(レポ&写真) [スマックガール] 7.6 有明:禅道会コンビがタッグ優勝
格闘エンタテインメントSMACK GIRL "最強タッグトーナメント 2002" 2002年7月6日(土)東京・ディファ有明
レポート:BOX-T(試合),井原芳徳(冒頭説明) 写真:井原芳徳
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▼男子でも前代未聞の総合格闘技ルールでのタッグトーナメントが、スマックのリングで実現した。これまでスマックで行なわれてきたタッグルール同様、グラウンドの制限時間は30秒、二人掛かりの攻撃は反則となる。トーナメント限定ルールとして、2選手の合計体重は124kg以下に制限されている(選手名の横の体重は普段の試合での体重)。 一回戦から石原美和子×高橋洋子のライバル対決が実現したが、石原が最初のグラウンドの展開で勝負に出て、30秒の制限時間ギリギリで腕十字を極め快勝した。トーナメントも下馬評通り石原&金子真理組の圧勝だった。
第1試合 SGSタッグマッチ公式ルール Aブロック一回戦 5分2R ○篠原光(チーム南部/65kg)& 亜利弥’(フリー/57kg) ×張替美佳(GF2/61kg)& 金井広美(GF2/66kg) 判定3-0
張替&金井組は、首投げがすっぽ抜けたり、猫パンチだったりと、技術水準の低さを露呈してしまう。篠原&亜利弥組も決め手に欠いたが、押し気味に試合を進め判定勝ち。
第2試合 SGSタッグマッチ公式ルール Bブロック一回戦 5分2R ×ナナチャンチン(チーム南部/43kg)& 玉井敬子(三晴塾/64kg) ○虎島尚子(RJW/Central/62kg)& 照井和瑛(フリー/62kg) 判定3-0
ナナチャンチン(写真左)は自コーナー付近からなかなか前に出ようとせず、低空タックルを恐る恐る仕掛け、潰されるとすぐに玉井(写真右)にタッチ。玉井が一人で虎島&照井2人に挑む展開となる。この3人で堅実な闘いを見せるが、決め手に欠き判定決着となった。
第3試合 SGSタッグマッチ公式ルール Aブロック一回戦 5分2R ○石原美和子(禅道会/74kg)& 金子真理(禅道会/52kg) ×高橋洋子(三晴塾/70kg)& 渡邊久江(LIMIT/47kg) 1R 3'32" 腕ひしぎ十字固め
先発は金子、渡辺。試合開始と同時に両者とも勢い良くリング中央に走り寄る。序盤は、渡辺が打撃で優勢になると金子がテイクダウンして寝技に持ち込むという展開だったが、段々と渡辺がテイクダウンされないようになってきた所で両チームとも選手交代。高橋が強烈なローを入れると、石原はお返しとばかりに強烈な左右のフックを入れ、そのままテイクダウン。横四方から反対側の腕を取り、腕ひしぎを極め一本勝ちを果たした。
◆高橋「寝技の30秒ルールをうまく使えばよかったのに、タップしてしまいました。石原さんの寝技のレベルが上がってたと思います」
第4試合 SGSタッグマッチ公式ルール Bブロック一回戦 5分2R ○中村珠美(禅道会/58kg)& 片桐美紀(禅道会/50kg) ×坂口一美(GF2/42kg)& 薮下めぐみ(Jd'/60kg) 1R 3'16" チョークスリーパー
藪下が坂口を肩車して入場。開始早々、薮下が中村からテイクダウンを奪いマウントを取る。ブレイク後、薮下が背の高い中村を担ぎ上げボディスラムのように叩きつける。その後、薮下から交代した坂口を中村がコーナーに押し込み、バックを取ってチョークを極める。坂口はしばらく耐えるが最後はタップアウト。まさに普通のきゃしゃな女の子という風情の坂口は、試合後のリング上で涙を流していた。
◆薮下「坂口さんには私の方から組んでくださいとお願いしました。相手のチョークを最後まで我慢してたのが偉い。また一緒に組んで戦いたいと思います。私は勝ち負けよりも、楽しく格闘技ができればいいな。と思ってます。
◆坂口「(チョークされて)ヤカンが沸騰したような感じでした。」
第5試合 SGSタッグマッチ公式ルール Aブロック準決勝 5分2R ×亜利弥’(フリー/57kg)& 篠原光(チーム南部/65kg) ○石原美和子(禅道会/74kg)& 金子真理(禅道会/52kg) 2R 4'05" 腕ひしぎ十字固め
石原が余裕の表情で亜利弥’をコーナーへ詰めると、左右のフックでダウンを奪う。亜利弥’は篠原に交代したが、篠原も左右のフックをもらい、堪らずまた亜利弥に交代。石原も金子に交代すると、金子が突っ込んでテイクダウンを奪いマウントを取る。 2R目、またも石原が亜利弥に左右のフック、アッパーを連打。耐える亜利弥をテイクダウンしてマウントを取ると腕十字で一本勝ち。
第6試合 SGSタッグマッチ公式ルール Bブロック準決勝 5分2R ○虎島尚子(RJW/Central/62kg)& 照井和瑛(フリー/62kg) ×片桐美紀(禅道会/50kg)& 中村珠美(禅道会/58kg) 2R 0'24" アームバー
照井が細かいパンチで片桐を押す展開から始まる。両者交代し、虎島が中村をテイクダウン。横四方から腕十字を狙う。2R目にも虎島が首投げを決め、袈裟固めの状態で片桐の腕を自分の両足に挟むアームバーで一本勝ちを収めた。
第7試合 SGG公式ルール 54kg契約 5分3R ×高橋エリ(K-DOJO) ○Sayaka(GIRL FIGHT AACC) 判定3-0
SAYAKAがテイクダウンを奪い、肩関節やバックからのチョークを狙う。高橋も立ったままのフロントチョークでSAYAKAを苦しめる。試合終了直前に高橋が飛びつき腕十字を見せたが失敗。肩をリングに強打し、SAYAKAが隙をついて足関節を狙ったがタイムアップ。試合中チャンスの多かったSayakaがプロデビュー戦で判定勝ちをおさめた。
◆SAYAKA「全然納得行ってないです。相手の手足が長くてやり辛かった」
第8試合 SGSタッグマッチ公式ルール 決勝 5分2R ○石原美和子(禅道会/74kg)& 金子真理(禅道会/52kg) ×虎島尚子(RJW/Central/62kg)& 照井和瑛(フリー/62kg) 1R 1'03" TKO(タオル投入)
開始早々、石原が得意の左右のパンチで照井からダウンを奪う。照井は堪らず虎島に交代したが、虎島も石原のパンチの洗礼を浴びダウン。タオルが投入され、石原が不調の金子に出番を与える事無く独力で優勝をもぎ取った。
◆石原「初めてのタッグマッチでしたけど緊張しなかったです。一回戦を突破すれば優勝できると思ってました。今度またタッグマッチがあったら、お笑いを混ぜつつ楽しく戦いたいです。もっと後輩をボコボコとやりたかったです(笑)」
◆金子「石原さんが活躍してくれたんで優勝できました。自分はチャンスがあっても極めきれなかったので、極めが甘い部分を直したいと思います。」
◆大会後の篠泰樹・スマックプロデューサーのコメント「面白かったですね。総合格闘技の可能性が広がったと思います。ちょっと強弱の差が激しすぎたり、多少、修正点はあったと思いますが、弱い子は弱い子で見せ方を考えてあげれば光ると思います。今回、ジャッジが三人になったのはレフェリーの和田(良覚)さんのアドヴァイスです。」
Last Update : 08/03
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