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[Dynamite!!] DSEとホイスの法廷闘争は来年も継続

(12/29 up) DSEは29日、Dynamite!!に出場するホイス・グレイシーの契約問題に関する訴訟の経過報告を行った。顧問弁護士と共に会見した榊原信行DSE代表の話によると、ホイス側は謝罪の意志を伝えてきたが、具体的な賠償内容で合意に達しておらず、カリフォルニア州の裁判所で法廷闘争を継続するという。DSE側は「興行戦争」と騒がれることを避けるため、出場差し止めの仮処分申請を行わなかったが、榊原代表は「もしホイスがDynamite!!に出場すれば、契約を完全に破ったことになり、その分が損害賠償額に上乗せされることになると思う。あとはホイスのファイターとしての誠意に委ねたい」と語った。

ホイスの“契約違反”にPRIDE側が仮処分申請へ

(12/9 up) DSEは9日正午、7日(LA時間)付けのホイス・グレイシーのコメントに対し、下記のコメントを発表した。

マスコミ関係者各位

謹啓 皆様益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。
12月7日(水)付のホイス・グレイシー氏のコメントに対する弊社のコメントを発表させて頂きます。
ホイス・グレイシー氏との間にはそもそも見解の違いが生じたため、今回、ホイス・グレイシー氏を訴えることになりました。弊社は、昨日のホイス氏の見解には同意することができません。ホイス氏の契約違反に対し仮処分申請を行うとともに、今後、弊社とホイス氏との間で生じている問題に関しては、法廷の場で公平な形で明らかになるものと考えております。
何卒よろしくお願いします。 敬具

2004年12月9日
株式会社ドリームステージエンターテイメント

ホイス・グレイシー、PRIDE側の提訴に反論

(12/8 up) 契約問題でDSEから提訴されたホイス・グレイシーがロサンゼルス時間の7日、FEGを通じて声明を発表した。原文は英語で、以下はその和訳全文。

2004年12月7日
世界中の親愛なるファンの皆様へ

前略

 DSE(プライド)と私との間の契約問題につき、そのいきさつをご説明させていただきます。皆様もご存知の通り、私は2004年12月31日に大阪で行われるDynamite!!にて曙選手と戦うことを発表しました。DSEは、私がDSEとの契約に違反したと主張していますが、私は違反していません。私は、これまでDSEと常に誠実に交渉をしてきました。2004年9月、DSEは2005年のPride Middleweight Grand Prixについて私に話をしてきましたが、合意には至りませんでした。その際、DSEは、私にDSEの2004年12月31日のイベントには出場して欲しくないとも言いました。2004年10月、私は、2004年12月31日開催のDynamite!!の試合のオファーをFEGからもらい、このオファーについてDSEに伝えました。私はDSEとの契約を尊重しました。私は、DSEからの回答を待ちましたが、DSEは、私とDSEとの間の契約で定められた回答期限までに回答をくれませんでした。DSEは、対戦相手や試合日などの重要な条件を私に知らせてくれませんでした。DSEは、私がFEGから受けたオファーに見合った試合を組もうとはしてくれませんでした。私は、真面目に、かつ適切にDSEに対して行動してきたと断言できます。

 私がリングで戦う理由は、一人でも多くの方に、グレイシー柔術の魂を感じていただき、グレイシー柔術を見て楽しんでいただきたいという願いに他なりません。FEGはこうした私の願いを実現する場を与えてくれました。私よりも3倍も重い曙選手との戦いを通じて、私は、「世界最強の格闘技」であるグレイシー柔術の魂や技術を皆さんにお見せすることにより、皆さんに試合をお楽しみいただけると確信しております。この「無謀」ともいうべき挑戦を通じて、グレイシー柔術にまたひとつ新しい歴史が作られることでしょう。私は、DSEが、FEGからのオファーに対して、このような意義のある対戦相手や機会を私に打診してくれることを切に願っていました。残念ながら、DSEは、私のために試合を組む意思を見せてくれず、対戦相手の名前も一人も出してくれませんでした。

 今後のために、私はプロモーターが誰であってもかまわないという考えを持っていることを明確にしておきたいと思います。DSE、FEGまたはその他のプロモーターであれ、私の願いを実現させてくれる機会を真剣に提供してくれるのであれば、喜んで誰とでも誠実に交渉をします。これからも皆様に満足いただける命がけの戦いをお見せできるよう、私は、引き続きグレイシー柔術の格闘家として鍛錬を重ねます。

草々

ホイス・グレイシー


ホイス、DSEの訴訟問題への返答は週明けに

(12/3 up) DSEがホイス・グレイシーを契約問題で提訴した件について、FEGの谷川貞治社長は3日、ホイスのコメントを週明けに発表すると語った。ホイスにはDSEの会見のことを伝えたといい、今はトレーニングで忙しいため、コメント発表は週明けになるという。

PRIDE陣営、ホイスを契約違反として提訴

(12/2 up) DSEの榊原信行代表は2日、都内の事務所で会見し、大みそかのDynamite!!での曙戦を決めたホイス・グレイシーを契約違反だとして、ロサンゼルスの連邦地裁に11月29日(現地時間)に提訴したことを明らかにした。
 詳しい契約内容は明らかにされなかったが、DSEは今年12月30日までホイスとの試合出場交渉の権利を有しているといい、10月頃からマイケル・コネット顧問弁護士(写真左2人目)とホイスの代理人を通じ、PRIDE男祭りへの出場交渉をしていた。しかし同じ日に開催されるDynamite!!もホイスにオファー。これを聞き付けたDSE側は文書で通告をTBSに2回、FEGに1回送ったが、TBSからは返答はなく、FEGからは「お宅とホイスの問題だ」と返答されたといい、そのままホイス×曙が発表された。
 ホイスの他団体への出場自体を規制する契約ではないが、榊原代表は「他団体に上がるのなら、きちんとした手続きを踏んで欲しかった」「ホイスはMMAのトップファイターで、ビジネスに対しても高い意識を持っていると思っていたが、契約を守ってもらえず非常に遺憾です。FEGさんとTBSさんにも配慮を頂けず非常に残念に思います」と話した。 
 解決策を巡ってはコネット弁護士とFEG側の間で交渉中。ホイス側の対応に誠意が見られない場合、Dynamite!!への出場自体を差し止める訴えを起こす考えも示した。しかし榊原代表は「出場を差し止める事や、金銭を要求する事等が目的ではなく、何が正義かをはっきりさせることが目的です。契約を守っている選手が守り損になるようなことが通用してはいけない」「無用に揉めることは希望しません。『今年も興行戦争勃発!』と煽るような報道は差し控えてほしい。粛々と事実だけを伝えてほしい」と繰り返し強調した。(井原芳徳)

Last Update : 12/29 20:56

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