BoutReview
記事検索 by google
news

[PRIDE-GP] 吉田、左膝全治2カ月も11.9 GP決勝出場に意欲

(8/13 up) 吉田秀彦が12日都内の吉田道場で会見を開き、左膝半月板損傷による関節内血症で全治2カ月と診断されたことを発表した。PRIDEを主催するDSEの榊原信行社長は症状を重く見ており、11月のPRIDE-GP決勝戦への出場の可否は9月中に判断するとしたが、吉田本人は出場に意欲的だった。
 吉田は10日のPRIDE-GP開幕戦で田村潔司を袖車で下したものの、ローキックをもらった影響で左膝を負傷し、試合後病院に直行した。左膝に氷のうを巻き付け、足を引きずりながら会見場を現した吉田は「試合の時は集中していたのでわからなかったけど、終った後膝がロックされた状態で動かなくなった。内出血がひどくて病院では注射で40ccぐらい血を抜いた。当日は痛くて眠れなかったけど、今は痛みは和らいできた」と語った。だが柔道時代も怪我に苦しみ続けた吉田にとって今回の事は特別では無いようで、会見でも悲壮感はなく終始笑顔。「日本人で11月の決勝に残ったのは僕一人なので頑張りたい。減量もあって練習不足にはなると思いますが、その分をメンタルで補います」と決勝への出場に意欲を示した。
 試合後はノーコメントのまま病院に向かったため、会見では田村戦についても振り返った。最初ダウン気味に倒れた場面では一瞬意識が飛んだが「気がついたら相手が飛んで来たのでコノヤローと思った」という。「やられたらやり返せが信条なので」パンチで応戦したが、練習の成果は全然出せず「ケンカパンチでした」と苦笑い。トレーナーからも「あれはパンチじゃなくラリアットだ」と叱られたといい、吉田は「冷静になるのが大事。ガードをもっと練習しないと」と反省していた。組技に関しては「組んだ瞬間に『行けるな』と思った」といい、バックを取られた場面でも「スリーパーに来る気配がなかったので、そんなには気にならなかった」と振り返る。ヘッドロックに捕まえた場面では「そのまま袈裟固めのような形に行きたかったが不十分だった」といい、フィニッシュの袖車は「狙ったわけではなく流れでそうなった」という。ミドル級に減量したことで「体がスッキリした。無理に落とさなかったので凄く体調が良かった」といい、決勝までの間も95kgぐらいを維持したい考えだ。
 DSEが10日の会場で集計したアンケートによると、吉田の準決勝の対戦相手の希望の1位がヴァンダレイ・シウバだったという。吉田は「僕が決めることじゃないけど、日本人は一人しか残っていないので、誰と当たっても仇を討つという気持ちです」と語った。榊原社長はまだアンケートの分析中だとし、ファンの希望が分散した場合は公開抽選を行う可能性も「ゼロではない」と語った。吉田には「全てを背負って、同じ日本人として優勝してほしい」と期待をかけ、仮に欠場する場合の代替選手は「今の時点では全く考えていない。日本人にこだわらず、ファンの声も考え、公平に総合的に見極める」とした。(井原芳徳)

開幕戦の最高視聴率は吉田×田村の21.9%

(8/13 up) 10日のPRIDE-GP開幕戦はフジテレビ系列で当日夜10時30分から2時間に渡り放送されたが、関東地区では平均16.1%を記録するなど、同時間に放送された番組では1位を記録した。毎分最高視聴率は吉田秀彦が田村潔司を袖車で下した瞬間の21.9%だった。榊原社長も「初めてにしては多くの人に見ていただいた。PRIDEという競技のいいプロモーションになった」とうれしそうだった。他局との比較等詳細なデータはPRIDEオフィシャルサイトに掲載されている。

Last Update : 08/13

[ Back (前の画面に戻る)]



TOPPAGE | NEWS | REPORT | CALENDAR | REVIEW | XX | EXpress | BBS | POLL | TOP10 | SHOP | STAFF

Copyright(c) 1997-2003 MuscleBrain's. All right reserved
BoutReviewに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権はマッスルブレインズに属します。

編集部メールアドレス: ed@boutreview.com