(レポ＆写真) [NJKF] 6.14 倉敷：高橋拓也、地元で奮闘。上位ランカー破る。
ニュージャパンキックボクシング連盟(拳之会興行) "VORTEX VI〜旋風〜"
2003年6月14日(土) 岡山・山陽ハイツ体育館
レポート＆写真：新小田哲
メインイベント フライ級3分5R
×高嶺幸良(大阪真門/NKBフライ級2位)
○高橋拓也(拳之会/NKBフライ級5位)
判定0-3(48-50,47-50,47-50)
主催ジムの拳之会所属である高橋は2年前に17歳でデビューして以来順調な成長を見せており、前回５月大会では、タイトルマッチで王者川津に善戦した浅野と互角以上の勝負で引き分けている。今回は上位ランカーの高嶺が相手。勝てばタイトルマッチが見えてくる重要な試合を、地元興行のメインで迎えることになった。
高橋は持ち前のアグレッシブさで果敢に前進、左右のパンチを当てる。高嶺もシャープな右ストレートを当て反撃、両者積極的なパンチの交換で場内大いに盛り上がる。
ラウンドが進んでも高橋の勢いは一向に衰えを見せず、逆にスタミナが切れて動きの止まり始めた高嶺に対しパンチのコンビネーションを決め、ダウンこそなかったものの手数で圧倒し、大差判定で勝利した。高橋はこれで10戦6勝(2KO)2敗2分。高嶺は8戦2勝5敗1分。
ランキング2位に勝利した高橋はリング上でマイクを握り、9月大会でランキング1位の佐藤友則との対戦をアピールした。するとセコンドで会場に来ていた佐藤がリングに登場。佐藤はアメリカでの試合を予定しているため、その結果次第という条件付きながら、対戦を了承した。
セミファイナル 62kg契約3分5R
○高野義章(健心塾/NKBライト級3位)
×佐々木靖卓(小国/NKBライト級)
判定3-0(50-49,50-48,50-48)
高野が上位ランカーの意地を見せ、新鋭佐々木の挑戦を退けた。高野は徹底的なカウンターのパンチ狙いで、佐々木のロー、ミドルの打ち終わりに合わせてパンチ連打を打ち込む。それに佐々木もいち早く気づき、互いに待ちの戦法に徹したため中盤は手数が減ってしまう。終盤、業をにやした佐々木がパンチの打ち合いに持ち込むが、パンチのテクニックでは高野が完全に一枚上手。佐々木のパンチを見切り、逆に連打を的確に打ち込んで、僅差ながら明白な判定で勝利した。ランキング3位の高野は昨年1月大会以来の勝利でタイトル戦線浮上へのきっかけとなるか。戦績はこれで8戦6勝(1KO)2敗。佐々木は7戦4勝(3KO)3敗。 
第８試合 ライト級3分3R
○安宗竜紀(テツジム)
×磯崎昭伸(拳之会)
判定3-0(29-26,29-26,29-26)
※磯崎は1Rに右ストレート、3Rにパンチ連打でそれぞれダウンあり。
初回、首相撲を狙う磯崎の踏み込みを狙った安宗のカウンターの右が磯崎のアゴを捕らえダウンを奪う。2R、磯崎がショートの連打で巻き返し、乱打戦に。3R、激しい打ち合いの中終了ゴング直前に安宗がラッシュでまたもダウンを奪い、勝利を確定させた。かつて小野瀬邦英のライバルとしてリングを沸かせたガルーダ・テツの１番弟子である安宗はこれで5戦3勝(2KO)2敗。磯崎は2戦1勝(1KO)1敗。
エキシビションマッチ 2分2R
藤原国崇(拳之会/NKBバンタム級1位)
原 祐児(拳之会/2003スーパーカラテパート１軽量級優勝)
勝敗なし
7.6NJKF後楽園大会で童子丸とのNKBバンタム級王座決定戦を控えた同級1位の藤原がスパーを行い、その後リング上から「絶対ベルトを岡山に持ち帰ります」と力強くアピールした。
第７試合 フェザー級3分3R
×国分省吾(小国)
○谷 真臣(大阪真門)
判定0-3(27-28,27-29,27-29)
※国分は1Rに右フックと右ストレートで2度、2Rにパンチ連打で1度ダウンあり。
谷は2Rに左フックでダウンあり。
第６試合 バンタム級3分3R
○TSUYOSHI(健心塾)
×粟井 謙(拳之会)
判定3-0(30-29,30-28,30-28)
第５試合 ウェルター級3分3R
×福田充利(小国)
○篠原久仁宏(拳之会)
KO 2R2'00"(3ダウン：ヒジ)
第４試合 フェザー級3分3R
○小猿(小国)
×新谷 浩(拳之会)
KO 1R1'28"(3ダウン：ローキック)
第３試合 ミドル級3分3R
○杉山武司(東大門)
×竹本 恵(拳之会)
判定3-0(30-28,30-27,30-27)
第２試合 ウェルター級3分3R
○大上 明(大和)
×伊東 猛(拳之会)
KO 1R1'33"(左ストレート)
第１試合 フェザー級3分3R
○野田幸弘(大和)
×鈴木亮太(拳之会)
KO 3R0'17"(パンチ連打)
※鈴木は2Rにパンチ連打で2度のダウンあり。
Last Update : 06/15
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