今日話題(?)の映画レスラーを見てきました。
なんともヘヴィーでダークな映画でした。
多分同業者は身につまされて正視できないでしょう。
不思議なのはWWEがこの映画をプッシュしていたこと。
RAWで毎週クリスジェリコが刷り込むようにこの映画を
語り、これで私もやられました。だがとてもじゃないが
憤慨こそすれプロレス関係者が勧めたり、喜ぶような映画じゃ
ありません。単に愚かな男の転落人生、絶望を描くためにプロレスを
題材にしただけで、主人公もプロレスを愛しているから、
もう一度輝きたいからリングに戻ったわけでなく、現実に
うちのめされて自殺をするためだし。終盤のマイク
アピールも非常にそらぞらしい。「ボーンインザUSA」
いいよね〜と言ってたレーガンみたいなもんでろくに
内容見ずに宣伝するのを決めたんでしょうか。
モンキービジネスに
背を向けてまっとうな世界に入ろうとするも受け入れられず
ヤクザな世界の古巣に戻るという点では「竜二」「ブギーナイツ」
系でしょうか。しかしそれら二つと違い、監督の主人公を
見る目は冷徹の一語。 |
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