(レポ&写真) [日本キック] 4.26 後楽園:魔界・中川、ビッシビシ行けずドロー防衛
日本キックボクシング連盟 "2003年首領底(どんぞこ)シリーズ" 2003年4月26日(土) 東京・後楽園ホール 認定:NKB実行委員会
レポート&写真:井原芳徳
第12試合 NKBミドル級タイトルマッチ 3分5R △中川裕也(渡辺/王者) △馳和徳(大阪真門/1位) 判定1-0 (48-48,49-48,48-48) ※中川が初防衛
中川は友人である新日本プロレスの魔界4号から借りた本物のマスクをかぶって入場する。初防衛戦の相手の馳とは過去2度対戦しており、馳の1勝1分。まだ勝ったことのない相手だが、「苦手意識はなかった」という中川は、1Rから見せていた右ハイキックを2R序盤にクリーンヒットさせ馳からダウンを奪取。
フィニッシュかと思われるほど強烈な当りだったが、馳はなんとか立ち上がり試合続行。中川はトドメを刺そうと一気に攻めるも、次第に馳は息を吹き返し、重いパンチで反撃。3R以降も馳はボディやロー主体で攻め続け、ポイントを奪い返し引き分けに。またも馳から勝ち星を奪えず、ドロー防衛となってしまった中川は、「年末にでももう1回馳さんとやりたい」とマイクアピールし、馳も受諾した。 控え室に戻った中川は「馳さんのボディとローは問題なかった。けどベルトを意識し過ぎたせいか、ダウンを取ったあと危ない場面を作らないよう守りに入って見過ぎてしまった」と反省。魔界風に言えば「ビッシビシ」行けなかった訳を明かした。
第11試合 NKBライト級 3分5R ○武笠則康(渡辺/8位) ×渡辺秀策(小国) 判定2-1 (49-48,50-47,47-48)
両者は01年2月後楽園で対戦し、その時はドローに終っている。今回は5回戦に上がっての決着戦。1Rは渡辺(写真左)は右ローを効かすなどして試合をリードするが、2R終了間際に武笠の右ハイが炸裂。渡辺はすぐ立ち上がるが、ダウンを宣告される。だが3Rは渡辺がパンチを的確に当て反撃。4、5Rは互いに一歩も譲らない派手な打ち合いが続く。判定は割れたが、2Rにダウンを奪った武笠が2ポイント獲得し辛勝。武笠は2月大会でもセミファイナルで勝利しており、小野瀬引退後の新世代として着実に実績を残しつつある。
第10試合 NKBフェザー級 3分5R ○伊藤陽二(大阪真門/3位) ×児玉正暁(ピコイ錦/9位) 1R 0'22" KO (右フック)
伊藤(写真右)が児玉をロープ際に追い詰め右ローを放った後、豪快な右フック一撃でノックアウト勝ち。伊藤が王者TURBOへのリベンジに向け一歩前進した。
第9試合 NKBバンタム級 3分5R ○海老沢朋和(平戸/6位) ×増倉敦士(一心館/10位) 1R 1'37" KO (左ボディ→パンチ連打)
ゴングと同時に増倉(写真左)が威勢よく飛び出すが、海老沢がパンチの連打で攻勢。最後は強烈な左ボディで増倉をひるませ、パンチを畳み掛けてノックアウト勝ちをおさめた。
第8試合 NKBライト級 3分3R ×ジロー(村越) ○板倉光明(大阪真門) 1R 2'49" KO (3ノックダウン:膝蹴り)
第7試合 84kg契約 3分3R ○大畠正士(平戸/NKBヘビー級) ×柳田明彦(村越/NKBミドル級) 判定2-0 (30-28,30-27,29-29)
第6試合 NKBライト級 3分3R ○安宗竜紀(テツ) ×SEIITSU(八王子FSG) 判定2-0 (30-29,30-29,29-29)
第5試合 NKBフェザー級 3分3R ×広瀬哲郎(平戸) ○斉藤慎一(勇和会鈴木) 判定0-3 (29-30,29-30,29-30)
第4試合 NKBミドル級 3分3R ○高山 充(杉並) ×小松崎秀人(飛田) 1R 1'46" KO (左右フック) ※高山は3回戦選手のベストファイト賞を小野瀬邦英氏より贈呈された。
第3試合 66.68kg契約 3分3R ○阿久澤英一(ピコイ錦/NKBウェルター級) ×結城もとき(截空道/NKBライト級) 2R 2'04" KO (3ノックダウン:ロー)
第2試合 NKBフェザー級 3分3R ○亀田誠一(村越) ×國部耕一(杉並) 判定3-0 (29-28,30-29,30-28)
第1試合 NKBライト級 3分3R △篠崎英次(TEAM-OJ) △竹嶋大典(截空道) 判定0-0 (29-29,30-30,30-30)
Last Update : 05/01
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