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(レポ&写真) [DEMOLITION] 3.23 お台場:長谷川、好ファイトで門馬戦に前進

GCMコミュニケーション "DEMOLITION 030323"
2003年3月23日(日)東京・お台場メディアージュ6F SDM(スタジオドリームメーカー)

  レポート&写真:井原芳徳

 【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板スレッド]


第8試合 -73kg契約 5分2R
○星野勇二(和術慧舟會GODS) 
×太田英夫(チームKIBA)
2R 2'40" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ連打)


 序盤、士道館全日本重量級優勝の太田の鋭いローをもらった星野だが、間合いを詰めてタックルでテイクダウンに成功。インサイドガードからパンチを落とし続ける。セコンドや客席のトイカツから「パスしよう!」という声が飛ぶが、太田のクロスガードに阻まれなかなかパスガードはできない。終了間際に足関を狙うが失敗する。
 2Rも星野がインサイドガードからパンチを落とし続ける展開。ついにはトイカツも「もうパスしなくていいから殴れよ」というアドバイスに変わり、星野はパンチの攻めに専念。最後は太田が鼻血を出し、星野が強烈な右を2連打したところでレフェリーが試合をストップ。若干手こずったものの、星野が豪快な野獣ファイトでDEMOLITIONのメインを飾った。



第7試合 -82kg契約 5分2R
○長谷川秀彦(SKアブソリュート)
×中村大介(U-FILE CAMP)
判定3-0


 1月26日の大会で門馬秀貴へ再戦をアピールした長谷川と、2月23日の大会のメインを飛びつき腕十字で見事飾った中村が激突。2人の今の勢いがいい具合に絡まり、半年のDEMOLITION史上ベストバウトと言っていいぐらいの好勝負となった。

 序盤からテイクダウンに成功した長谷川が、柔らかい動きでバックを取る。だが中村はハーフガードに戻し、長谷川がパスガードを狙ったところでスイープ。そのまま背後から長谷川をつかまえると、ジャーマンスープレックスで豪快に投げ付け、すかさず下からの腕十字へ。これでフィニッシュかと思われたが、長谷川は落ち着いて脱出しハーフガード。さらにサイド、マウントと着実にポジションを移動し、パンチの連打で弱らせてから、残り10秒にお返しの腕十字。中村がタップしたかに見えたが、同時に鳴ったゴングで命拾いとなる。

 2Rも開始から長谷川がテイクダウンに成功。バランスよくハーフガードのポジションをキープするが、中村がまたもスイープに成功し、マウント、バックマウントを奪取。だがこれも長谷川がひっくり返しハーフガードの体勢に戻す。そして中村がブリッジでの脱出に失敗した隙を突きマウントを奪取。中村は何度もブリッジを試みるが、長谷川はヒョードル並のバランスの良さで、時々ハーフに戻しながらも最後まで上をキープし続ける。
 危ない場面もあったが、終ってみれば長谷川の完勝。門馬との再戦への期待がますます高まる好ファイトだった。



第6試合 -83kg契約 5分2R
×柴田 寛(RJW/central)
○佐藤光留(パンクラスism)
1R 2'36" アンクルホールド


 柴田にバックを取られながらも、しぶとく足関を狙い続けた佐藤が見事一本勝ち。マイクを持つと、「パンフレットの俺の名前がローマ字でSATO MITSURUとなってるけど、俺はSATO HIKARUだ!」と怒り(?)のアピールをした。



第5試合 -75kg契約 5分2R
○小沢 稔(V-CROSS)
×平山貴一(和術慧舟會千葉支部)
判定3-0


 小沢(左)がスタンドでは鋭い右ローを効かせ、グラウンドでは1Rにマウント、2Rにバックマウントを奪うなど、主導権を維持し続けて判定勝ち。フィニッシュへの決定力に欠いたが、パンクラス出場を経て着実に力を付けており、次戦も楽しみだ。



第4試合 -82kg契約 5分2R
○宮本優太朗(XXX)
×芦川祥教(RJW/G2)
1R 0'41" KO (バックハンドブロー→グラウンドパンチ連打)


 昨年10月のTHE BESTには東京元気大学所属で上がっていた宮本。入場では須藤元気ばりのスプレーパフォーマンスを披露する。試合が始まると右ストレートを的確に当て続け、芦川が打ち合いに応じて来たところで奇襲のバックハンドブロー一撃。さらに防戦一方の芦川にパンチを浴びせ続け完勝。第1試合の吉住武美同様、衝撃的なノックアウト勝ちで新チームXXX(トリプルエックス)を印象づけた。



第3試合 -98kg契約 5分2R
○小澤幸康(TEAM-KAZE)
×スチュワート・フルトン(XXX)
判定2-0 (小澤=松本・磯野/ドロー=和田)


 1R、テイクダウンに失敗してマウントポジションを取られた小澤だが、リバーサルに成功し、後半は逆にマウントを奪い返す。
 2R、序盤にフルトンの首相撲からの膝蹴りが小澤の顔面にクリーンヒット。小澤はダウン気味で倒れながらもタックルでフルトンを倒し上になるが、鼻血が大量に出たためドクターチェックを受ける。その後一瞬フルトンにバックを許したものの、またマウントを取りかえし、パンチとアームロックで攻め続け試合終了。何度もピンチに陥りながらも小澤がかろうじて勝利をもぎとった。



第2試合 -60kg契約 5分2R
△出口直樹(ストライプル)
△辻 昌樹(烏合会)
判定1-0 (出口=磯野/ドロー=和田・松本)


 出口(左)がスタンドでの差し合いを制して何度もテイクダウンを奪うが、その先の攻め手に欠いた。2Rは猪木アリ状態になるたびにブレイクがかかった。



第1試合 -64kg契約 5分2R
○吉住武美(XXX)
×佐々木哲(A-3)
1R 0'15" KO (右ストレート→グラウンドパンチ連打)


 昨年のJTC東京予選優勝者の吉住が待望のプロデビュー。その東京予選で唯一判定の割れた佐々木との決着戦に臨んだが、開始早々の右ストレートで見事ノックアウト。第1試合から観客をヒートアップさせた。今回寝技は見られなかったが、東京予選の決勝で梅木繁之を一本で下しており実力は証明済み。今後の軽量級戦線で要注目の選手となることは間違いない。



※ラウンドガールはサムライTV生ゴンギャルの涼夏さん(左)と藤田愛美さん(右)。

Last Update : 03/28

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