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(レポ&写真) [新日本キック] 1.26 後楽園:武田、K-1一ヶ月前に緊迫の打撃戦

新日本キックボクシング協会
"DOWN BY LOW"

2003年1月26日(日) 東京・後楽園ホール
主催:治政館ジム

  レポート&写真:井原芳徳

  【→大会前のカード紹介記事】
  [→掲示板・キック&K-1中量級スレッド]

メインイベント 第13試合 Jrミドル級 5回戦
△武田幸三(治政館/前泰国ラジャダムナンスタジアムウェルター級王者)
△チャオワリット・ジョッキージム(タイ/前泰国ラジャダムナンスタジアムJrミドル級王者)
判定1-1 (50-49,49-50,50-50)


 リーチの長いチャオワリットの左ミドルとストレートを前に、なかなか踏み込めない武田。激しいダウンの応酬で大熱狂を呼び起こした直前の2試合との落差もあってか、後楽園ホールが異様な静けさに包まれているような感じすらする。だがこの試合はラジャダムナンの元チャンピオン同士の戦い。ハイレベルな駆け引きを、満員の観客は固唾をのんで見守っている。3Rになると武田の作戦どおりの右ローが効力を発揮。チャオワリットが嫌がり、4R以降はクリンチでの膝蹴りを多用しだす。それでも武田は隙を逃さず左ストレートを何発か当て奮闘。ジャッジの評価は三者三様となりドローに終ったが、2000年のタイ興行で敗れた相手を引き分けに持ち込んだことは、着実に武田が成長していることを示すだろう。
 武田は試合後、「代表と先生(=師匠の長江国政・治政館代表)からワンマッチならOKが出ました」と3月1日のK-1ワールドMAX出場を明言。結局は2日後にトーナメント出場が発表され、「協会の看板を背負って出るわけですから、結果によって今後の格闘技人生が変わると思うので、それなりの覚悟で臨む」と宣言した。

メインイベント 第12試合 日本ミドル級タイトルマッチ 5回戦
○松本哉朗(藤本/王者)
×頼信(トーエル/1位)
判定3-0 (47-43,45-44,47-43)

※松本が1Rに1ダウン、頼信が2Rに1ダウンと3Rに2ダウン

 重いパンチでペースを握った松本だが、1R終盤、頼信の膝蹴りに苦しみ、右ストレートで先にダウンを奪われてしまう。2Rも頼信が膝で攻めまくるが、中盤、松本が膝一発でダウンを奪い返し形勢を戻す。3Rも序盤はやや頼信の膝に苦しんだものの、右膝一発で1度目のダウン、飛び膝蹴りで2度目のダウンを奪い反撃。4Rには肘で頼信の右眉の上を大きくカットしてみせ、判定で防衛に成功した。

 だが頼信は5Rには膝の連打で終始攻勢をキープ、ジャッジ三者から10-9と評価されるなど不屈の闘志を発揮。無敗の松本をここまで手こずらせた実力は高く評価されるべきだろう。

メインイベント 第11試合 日本ウェルター級タイトルマッチ 5回戦
○北沢 勝(藤本/王者)
×庵谷鷹志(伊原/2位)
3R 2'24" KO (パンチ連打)


 庵谷が1R残り0秒でスタンディングダウンを奪うが、それほどダメージのない北沢は2Rから反撃。3Rには膝の連打でダウンを奪う。9カウントで立ち上がった庵谷は、目尻をカットしドクターチェックを受ける。なんとか試合は続行するが、庵谷に余力はなく、パンチの連打を浴びノックアウト負け。だが“名勝負製造機”庵谷らしい激しい好勝負となり、北沢も庵谷とリング上で抱擁し健闘を讃えた。

セミファイナル 第10試合 フライ級 5回戦
○深津飛成(伊原/日本フライ級王者)
×全 聖拝[チョン・ソンベ](韓国・強武)
判定3-0 (50-47,49-48,49-48)


 1Rに右目尻をカットしてしまった深津だが、出血はそれほどでもなく試合を優位に運び、3Rに右ストレートでダウンを奪う。だが4Rは踏み込みが足りず、5Rには全のローとハイに苦戦。試合が終っても深津の表情から笑顔は見られなかった。

セミファイナル 第9試合 バンタム級 5回戦
○菊地剛介(伊原/日本バンタム級王者)
×酋 先夏[ジョン・ソンハ](韓国・傅光)
1R 1'10" KO (左ボディ)


 菊地がパンチの連打で最初のダウンを奪い、続いて左ボディ一発でノックアウト。ほどんど汗をかかず圧勝した。



第8試合 ウェルター級 5回戦
△米田克盛(トーエル/1位)
△ブーヌン・サックホームシン(タイ)
判定1-1 (50-48,47-48,48-48)
 
第7試合 ライト級 5回戦
△中川タカシ(トーエル/2位)
△朴 龍(市原)
判定0-1 (49-50,50-50,50-50)
        
第6試合 バンタム級 5回戦
×小川和宏(治政館/2位)
○ヨードペット・チューワッタナ(タイ)
4R 2'35" TKO (タオル投入)
    
第5試合 ウェルター級 3回戦
△植木 功(尚武会)
△山崎康臣(宇都宮尾田)
判定0-1 (29-30,29-29,30-30)

第4試合 ミドル級 3回戦
△ギャオス吉田(治政館)
△弘次(横須賀大賀)
判定0-0 (30-30,30-30,30-30)
  
第3試合 ウェルター級 3回戦
×立山智紀(トーエル)
○篠原大蔵(藤本)
判定0-3 (28-30,29-30,27-30)
  
第2試合 フェザー級 3回戦
○田辺祐基(藤本)
×長尾風太(西八王子大塚)
判定3-0 (30-28,30-28,30-28)
   
第1試合 フライ級 3回戦
×アトム崇貴(治政館)
○福本真吾(横須賀大賀)
判定0-2 (29-29,28-30,28-29)      

Last Update : 02/25

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