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(レポ&写真) [DEMOLITION] 6.29 TFM:中村・中原が快勝。エッ!三沢参戦?

GCMコミュニケーション "DEMOLITION 030629"
2003年6月29日(日) 東京・TOKYO FMホール

  レポート:古谷わか  写真:ひっとまん大場。  【→大会前のカード紹介記事】  [→掲示板・GCMスレッド]

第7試合 80kg契約 5分2R 
○中村大介(U-FILE CAMP)
×宮本優太朗(XXX)
2R 0'38" TKO (レフェリーストップ:膝蹴りのダメージよる)


 着実に戦績を重ね、DEMOLITIONでの地位を不動のものにしつつある中村大介と、40秒の秒殺劇で鮮烈なDEMOLITIONデビューを果たした宮本の注目の一戦。
 専属MC、美人秘書、スーツ姿のボディーガード(?)を従え、黒のガウンに身を包んでド派手な入場をキメる宮本。セコンドには須藤元気の姿が見える(上写真)。
 対する中村はむしろ新鮮に映る程に地味な入場。しかしその目には「入場スタイルなど関係ない」とでも言うような精悍さがうかがえる。セコンドには長南亮がつく。

 1R、打撃のけん制でスタート。中村の鋭いミドルキックが冴える。差し合いになったところを宮本が上手く足を刈ってテイクダウンを奪う。しかし下からコントロールする中村。パスガードを狙う宮本に対してコツコツとパンチを入れて行く。宮本はスタンドに戻り、一瞬猪木アリ状態に。そこから宮本がジャンプしながらパスを狙うも、中村のコントロールとガードに阻まれ再び膠着状態におちいり、ブレイクがかかる。
 スタンドで再開。宮本は得意のパンチで応酬する。しかし間合いを見て中村が宮本の左腕をキャッチし、ガッチリ捉えて絞め上げる。グラウンドでのポジション獲りにもつれこんでも、宮本の左腕をつかみ続ける中村だったが、ほどけて再び両者スタンドの体勢に。宮本がパンチを勢いよく繰り出せば、中村はヒザで応戦。中村は再び宮本の左腕を捉え、コーナーで膠着状態に。ここで1ラウンド終了。

 2R、ゴング早々、須藤元気流の必殺バックブローを試みる宮本。そこへ中村の強烈なヒザが胸からアゴへ突き上げるようにヒット。ドヴッ、というニブい音がその衝撃の強さを会場に伝える。宮本ダウン。甦生したところを中村がハーフバックマウントにとらえ、またしても左腕をキープしながら腹固めを狙う。だが宮本はヒザ蹴りのダメージが大きかったようで、和田良覚レフェリーは続行不能と判断し、終了のゴングが鳴らされた。

 中村の地力の強さを見せつけられる結果となったが、打撃・勢い・存在感で、宮本が観客に焼き付けた印象も大きい。それぞれの次の試合が楽しみだ。

第6試合 67kg契約 5分2R
○中原太陽(和術慧舟會GODS)
×尾藤広光(総合格闘技闇愚羅)
2R 4'01" アームロック


 思わぬ「プロレス大好き」対決となった一戦。グリーンのロングスパッツにタイガーマスクの覆面、スパルタンXのテーマにのって尾藤が登場すれば、武藤敬司のテーマ曲で登場する中原。観客からも「みさわ〜!」「ムトウ〜!」の声が飛ぶ。
 しかしゴングが鳴れば二人は“超期待の新星”と“コンバットレスリング界のいぶし銀”の素顔に戻る。早々、中原のロー、ミドルが鋭くヒット。対する尾藤はトリッキーな動きで中原を挑発する。タイミングを見計らって飛びつきフロントチョークを狙った中原だが、尾藤は足腰の強さにものを言わせて中原を抱えたまま耐え、グラウンドに叩きつける。一瞬の猪木アリ状態から両者スタンドへ。差し合いから尾藤が中原をコーナーへ押し込んで膠着。ブレイクするも再びコーナーからコーナーへ移動しての差し合いが続く。ほどけて打撃戦になったところを今度はバックから飛びつきチョークを狙う中原。決まったか? と思ったところでゴング。

 インターバルでもキャラ作りに余念の無い尾藤はNOAHのバスタオルを使用。ちなみに尾藤はアマチュア修斗等で5年近く前からグリーンのロングスパッツを着用しており、にわかファンでは決してない。

