ヒョードルが年末のノゲイラ戦でみせた驚異的な「瞬投」が、コールマンの
タックルを完封したミルコを投げ得るか、を検証する為、二戦をチェック
してみました。
ヒョードルがノゲイラ戦で試みた「瞬投」8回。内、6回成功。
そのプロセスは、
1.左・右のワンツー又は右ストレートで相手の重心を後退させ、相手の懐に入る。
2.右ストレートのヒットにかかわらず、そのまま瞬間的に胴(胸)タックルに移行。
3.右ストレートがスウェイされたなら相手は右前に居る形になるので、
胴タックルはそのまま右に浴びせ倒すような体勢になる。
右ストレートからの胴タックル移行が余りにスムーズなので、一連の
技の流れとして習得しているのは明らかなようです。
比較的ノゲイラはヒョードルの投げを受け入れる(引き込み)せいか、
殆どの瞬投が成功していました。
一方のミルコ、コールマンのタックルを7回阻止。内、両足タックル
5回、片足2回。片足は全て不完全な入りだったので、ここでは両足
タックルの対処を触れます。
1.相手のタックルの瞬間に両手を引き締めたガードのまま下げて、
相手の両脇を差す。
2.特徴的なのは、両足タックルに対して両足を刈られぬ為のダイブを
しない点。あくまで勢いを受け止めて、バランスを崩さない。
3.勢いを殺した後、タックルに入った相手を、両脇に差した両手によって
相手をかち上げて、再び突き放す。
上記の二つが対戦されたことを想定すると、今のままであればミルコのタックル
切りが勝つように思えます。ヒョードルの胴タックルが入る前に、ミルコの
両手が互いの距離を作り、ヒョードルの瞬投を不完全にしそうだからです。
ただ、この妄想から次の点が次戦の焦点になりそうです。
・ミルコのガードが、タックルを受ける瞬間に下がること(コールマン戦
でもこのタイミングで2発程もらっていましたし、ランデルマン戦
の結果はご存知の通り)
・瞬投の流れでは、ミルコの横のスウェイには対応できないこと。
ヒョードルのスタンドの動きが、5分を目処に明らかに落ちること。
いずれにせよ、妄想ですね。恐縮です。 |
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