2R、やっとテイクダウンに成功した石原だが、トーヒルの固いクロスガードに阻まれその先の攻めができない。逆に柔術が得意なトーヒルに下からの三角絞めを狙われてしまい、あわやという場面も。
3R、石原が豪快な左フックを当てトーヒルをコーナーに押し込む。だが1R同様なかなかテイクダウンが奪えず、離れるとトーヒルの右ハイが石原の頭部にクリーンヒット。だが石原はひるむことなくトーヒルに組付き、グラウンドに。下からの腕十字を狙ったがそこでゴングが鳴ってしまった。 判定では打撃のヒット数と2Rの三角絞めが評価されトーヒルが勝利した。
◆石原「もっと早くグラウンドに引き込めたのに、悔しい。トーヒルは差し返しが強かった。立った状態での差し合いが課題ですね。パンチ、ハイはもらったけど大丈夫でした。(トーヒルは)凄い強かったという感想はないです」 ◆トーヒル「石原はパンチやキックを当ててもダウンしないのでタフだった。KO勝ちできなかったのが悔しい」
第5試合 SGS公式ルール 53kg契約 5分3R ○辻 結花(闇愚羅/156cm/54kg) ×角田紀子(フリー/155cm/53kg) 1R 1'12" レフェリーストップ(腕ひしぎ十字固め)
キックボクサー・角田が開始からいきなり左ストレートで辻を脅かす。辻はテイクダウンするが「グラウンドでの動きが硬かった」といい、グラウンド制限時間の30秒間以内に極められない。だが再びパンチに合わせてテイクダウンに持ち込むと、サイドポジションからの素早い動きで腕十字へ。30秒ぎりぎりだったがレフェリーが試合をストップした。
第4試合 SGS公式ルール 55kg契約 5分3R ×高橋エリ(K-DOJO/163cm/53kg) ○大門まい子(闇愚羅/151cm/54kg) 1R 2'41" 腕ひしぎ十字固め
大門(おおかど)は辻結花と同じ中京女子大学レスリング部の後輩。高橋のパンチに苦しみながらも、タックルでグラウンドに持ち込み、最後は下からの腕十字で試合を決めた。
第3試合 SGS公式ルール 60kg契約 5分3R ○虎島尚子(RJW CENTRAL/163cm/62kg) ×張替美佳(GF2/156cm/61kg) 1R 0'42" アームバー
虎島がサイドポジションから両足で張替の腕を挟んで極め快勝した。これは虎島の得意技。
第2試合 SGG公式ルール 49kg契約 5分3R ○大室奈緒子(和術慧舟會/145cm/47kg) ×酒井真紀(チームアトラス/157cm/48kg) 判定3-0
大室がテイクダウンを奪い、上から攻め手を伺う展開が続く。2、3Rにはマウント、サイドポジションを取る。3度腕十字を仕掛け、いずれも極めることはできなかったが、最後まで試合を優位に進めた。
第1試合 SGSジャケット特別ルール ライト級 5分3R ×ナナチャンチン(チーム南部/147cm/43kg) ○坂口一美(GF2/150cm/42kg) 1R 1'58" スリーパーホールド
道衣の上着だけを着用して対戦した両者だが、試合運びは普段通り。坂口がナナチャンチンのバックを取りスリーパーを極めた
Last Update : 09/02
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