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(レポ&写真) [SMACK GIRL] 5.7 六本木:しなし&久保田、オランダ人に快勝

スマックガール実行委員会
"AMMS International presents SMACKGIRL Third Season-III"

2003年5月7日(水)東京・六本木ベルファーレ

  観衆:766人(満員)

  レポート&写真:井原芳徳

  【→大会前のカード紹介記事】
  [→掲示板・女子格闘技スレッド]

第6試合 SGS公式ルール 50kg契約 5分3R
○しなしさとこ(GIRL FIGHT AACC/150cm/46.0kg)
×カロリン・フブレクツ[Caroline Hoeberchts](オランダ/メジロジム/165cm/50kg)
1R 1'52" 腕ひしぎ十字固め


 「尻無智子26歳、今日は自分に気合を入れて頑張ります」とオープニングセレモニーで挨拶したしなし。総合ルールでは初の国際試合となったが、「昨年12月のトーナメント決勝の時より2倍ぐらいリラックスできた」という。フブレクツのセコンドにはオランダで親交のあるWINDY智美と、ジェラルド・ゴルドーが付く。

 序盤ガッチリとガードを固めて様子見を続けたしなし。15センチ身長の上回るフブレクツの出方を伺う。フブレクツのパンチをかわし、タックルで最初のテイクダウンに成功。フブレクツに30秒の寝技制限時間の間防御され続けたが、2度目のテイクダウンからは電光石火の腕十字を仕掛け、あっさりと一本勝ちをおさめた。
 リング上でしなしは、ブラジリアン柔術の同体格のチャンピオンと総合ルールで戦いたいとマイクアピール。だがしばらくは総合の試合はお休みとなりそうで、6月8日はサンボ全日本選手権、7月はブラジリアン柔術世界選手権、6月の全日本で優勝すれば8月のサンボアジア選手権の出場を予定している。総合で勝負強さにいっそう磨きがかかったしなし。これらの大会でもいい結果を残して、またスマックに戻って来る日を待ち望みたい。

第5試合 SGS公式ルール 無差別級 5分3R
○久保田有紀(荒武者総合格闘術/170cm/66.6kg) 
×ファティア・アバハイヤ[Fatiha Abalhaja](オランダ/ドージョーカマクラ/173cm/64.2kg)
3R 3'28" 腕ひしぎ十字固め


 1R中盤、グラウンドに持ち込んだ久保田が足関節技を極めるが、腰を上げたアバハイヤは思わず反則の顔面パンチを放ってしまう。アバハイヤにはイエローカードが出され、2分ほど久保田の体力を待った後試合再開。ラウンド終盤にも久保田がアバハイヤのバックを取るなど優位をキープする。
 2Rから久保田の右ローが威力を発揮。間合いを詰めパンチとキックで攻め、2R中に2度のテイクダウンを奪う。

 ところが3Rになるとアバハイヤが底力を発揮。右ストレートが久保田の顔をかすめ、あわやという場面も(上写真)。だが最後に勝負への執念を見せたのは久保田。コーナーでの差し合いを制してテイクダウンに成功するとすぐマウントポジションに。腕十字を一旦はアバハイヤに防御されるが、体勢を建て直してもう一度腕十字を狙い、見事一本勝ちをおさめた。
 試合後のリング上での勝利者インタビューでは、反則のグラウンド顔面パンチについて、「熱くなるのは仕方ないです。その時はムッとしますけど、でもあれくらいの気持ちでやらないと、魅力がなくなってみんな見てくれなくなると思う。たまには、ほどほどにしていただければ」とあっけらかんと笑顔で答えた久保田。技術だけでなく、精神的にもタフになりつつあるようだ。

第4試合 SGS公式ルール 58kg契約 5分2R
○ジェット・イズミ(クロスポイント吉祥寺/155cm/55.7kg)
×亜利弥’(フリー/160cm/57.1kg)
判定3-0


 待望のスマック初参戦を果たしたキックボクサー・ジェットが、亜利弥’を首相撲でコントロールし、強烈な膝を何発も叩き込み完勝。プロレスラーらしいタフネスを発揮しダウンしなかった亜利弥’だが、最後まで劣勢を打開できなかった。

第3試合 SGS公式ルール 53kg契約 5分2R
○渡邊久江(TEAM LIMIT/160cm/50.3kg)
×松川敬子(飛翔塾/163cm/52.8kg)
1R 3'05" KO (3ノックダウン:右ストレート)


 初参戦の松川は序盤、引き込んでのギロチンで渡邊を苦しめる。だがスタンド再開後は渡邊のペース。パンチをもらう場面もあったが、右ストレートで最初のダウンを奪ってからは一方的な展開で、立て続けにダウンを奪い快勝した。

第2試合 SGS公式ルール 無差別級 5分2R
×玉井敬子(SOD女子格闘技道場/160cm/65.5kg)
○唯我(プロレスリング・ナイトメア/158cm/77kg)
1R 4'27" 袈裟固め


 玉井は薮下めぐみ譲りのライダーキックでゴング早々奇襲を仕掛けるが、唯我はびくともせず。体格差はどうしようもなく、柔道仕込みの豪快な投げ技にも玉井は苦戦する。スタンドのパンチを何発か当てるが、最後は袈裟固めにギブアップ。唯我はまだ柔道の技術以上のものを見せていないが、今後総合向けの技術も身に付ければ、重量級戦線の台風の目となるだろう。試合後は「今度18日バトルスフィアでターザン後藤とノーロープ有刺鉄線デスマッチをやります」とマイクアピール。

第1試合 SGS公式ルール 47.5kg契約 5分2R
○大室奈緒子(和術慧舟會東京本部/145cm/47.2kg)
×堀口陽子(bcgizm.com/150cm/47.5kg)
1R 1'26" 腕ひしぎ十字固め


 ストライカーの堀口にスタンドでは押され気味だった大室だが、グラウンドに持ち込むと流れは一転。着実な寝技で見事一本を取った。

Last Update : 05/12

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