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(レポ&写真) [全日本キック] 12.8 後楽園:新田明臣、ノックアウト勝ちで復活!

全日本キック "ALL JAPAN KICKBOXING 2002 10th. BOUT / BACK FROM HELL - II"
2002年12月8日(日) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳

  【→大会前のカード紹介記事】  [→掲示板・キック,ムエタイ&K-1MAXスレッド]

メインイベント 肘禁止特別ルール 70kg契約 5R
○新田明臣(S.V.G./前WKA世界ムエタイSウェルター級王者,前全日本ミドル級王者)
×サク・ナヤガム(イギリス/WAKO-PROイギリス・スーパー・ウェルター級王者)
2R 2'10" KO (3ノックダウン:パンチとローの連打)

 新田の復帰を見届けようと、後楽園にはファンや関係者が大集結。ホールの南最後尾から登場した新田は、入場曲にあわせ踊りながらファンとともにテンションを高める。
 だが試合になると一転、序盤の新田は静かに様子見。肘禁止ルールということを忘れていたナヤガムが思わず肘を出してしまうが、新田は焦ることなく自分のペースを維持する。そしてローを放ち始めると、早くもナヤガムは痛そうな素振りを見せる。すると新田は一気に攻勢。ダウン寸前まで追い詰める。新田の勢いに合わせるように場内は「ニッタ」コールに包まれていく。
 そして2R。新田はパンチとローでナヤガムをサンドバッグ状態にし、右ハイで最初のダウンを奪う。さらに立て続けに2度のダウンを奪い、復帰戦を白星で飾った。
 マイクを持った新田は、ファンの声援にこたえるように「もう一度リング上で輝きたい」とアピールした。K-1中量級戦線への復帰については「全日本キックを背負っててみっともない所を見せられないので、自信がついたら(上がりたい)」と控えめなコメント。だが、「再スタートの試合としては、お客さんに喜んでもらえたので満足」とも語り、2003年の躍進に向け手ごたえをつかんだ様子だった。

セミファイナル 60kg契約 5R
○花戸 忍(高橋道場/全日本ライト級1位)
×大宮司進(シルバーウルフ/ISKA世界Sフェザー級王者)
2R 2'34" KO (3ノックダウン:左ハイキック)

 3月にMAキック主催で行なわれたトーナメント「KING COMBAT-2002」の再戦。花戸は一回戦で大宮司(左)を判定で下し、最終的には優勝を果たしている。今回の大宮司は借りを返さんとばかりに序盤から回転の速い攻撃で先に仕掛ける。右フックを当て一瞬花戸をひるませるが、残り30秒、花戸は怒濤の反撃。1R終了間際に右アッパーで先にダウンを奪う
 2Rもハイスピードの打ち合いが止まらない。しかしながら勢いでは花戸が数枚も上手。左肘でダウンを奪うと、さらにアッパーから右肘のコンビネーションで2度目のダウンを奪う。大宮司が9カウントで立ち上がると後楽園ホールは大歓声に包まれるが、すぐに花戸は左ハイキックで大宮司を仕留め、3度目のダウンを奪い勝利した。
 花戸の戦績はこれで15戦15勝(7KO)。この快進撃がどこまで続くか? 2003年も花戸が全日本ライト級戦線の台風の目となることは間違いない。

第6試合 日本・南アフリカ国際戦 ヘビー級 5R
×安部康博(建武館/全日本ヘビー級王者)
○コブス・ハイサマン(南アフリカ/元南アフリカ・クルーザー級王者)
判定0-3 (45-48,45-48,44-48)

 ハイサマンの重い攻撃に苦戦した安部だが、3R、右ストレート一発で形勢逆転。ラッシュをかけ先にダウンを奪う。しかしながら4Rにはハイサマンに左ハイから反撃を許し、膝蹴り、パンチ連打で計2度のダウンを喫する。安部は敗れはしたものの、顔を腫らしながらも最後まで耐え続け、王者としての意地を見せつけた。

第5試合 全日本キック×J-NETWORK バンタム級 サドンデスマッチ
○藤原あらし(S.V.G./全日本バンタム級6位)
×牧 裕三(J-NETWORK・ソーチタラダジム/J-NETWORKフライ級1位)
2R 2'48" KO (右ストレート)

 藤原が1Rに左ストレートで二度ダウンを奪い、2Rも左で攻勢。最後は右で牧をノックアウトし圧勝した。

第4試合 全日本フェザー級ランキング戦 サドンデスマッチ
×サトルヴァシコバ(勇心館/4位)
○山本元気(REX JAPAN/6位)
1R 終了後 TKO (ドクターストップ:左目尻のカット)

 ヴァシコバ(右)がパンチでダウンを奪ったものの、直後山本が至近距離からの肘一撃でヴァシコバの左目尻を大きくカット。ドクターチェックの後も試合が続行したものの、インターバル中に終了が宣告された。

第3試合 フェザー級 3R
×阿部圭祐(はまっこムエタイジム)
○岩浅晶士(S.V.G.)
判定0-3 (29-30,29-30,29-30)

第2試合 全日本ウェルター級王座決定トーナメント一回戦 3R(延長あり)
×TETSU(大誠塾)
○小松隆也(建武館)
判定0-2 (29-30,29-30,29-29)

 2R途中までTETSU(左)のペースだったが、2R後半から小松が右ストレートと膝を当て反撃。3Rは一進一退のカウンターパンチ合戦となるが、2Rの攻撃が評価された小松が白星を勝ち取った。1月4日の後楽園大会では同級2位の三上と対戦する。

第1試合 全日本ウェルター級王座決定トーナメント一回戦 3R(延長あり)
○山内裕太郎(作真会館)
×諸星幸平(REX JAPAN)
延長判定3-0 (10-9,10-9,10-9)
本戦判定0-0 (30-30,30-30,30-30)
※公式記録はドロー

 3R、派手なパンチ合戦となるが、両者差がつかず延長へ。お互いフラフラになりながらも攻め続けるが、山内(左)が2度ほど諸星をスリップさせるなど底力を見せ、勝利をものにした。山内は1月4日の後楽園大会で同級1位の箱崎と決勝進出を賭け争う。

フレッシュマンファイト第3試合 ミドル級 3R
○上林 剛(青春塾)
×山内哲也(J-NETWORK・アクティブJ)
判定3-0 (30-28,30-29,30-27)

フレッシュマンファイト第2試合 フライ級 3R
×カツシ(名古屋JKファクトリー)
○佐野貴宏(J-NETWORK・JMTC)
1R 1'53" KO

フレッシュマンファイト第1試合 フライ級 3R
○三ヶ尻孝司(はまっこムエタイジム)
×野中俊宏(J-NETWORK・アクティブJ)
判定3-0 (30-27,30-27,30-27)

Last Update : 01/04

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