(レポ&写真) [新日本キック] 1.16 後楽園:武田、因縁のタイ人にリベンジ
新日本キックボクシング協会 "ONWARD OPERATION II 〜進攻〜" 2005年1月16日(日) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 [→掲示板スレッド]
第14試合 メインイベント 肘無しルール 70kg契約 3分3R ○武田幸三(治政館) ×テーチャカリン・チューワッタナ(タイ) 3R 0'02" TKO (ドクターストップ:右スネ骨折の疑い)
両者は9月のディファ大会で対戦。10月のK-1 MAXに向け、武田の調整試合との見方が強かったが、1Rにテーチャカリンのジャブで武田が左眉を切り、ドクターストップ負けを喫してしまった。 因縁の相手に蹴りをつけ、2005年を幸先良くスタートできるか注目が集まったこの試合。武田は1Rから着実にローを当て、終盤にはワンツーでストレートをクリーンヒットさせ、ペースを握る。1週間前に、サムライTVのイベントで大江慎の引退試合の相手を務めたことで、試合勘はつかみやすかったのかもしれない。さらにはたびたび蹴り足をつかんで相手をコカす等、ムエタイ選手顔負けのテクニックで翻弄。テーチャカリンの左右のミドル、右ストレートを浴びる場面もあったが、武田はひるまず右ローを返していく。 すると2R終盤、テーチャカリンは右足を痛めてローをカットできない状態に。セコンドの深津飛成から「相手右スネ壊したよ」というアドバイスが飛ぶと、武田は蹴り足をつかんで右足狙いで右ローを連打。最後は3Rゴング時(公式記録では開始2秒)、ドクターが試合をストップした。
やや唐突なフィニッシュで、ドクターもなかなか事情を説明しなかったせいもあり、観客はあっけに取られた様子。武田はマイクを持つと「新年早々、期待に応えられずにすみません」とファンに詫びた。しかし前回の試合のようなアクシデント的なフィニッシュではなく、きっちり相手にダメージを与えた上でのフィニッシュだったので、去年の借りはしっかり返せたと評価していいだろう。2R戦い通して、好調ぶりも十分ファンにアピールできたのではないだろうか。 最後は2月のK-1 MAX出場を約束した武田。去年は試合間隔がまちまちで、十分調整できない試合もあり、モチベーションの維持に苦労した。しかし今年はファンの意見に耳を傾けつつも「自分の意見を通したい」といい、試合のタイミングや相手を吟味していきたい考えだ。その上でTITANSでの対戦が流れたジョン・ウェイン・パー戦にも改めて意欲を示した。
第13試合 メインイベント 日本バンタム級タイトルマッチ 3分5R ○加村健一(伊原/王者) ×岡田武士(トーエル/1位) 判定2-0 (島田50-49/稲田50-50/江刺家50-49) ※加村が2度目の防衛
昨年3月のタイトル戦のリマッチ。岡田のフックやアッパーを浴びる場面もあった加村だが、肘、膝。ミドルのムエタイスタイルで応戦。島田ジャッジは5R、江刺家ジャッジは3Rに加村にポイントを付け、前回同様2-0で勝利し防衛に成功した。
第12試合 セミファイナル 59kg契約 3分3R ○菊地剛介(伊原/日本フェザー級王者) ×ジャクリット・チューワッタナ(タイ) 判定2-0 (30-29/30-29/30-30)
菊地は左右のローや左ボディを当て、落ち着いた試合運び。日本人キラーのミドルやストレートを浴びる場面もあり、接戦となったが、3R、パンチのクリーンヒットの数でやや上回り、勝利をものにした。
第11試合 セミファイナル 62.5kg契約 3分3R ○石井宏樹(藤本/日本ライト級王者) ×星野 豹(横須賀太賀/同級6位) 1R 1'22" TKO (ドクターストップ:右肘による額のカット)
石井が素早い動きで星野を翻弄し、ロー、膝を着実に当て、肘であっさりフィニッシュ。ほとんどウォームアップ程度の内容だった。
第10試合 ヘビー級 3分3R ○内田ノボル(ビクトリー/1位) ×リュウ(韓国/市原) 判定3-0 (30-29/29-28/30-29)
第9試合 フェザー級王座次期挑戦者決定戦 3分3R(最大延長2R) ○大刀国秀(藤/2位) ×森田亮二郎(藤本/3位) 判定3-0 (30-28/30-28/30-28) ※3R右ストレートで森田1ダウン ※大刀は3.20後楽園大会で王者・菊地剛介に挑戦
第8試合 68kg契約 3分3R ○ホカ・トモヒロ(治政館/日本ウェルター級3位) ×金 昌秀 [キム・チャンスー](韓国/金剛) 判定3-0 (30-29/30-29/30-29)
第7試合 ウェルター級 3分3R ○SHING(治政館/5位) ×金狼正巳(尚武会/9位) 判定2-0 (30-28/30-29/29-29)
第6試合 ライト級 3分2R ○石井達也(藤本) ×垣原卓也(伊原土浦) 判定3-0 (20-19/20-19/20-19)
第5試合 ヘビー級 3分2R ○嚴 士鎔 [げん・しよう](伊原) ×柴田春樹(ビクトリー) 判定3-0 (20-19/20-19/20-19)
第4試合 70kg契約 3分2R ○持田貴朗(ビクトリー) ×大津フランシス(藤) 判定3-0 (20-19/20-19/20-19)
第3試合 ライト級 3分2R △塩崎達也(治政館) △デソウザ・オリベイラ(ブラジル/宇都宮尾田) 判定1-1(20-19/19-19/19-20)
第2試合 フェザー級 3分2R ×勝山泰士(トーエル) ○内田雅之(藤本) 判定0-3 (17-20/18-20/18-20)
第1試合 ライト級 3分2R △椎谷智一(山田) △イトセン(治政館) 判定1-0 (20-19/19-19/19-19)
Last Update : 01/16 23:39
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