(レポ&写真) [全日本キック] 10.17 後楽園:佐藤&清水、K-1 MAX参戦に黄信号
全日本キック "ALL JAPAN KICKBOXING 2002 8th. BOUT Brandnew Fight" 10月17日(木) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板・キック&K-1 MAXスレッド]
メインイベント 特別ルール(肘禁止) 70kg契約 5R ○佐藤嘉洋(名古屋JKF/WKA世界ムエタイ・ウェルター級王者) ×清水貴彦(超越塾/全日本ミドル級1位) 判定3-0 (50-46,50-48,50-48)
K-1 MAX参戦を目指し、両者とも「打ち合うつもり」で臨んだ試合だったが、すぐクリンチになり佐藤が膝を叩き込む展開が繰り返される。肘が禁止のK-1寄りのルールだったものの、クリンチを解く基準はキック流のままのため、イエローカードが出ることもなくこの展開が最後まで続く。打ち合う場面は少しだけで、観客もほとんど湧かず。勝ったとはいえ佐藤のK-1参戦への道にも黄信号が灯る内容だった。
◆佐藤「すいませんでしたの一言です。僕はもっと打ち合いたかったんですけど、あそこまでくっつかれるとは…。(清水が)なんで組んで来たのかが不思議です。組まれると膝を打たないとしょうがないので…。パンチの打ち合いでも勝っていたと思います。今日の試合内容ではK-1からオファーが来るかはわからないですけど、6日前にK-1に出ていた選手よりも、ファイティングスピリットなら確信があるので、石井館長にはそれを伝えたいです。(他の選手との対戦ならそれを示せる?)あります。絶対あります。信じてもらえないかもしれないですけど。(12月もこのルールでやりたい?)そうですね。一度やると言った以上、キックに戻るつもりはないので。」
◆清水「情けなかった。ダメですね。何で行けなかったのかなあ…。絶対くっつかないつもりが、膝が恐くて…。(こういう試合内容になったのは?)自分のせいですね。打ち合うつもりで、膝対策をしなかったですから。(これからもK-1を目標とする?)今はわからないです。(12月にもうワンチャンスがあるかもしれないが?)やらせてもらえないんじゃないですか?」
セミファイナル 日本・南アフリカ国際戦 93kg契約 5R ×西田和嗣(S.V.G./全日本クルーザー級1位) ○コブス・ハイサマン(南アフリカ/元南アフリカ・クルーザー級王者) 2R 0'18" KO (パンチ)
以前はマイク・ベルナルドと同じジムで練習していたというハイサマン。しばらくリングから離れていたが、復帰戦と思えない強烈な左フックで西田を圧倒。最後は左右のパンチ連打で西田をマットに沈めた。
第6試合 日本・韓国国際戦 ライト級 5R ×藤牧孝仁(はまっこムエタイ/全日本ライト級5位) ○任治彬(イム・チ・ビン)(韓国/韓国格闘技協会ライト級王者&世界プロテコンドー・ミドル級王者) 2R 0'25" KO (肘打ち)
ムエタイスタイルの攻防となったが、2R開始早々、差し合いでの右肘一発で任が藤牧をノックアウトした。
第5試合 全日本フェザー級王座決定トーナメント準決勝 サドンデスマッチ ○竹村健二(名古屋JKF/1位) ×サトルヴァシコバ(勇心館/5位) 3R 判定3-0 (30-28,30-27,30-28)
クリンチしての肘と膝で攻め続けた竹村が完勝。
第4試合 学生キックVS新空手王者対決 バンタム級 サドンデスマッチ ○藤原あらし(S.V.G./2000年学生キックバンタム級王者) ×平谷法之(空修会館/2002年新空手軽量級王者) 4R 判定2-0 (10-10,10-9,10-9) ※3Rまでの判定1-0 (30-29,30-30,30-30)
両者決定打に欠き延長にもつれ込んだが、藤原が左ミドルと膝蹴りで平谷の動きを止め勝利。
第3試合 全日本ウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ ○三上洋一郎(S.V.G./4位) ×侍 打吾(REX JAPAN/ノーランカー) 1R 1'58" KO
第2試合 フェザー級 3R ×阿部圭祐(はまっこムエタイ) ○栗原 毅(作真会館) 判定0-3 (28-29,28-30,28-29)
第1試合 全日本キック・新空手交流試合 特別ルール(ヒジ・掴んでのヒザ禁止) 68kg契約 3R ○千葉友浩(TEAM-1/全日本ウェルター級5位) ×飯島浩二(新空手・健成會/2001年新空手中量級ランキング1位) 判定2-0 (30-29,30-29,30-30)
フレッシュマンファイト・フェザー級 3R ○森山直樹(はまっこムエタイ) ×正巳(勇心館) 2R 1'50" KO (3ダウン)
フレッシュマンファイト・55kg契約 3R ×三ヶ尻孝司(はまっこムエタイ) ○山本真弘(藤原) 判定0-3 (23-30,26-30,24-30)
フレッシュマンファイト・ライト級 3R ×英二(藤原) ○桜井哲也(サンライク) 判定0-3 (28-30,28-29,28-30)
Last Update : 10/18
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