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(レポ&写真) [ユーフォリアMFC] 10.15 アメリカ:小谷、1RKO負け

ユーフォリアMFC(Euphoria Mixed Fighting Championship)"The ROAD to the TITLES 1"
2004年10月15日(金/現地時間) 米国ニュージャージー州アトランティックシティ:トロピカーナカジノ

  レポート:シュウ・ヒラタ(BoutReview USA) 写真:吉田みのり
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第8試合 ライト級トーナメント一回戦 5分3R
×小谷直之(日本/ロデオスタイル)
○イーブス・エドワーズ(アメリカ/サード・コラム)
1R 3'10" TKO (右ハイキック→マウントパンチ)


 街でみかけるポスターや会場で配れていたカード、そしてニューヨークのミニコミ誌に掲載された広告も、起用された選手の写真はクレメンティと小谷の二人のみ。アメリカ人のクレメンティはわかるが、ハンセン、エドワーズ、フランカなど、この国の総合格闘技ファンの間で知名度も人気も高い選手たちを押さえて小谷が広告に登場するということは、それだけプロモーターの期待も高いということだ。
 しかもこの日組まれた一回戦四試合のうち、第一試合がクレメンティで第四試合が小谷。そう、ライト級トーナメントのトリを飾ったのが小谷直之なのだ。対戦相手がUFCの強豪のイーブス・エドワーズなので、今大会屈指の好カードだという事もあろうが、これは「総合格闘技のメジャーリーグ=日本」からきた選手への注目度が、ここアトランテックシティーでも非常に高い証ともいえる。

 試合はお互いにローキックで牽制しあう静かな探り合いで始まった。
 初めて肌を合わす小谷を相手に、慎重に距離をおいているエドワーズ。明らかに相手の出方を伺っている。それならとばかりに最初に仕掛けたのは小谷だった。右のジャブで一気に近付くと、ロープを背にしたエドワーズに渾身の左ストレート。エドワーズもこれにカウンターの右ストレートをあわせ、素早い左フックで応戦しながら左へ回りロープ際から離れる。
 緊迫感ある攻防が続くうちに、エドワーズもカウンター狙いから、右ハイ、左ミドル、ローキックと攻撃パターンを変え、序々にペースをつかむ。強烈なボディへの蹴りにやや怯んだようにみえた小谷に、渾身の右ストレート。しかし、ここまで一度もタックルにいく気配をみせなかった小谷が、これをかいくぐり完璧なタックルでテイクダウンを奪う。

 すぐに立ち上りそのままパスガードを狙う小谷。だがエドワーズのフルガードに捕まってしまい、ここでレフェリーが膠着状態のままロープの外に出たと判断しブレイク。両者をスタンドに戻してしまう。
 この大会ではテイクダウンしてもロープに引っ掛かるとすぐブレイクがかかってしまうレフェリングが行われ、同じくライト級トーナメントに出たヨアキム・ハンセンも、テイクダウンする度にスタンドに戻されていた。

 結果として、このブレイクをきっかけに勝負が動くことに。エドワーズは左に回る小谷をコーナーにつめ、サウスポーのスタンスからモーションのない右ハイキック。このエドワーズの得意の蹴りを顔面に受けた小谷はダウン。エドワーズはここで追撃を躊躇しレフェリーをみるが、試合をストップさせる気配がないのでハーフ・マウントからパンチの嵐。ようやくレフェリーが試合をストップ。エドワーズのTKO勝ちとなった。

◆小谷「世界との差がまだあったという感じです。(テイクダウンしたが)自分ではあそこで決めるつもりだったんですけど、もっと早い展開を作んなくちゃダメです。実際、今日は打撃にいかない方がよかったんですけど、(エドワーズの打撃が)思ったほどではなかったんで、つい(打撃で)いってしまったというのが敗因だったと思います。(またユーフォリアからの参戦オファーがあったら?)もう一回挑戦します。(エドワーズと再戦できたら?)作戦は変えない。もっと打撃を練習して逆にKOしてやるぐらいの気持ちでやりたいです」


第10試合 ヘビー級トーナメント一回戦 5分3R
×ローマン・ゼンツォフ(ロシア/レッドデビル)
○アントニー・ジャウジ[Joaude](ブラジル/ファス・バーリトゥード)
1R 3'33" TKO (負傷)

第9試合 ヘビー級トーナメント一回戦 5分3R
○ジェフ・モンソン(アメリカ/アメリカン・トップチーム)
×パット・スターノ(アメリカ/コア・マーシャルアーツ)
2R 3'11" TKO

第7試合 ライト級トーナメント一回戦 5分3R
×セルゲイ・ゴリアエフ[Golyaev](ロシア/レッドデビル)
○ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/チーム・スカンジナビア)
1R 3'24" チョークスリーパー

第6試合 ヘビー級トーナメント一回戦 5分3R
×ユリスセス・カストロ(カナダ/エピックファイトチーム)
○ケリー・ショール(アメリカ/チーム・エクストリーム)
2R 0'20" 反則 (ローブロー)

第5試合 ヘビー級トーナメント一回戦 5分3R
○トラビス・ウィウフ(アメリカ/チーム・エクストリーム)
×イブラギム・マゴメドフ(ロシア/レッドデビル)
判定3-0

第4試合 ライト級トーナメント一回戦 5分3R
○エルミス・フランカ(アメリカ/ブラジリアン・トップチーム)
×フィル・ジョンズ(アメリカ/シルバーバックス)
1R 0'47" チョークスリーパー

第3試合 ライト級トーナメント一回戦 5分3R
×ヘンリー・マタモロス(アメリカ/ペドロ・ソーヤー・チーム)
○リッチ・クレメンティ(アメリカ/チーム・エクストリーム)
判定0-3 (26-30/27-30/27-30)

第2試合 ヘビー級 5分3R
×ジョナサン・ウィゾレック(アメリカ/バルドスタ・マーシャルアーツ・アカデミー)
○ベン・ロズウェル(アメリカ/ミレティッチ・ファイティングシステム)
1R 1'09" KO

第1試合 ライト級 5分3R
○ライアン・シュルツ(アメリカ/チーム・クエスト)
×デビッド・ガオナ(スペイン/SHOOTスペイン)
1R 2'17" KO

Last Update : 11/18 21:49

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