(レポ&写真) [全日本キック] 10.17 後楽園:大月、連続KO記録止まる
全日本キックボクシング連盟 "HARD BLOW" 2004年10月17日(日) 東京・後楽園ホール 観衆:1,460人
レポート:永田遼太郎 写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
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※サドンデスマッチは3分3R・最大延長2R、5R目はマスト判定の完全決着ルール
第8試合 メインイベント ライト級 サドンデスマッチ ○大月晴明(AJジム/全日本ライト級前王者) ×ムスタファ・ズィアーニ(オランダ/シタンジム/WPKLヨーロッパ・ムエタイ・ライト級王者) 判定2-0 (30-30/30-29/30-28)
今大会の大会名は「HARD BLOW」。まさにこの日が復帰戦となる大月のためにつけられたような大会名だ。この日までの戦績は16戦16勝(15KO)で、KO率が94%。当然、この日もファンの期待は大月のKOシーンだ。 しかしこの日の相手は、格闘王国オランダで最大のキック団体WPKLのヨーロッパ・ムエタイライト級王者・ムスタファ・ズィアーニ。全日本王座を返上し世界進出を睨む大月に、あえて強豪がぶつけられた。 リングに上がると、いつも以上に気合を前面に出し自分を鼓舞する大月。「気負った。緊張してフワフワした」という大月は、気持ちを落ち着かせようとしたのか、右ローを出しながら相手の様子を窺う静かな立ち上がり。開始1分過ぎ、ガードを下げた状態からようやく右アッパーを繰り出すと、観客席からどよめきが起こる。 さらに飛び込んで左右のボディフックを打ち込むが、前評判でかなりのテクニシャンだと噂のあったズィアーニは、踏み込んでくる大月にカウンターをあわせるなどして反撃。途中ヒジを合わせてきたシーンでは見ているものをヒヤッとさせた。 大月は終始このカウンターに苦しみ、パンチは出すものの今一歩決定打は与えられず。ポイントは奪ったが、期待されたKOはならず。連続KO勝利記録は14でストップしてしまった。
◆大月「すいませんでした。相手は打たれ強かったです。カウンターをもらったりしてなかなか崩せませんでした。1R途中にバックブローでヒジが相手の頭に当たって痛めてしまいました。(ケガの影響は?)蹴りをカットした時に少し痛いなと感じましたが大丈夫です。 (結果について)悔しいし、勝った気がしませんね。この内容じゃデカい面出来ないし、世界挑戦は今日の内容じゃ言い辛い。もっと練習してもっと修行します。 ハイキックは効いてないけど奥歯がかけました。ヒジを食らった記憶はないです。5Rあったらボディが効いて来てたと思うので、もうちょっと何とかなったかな。1Rで手ごたえがあったし、3Rあれば倒せると思ったんですけど、やっぱりオランダのチャンピオン。世界を感じました。 久々の試合で気負った部分もありました。試合前、中島トレーナーにビンタしてもらいました。3Rが終わってコーナーに戻ったときは『ドローもあるぞ』って言われて腹くくってましたけど。判定では取っているとは思っていました。お客さんは僕が倒すのを期待してるんで、逆に自分が倒された方が盛り上がったかな、と。(連続KO記録が止まったことは?)気にしていません。今日は見過ぎたことが申し訳ない。減量は上手く行ったけど、プレッシャーとか自分に負けました。」
第7試合 セミファイナル 全日本フェザー級王座挑戦者決定戦 3分5R ○山本真弘(藤原ジム/2位) ×石川直生(青春塾/3位) 判定3-0 (50-48/49-48/50-49) ※山本が12.5後楽園「藤原祭り」で王者・山本元気に挑戦
第6試合 ウェルター級 サドンデスマッチ ○湟川満正(AJジム/4位) ×宝樹まもる(勇心館/7位) 3R 1'54" KO (膝蹴り)
第5試合 62kg契約 3分3R ○宿波 明(はまっこムエタイジム) ×加藤啓明(TEAM-1) 判定3-0 (29-27/29-26/29-27)
第4試合 バンタム級 3分3R ×柏木吾一(S.V.G.) ○神後雅文(月心会) 判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第3試合 フェザー級 3分3R ×水落洋祐(はまっこムエタイジム) ○遠藤智史(AJジム) 判定0-2 (30-30/28-30/28-30)
第2試合 フェザー級 3分3R △ビリー藤原(DRAGON GYM) △橋本城典(DEION GYM) 判定1-1 (28-30/30-29/30-30)
第1試合 ミドル級 3分3R ×富永秀則(月心会) ○佐藤皓彦(JMC横浜GYM) 判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
Last Update : 10/18 00:23
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