[映画] ムエタイアクション映画『マッハ!』7/24(土)公開
『マッハ!!!!!!』 原案・製作・監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ 主演:トニー・ジャー サハモンコン・フィルム・インターナショナル提供 クロックワークス/ギャガ・コミュニケーションズ/メディア・スーツ 2003年/タイ映画/カラー/ビスタ/108分
明日、7月24日(土)から世界初の本格ムエタイアクション映画『マッハ!』が、日本公開される。盗まれた仏像の首を取り戻すために、純情な田舎の青年が都会で繰り広げる冒険は、かつて70年代に流行したカンフー映画を思わせるもの。
格闘技ファンにとっての見どころは、なんといっても主人公の繰り出すムエタイアクションシーンだろう。主演のトニー・ジャーはスタントマン出身の新人だが、10歳から学んだ古式ムエタイのほか、テコンドーや剣術などの武術も身に付けた本格派。今回、映画で繰り広げられるアクションは全てノースタント、ノーワイヤー、ノーCG、ノー速回しの“無添加アクション”が売りだが、キックファンも十分納得させるような切れのいいヒザやヒジを繰り出し、既成の武術/格闘技映画より遥かに進化した殺陣を見せてくれる。
すでにTVスポットなどで見どころシーンが数々公開されているようだが、実際に格闘技ファンに見て欲しいのは、リングでもまずお目にかかれないファンタスティックな古流ムエタイの技術であり、競技ムエタイでは削ぎ落とされてしまった“殺人技”の数々。もちろん映画的に綺麗に処理されてはいるものの、両肘を同時に使うアタックや飛距離抜群の飛び技などが、実際の生身の動きから繰り出される光景は、格闘技ファンなら絶対楽しめるだろう。後半には、先般全日本キックの選手団が送り込まれて話題となったラウェイ(ムエカッチュ−ア)の興行シーンも登場。グローブを付けない野試合の異様な光景を垣間見れるのもマニアにはたまらない要素かもしれない。
明日の公開に合わせて、主演のトニ−・ジャーは新宿東急(新宿コマ前)で、12:55分から舞台挨拶を行い、古式ムエタイの型も披露してくれる。また13:30からは劇場前シネシティ広場でも、同内容の街頭パフォーマンスをおこなう。格闘技ファン向けには14:30から現役ムエタイボクサーによるムエタイ教室&試合披露もあるので、映画観賞のついでに覗いてみて欲しい。(井田英登)
(今月のAll Aboutの格闘技コラムでも、この映画についてじっくり取り上げる予定ですので、お楽しみに)
Last Update : 07/23
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