三崎のキックを反則と捉えている方の意見の根拠は「相手が4点の状態のときに蹴りのモーションに入っていた」ということのようですが、ダウンカウントの存在しないMMAのルールでそんなシーンまで反則を適用するのは無理があると思います。
初めに三崎がダウンしたとき、当然のごとく秋山はパウンドで追撃にいき、三崎はガードに入ってそれを凌ぎ立ち上がりました。どうしても寝技の攻防を避けたい秋山は深追いしたくなかった。
次に秋山がダウンした場面も、当然三崎は追撃に行きます。ダウンの印象を緩和したいのと、グラウンドに持っていかれるのを回避するために一刻も早く立ち上がりたくて秋山は一瞬4点体勢になった。
何度録画を見直しても、立ち上がるための動作の一環として4点になっただけであり、単に三崎の蹴りに反応出来なかったという印象です。
対峙している三崎の本能として、相手が完全なスタンドに戻る前になんらかの追撃に行くのが当然で、まったく違和感のない流れでした。なにしろダウンカウントがないのですから。
尻餅をついた次の瞬間から、秋山は立ち上がる意思を見せています。蹴りのモーションが4点の後か先かなんていう論旨はおかしい。
仮にあの蹴りが空振るか、当たっても秋山が普通に反撃に移っていたら、何事もなく試合は続行されていたのでは。
どなたかもおっしゃってましたが、あれが反則なら「サッカーのオフサイド」であり「起こり得る(結果的な)反則」であって、組み技の攻防がある試合前に全身に尋常じゃない量のローションを塗り、いくら相手から抗議されても映像という動かぬ証拠が見つかるまでシラを切り通すのでは反則の質がまったく違う。「確信的でなければ起こり得ない反則」です。
二年連続で大晦日の裁定が覆りましたが、もしもこれが韓国マーケットに配慮した大人の判断なのだとしたら、三崎に同情します。 |
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