 2Rゴング早々、中原のロー、ミドルがいい音で入れば尾藤もケンカキックを思わせる蹴りを繰り出す。隙を見た中原が再び正面から飛びつき、さらにそのまま後ろに回りチョークを狙うという空中殺法さながらの動きで魅せるが、尾藤の粘り腰にあってはダッコ→おんぶで極めには至らない。差し合いから中原が豪快な投げで上を獲り、尾藤の足を掴んでコントロールしながら高い位置からパンチを降らせる。一度はアキレス腱を狙いにかかるが、両者スタンドに。三たび飛びつく中原に耐える尾藤。尾藤がついにテイクダウンを奪うも、下から仕掛ける中原。アームロックをがっちり極めて中原がタップを奪った。めまぐるしい攻防でいっそうの成長ぶりを発揮した中原。沈まぬ太陽伝説はまだまだ続く。

第5試合 66kg契約 5分2R
○のぶゆき(RJW/G2)
×NUKINPO!(P'sLAB東京)
1R 2'15" 三角絞め


 開始早々、のぶゆきの鋭いミドルキックが炸裂。さらにヒザ蹴りを入れたところをすかさずNUKINPO!がキャッチしてテイクダウン。しかし、グラウンドで下になっても冷静なのぶゆき。ギロチンを狙うNUKINPO!を下からとらえ、三角絞めで鮮やかな一本勝ちをおさめた。
 試合後はマイクを握り「RJW/G2ののぶゆきと申します。これからもよろしくお願いします」と控えめなコメントだったが、“RJW/G2(通称じーつー)ここにあり”を存分にアピールした。

第4試合 61kg契約 5分2R
×晝間貴雅(ストライプル)
○大沢健治(A-3)
判定3-0


 A-3の若き切り込み隊長として勢いに乗る大沢と、立ってよし寝てよしの実力者・晝間の一戦は、今大会唯一の判定決着。だが、決してダレることなく、最後まで緊張感の途切れない好勝負となった。
 1R、晝間のタックルをガブり、バックマウントを獲った大沢はすかさずチョークを狙う。1Rは執拗にチョークを狙う大沢と、凌ぐ晝間という構図が繰り返される。
 2R、チョーク狙いから打撃に戦法を移した大沢。パンチ、キックのコンビネーションからテイクダウンを奪い、晝間の足をコントロールしつつ高い位置からパンチを落とす。対して下から仕掛ける晝間。激しい攻防を繰り広げるも両者極め手に欠き、判定の結果、大沢が勝利をもぎとった。

第3試合 85kg契約 5分2R
×鶴巻伸洋(ティアゲネス)
○花田和弘(XXX)
1R 2'53" TKO (レフェリーストップ:出血による)


 1R、打撃戦から鶴巻の豪快な投げが決まり、グラウンドへ。しかし開始直後の打撃で鶴巻の額から出血が見られたため、ドクターチェックが入り一時中断。肩をロックした優位な体勢に持ち込んでいた鶴巻には悔しいストップ。再開後、切れた鶴巻の額を狙い花田は下から鋭いパンチを見舞い脱出。そのままサイドポジションに移行し、さらに額にパンチの雨を降らせる。鶴巻の金髪が赤く染まったところでレフェリーがストップ。新勢力・XXXにまた一つ白星を持ち帰った。

第2試合 57kg契約 5分2R
○青山 忍(和術慧舟會富山支部)
×川村瑞己(総合格闘技闇愚羅)
1R 4'00" チョークスリーパー


 コーナーに押し込み、投げからテイクダウンを奪いたい川村だが、巧みなコンビネーションで打撃を繰り出す青山に苦しめられ、2度のダウンを喫してしまう。最後は背後から青山に飛びつかれ、チョークスリーパーに沈んだ。打撃、グラウンドともに切れのある動きを見せた青山がデビュー戦を勝利で飾った。

第1試合 -80kg契約 5分2R
○芦川祥教(RJW/G2)
×松村 威(Team-Roken)
2R 2'48" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)


 1Rのタックルが決まり、上を獲るが膠着しブレイク。タックルを狙い続ける松村だが、リーチの長い芦川がタイミングよくアッパーを叩き込み、勝利をもぎ取った。

Last Update : 07/02

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