(レポ＆写真) [SMACK GIRL] 3.3 六本木：久保田、ルッテンの刺客に一本勝ち！

SMACKGIRL "Third Season-I"　2003年3月3日（月）六本木ベルファーレ　　観衆：723人

　　レポート＆写真：井原芳徳　　【→大会前のカード紹介記事】　　[→掲示板・女子格闘技スレッド]

第7試合　SGS特別ルール（グランド時間無制限）無差別級　5分3R
○久保田有希（荒武者総合格闘術）
×マイラ・コンディ（米国／ビバリーヒルズ柔術クラブ）
1R 2'20" 腕ひしぎ十字固め

　初参戦のコンディは女子プロレスラ−の神取忍を思い起こさせるようなガッシリした体型の選手。普段は柔術の指導者やイベントのセキュリティの仕事をしているという。
　開始間もなくコンディのパンチをかいくぐり、久保田が足払いでテイクダウンに成功するが、コンディはリバースし久保田がガードポジションに。こう着状態が続くが、突然和田良覚レフェリーが試合を一時ストップ。なんとコンディの右耳の奥にピアスが付いていたことがわかり、外せない位置に付いていたため、レフェリーは安全のためテープでコンディの耳をふさぐ。試合が再開すると、コンディは持ち前のパワーで数回久保田をマットに叩き付ける。だが久保田は一瞬の隙を突いて下から腕十字。これが見事極まり、久保田が快勝した。

◆久保田「トーヒルの欠場を知った直後は一気にモチベーションが下がって気持ちが不安定になったんですけど、試合が近付くにつれて落ち着いてきました。相手がパッと見腕が太くて、打撃が当たると痛いだろうなと思ったんですけど、自分の気持ちの方が上を行っていたので勝てたのだと思います。（相手の情報は？）“バス・ルッテンの刺客”と聞かされたんですけど、ルッテンって選手を知りませんでした（笑）。（去年負けたレスタッドと引き分けている相手だったが？）今の気持ちで再戦すればレスタッドに勝てると思います」

◆コンディ「総合の試合では初めて極められてしまいました。クボタさんは世界でも通用する技術を持っていると思います。（耳をテープでふさがれた影響は？）昔、建築現場で働いていたせいで耳が少し聞こえにくいので、セコンドの声が聞こえなくなるのではないかと神経質になってしまいました。」

第6試合　SGG公式ルール　62kg契約　3分3R
○藪下めぐみ（SOD女子格闘技道場）
×真武和恵（和術慧舟會東京本部）
判定2-1 (薮下：川村＆大島／真武：市瀬）

　開始早々、藪下がプロレス技のパイルドライバーで真武をマットに叩き付け観客を湧かせる。だが派手な技だけではないのが藪下の真骨頂。柔道で福岡国際３位などの実績を残しているだけあり、組技限定のこのルールに難無く適応し、柔道流の投げや腕十字で真武を攻める。だが真武も数回バックを取り奮闘。判定は割れ、互角に近い好勝負となった。

第5試合　SGS公式ルール　無差別級　5分2R
○玉井敬子（SOD女子格闘技道場）
×照井和瑛（フリー）
判定3-0

　拮抗した実力を持った選手同士の対戦ということもあり、両者とも決め手に欠いたが、スタンドで豪快な打撃を見せた玉井が辛勝。

第4試合　エキシビションマッチ
−しなしさとこ（GIRL FIGHT AACC）
−若林次郎（スポーツ会館）
勝敗なし

　前半サンボ着、後半総合のコスチュームでのエキシビジョンとなり、両者が多彩な飛びつき技と投げ技で観客を魅了した。

第3試合　SGS公式ルール　56Kg契約　5分2R
×亜利弥’（フリー）
○大門まい子（総合格闘技闇愚羅）
1R 3'39" ヒールホールド

　再三タックルで上になった大門が、最後はヒールで一本。

第2試合　SGS公式ルール　ライト級　5分2R
×坂口一美（GF2）
○酒井真紀（チームアトラス）
2R 3'08" 腕ひしぎ十字固め

　体格で上回る酒井が坂口の打撃を潰し、何度もテイクダウンを奪い、最後は腕十字を極めた。

第1試合　SGG公式ルール　無差別級　5分2R
○辻　結花（総合格闘技闇愚羅）
×ナナチャンチン（チーム南部）
1R 4'58" 腕ひしぎ十字固め

　1月のプロレスイベント「WRESTLE-1」のビル・ゴールドバーグのパロディで、辻が六本木駅から歩いて入場。案の定試合は力の差が歴然。辻が腕十字を狙いながらも、ナナチャンチンに怪我をさせないよう気遣ってか、手加減して完全に極めないという展開が繰り返され、最後はレフェリーが見込み一本の状態で試合をストップした。

◆　大会の特集がフジテレビ深夜のスポーツ番組「すぽると！」で3月5日(水)放送された。写真中央は取材中の内田恭子アナウンサー。

Last Update : 03/21